「よりよく生きる」の意味とその生き方を実現するコツをわかりやすく解説

自分づくりの多様な視点
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よりよく生きるとはよく見聞きする言葉ですが、そのとらえ方は人によってさまざまで、掴みどころのない言葉ともいえます。

ですが、かけがえのない人生をよりよく生きていくためには、その意味を積極的に言語化し、イメージを明確にしていく必要があります。

そこでこの記事では、「よりよく生きる」の意味をシンプルに言語化しながらその生き方を実現するコツをわかりやすく解説していきたいと思います。

この記事を書いた人
しまもと

法政大学スポーツ健康学部准教授 / 工学部出身の心理学者 / 専門は自分づくりを支援するライフスキルコーチング / 大学では毎年300名以上の学生にスポーツ心理学をベースに自分づくりの授業を展開 / 自分づくりのコンテンツをより多くの人とシェアするべくブログ「しまらぼ」を開設

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「よりよく生きる」の言語化

あなたにとって「よりよく生きる」とはどのような様子ですか?

私自身は、その意味は以下の一文で表現することができるのではないかと考えています。

 あらゆる場面や物事においてバランスが取れている生き方

 

ここで鍵となるのはもちろん「バランス(感覚)」です。

このバランスという言葉は、ヒトが生きていく際に関係する(遭遇する)あらゆる事象において見られるものとなっています。例えば以下のような感じです。

  •  心技体のバランス
  •  栄養バランス
  •  体幹バランス
  •  ホルモンバランス
  •  交感神経と副交感神経のバランス
  •  ワークライフバランス
  •  収支のバランス
  •  人間関係のバランス
  •  パワーバランス  など

 

例えば、バランスボールを用いた運動に見られるように、バランスを取ったり、バランスが保たれた状態を維持することはそう簡単ではありません。

 

つまり、「バランスが取れている」というのは質の高い状態であるということです。

そして、そのようなクオリティーの高い状態をさまざまな場面や物事において実現していくことで、ヒトは『よりよく生きることができている!』と感じることができるのではないでしょうか。

 

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バランス(=よりよく生きる)が求められるもの

「よりよく生きる」をさらに詳しく説明するために、バランスを取ることでより望ましい状態が実現できる事例を6つ紹介したいと思います。

 

その1: コミュニケーションの場におけるバランス

他者との間に親密な人間関係を構築してくためには、社交辞令的、表面的なやり取りだけでは限界があります。

関係性を深めていくためには、プライベートな情報を含め、自分自身のことを相手に開示する自己開示を交えたコミュニケーションを行うことが必要になってきます。

自己開示には返報性の原理が働くので、他者への自己開示は他者からの自己開示を引き出すとともに、学術的にも自己開示は親密な人間関係を促進することが示されています

一方で、他者への過剰な自己開示は逆に好感度の低下を招くことが指摘されています。同様に、自己開示が少なすぎても好感度の低下は見られるとされます。

つまり、バランスの取れた適度な自己開示を行っているときに、自分の好感度は最も高くなるということです。

「適度な自己開示」が具体的にどの程度なのかの判断は難しいところですが、そこは現時点での相手との関係性(親密度)を踏まえた上で適宜調整していく必要があると思います。

 

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もう一つ、コミュニケーションの場においてバランスが求められるのは相手との距離感です。

特に上司と部下、先生と生徒、指導者(コーチ)と選手というように、そこに上下関係が存在する関係性においては両者の距離間は非常に重要になってきます

近すぎるとお友達感覚になってしまいますし、遠すぎても意思の疎通やスムーズなコミュニケーションが難しくなってしまいます。

先ほどの自己開示同様、バランスの取れた適度な距離感が最も望ましい状態といえますね。

また、適度な距離感があるからこそ、コーチングの場において欠かすことのできない信頼関係を、両者の間に構築していくことができるのではないでしょうか。

 

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その2: パフォーマンス発揮時の緊張におけるバランス

勉強でもスポーツでも仕事でも、私たちはそこで求められる(または、自ら求めている)パフォーマンスの発揮に向けて、日々さまざまな活動を行っているといっても過言ではありません。

そして、そのパフォーマンスの発揮には、緊張(覚醒)のレベルが密接にかかわっています。もちろん、専門的な知識・技能も大切ですが、心身相関の関係性からも、自らの心理面の影響を多大に受けることになります。

結論からいうと、持てる力を最大限に発揮できるのは緊張のレベルが中程度の時であり、その時の心理状態はゾーンと呼ばれています。

緊張しすぎても、しなさすぎても優れたパフォーマンスを発揮することは難しくなってしまいます。ここもバランスが大切になってくるということです。

一般的に、大事な場面では誰もが緊張のレベルは急激に高まります。勢いがあり過ぎて、最適とされる中程度のレベルを通り過ぎてしまうわけですね。

そんな時、上手く冷静さを取り戻して緊張のレベルを一段階下げることができれば、あなたは持てる力を存分に発揮していくことができるはずです。

 

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その3: 目標の達成確率におけるバランス

子どもから大人まで、人間の成長において目標設定は重要な役割を果たしています。

また、その達成(成功)確率が50%のとき、その成長の度合いは最も高まる可能性があります。達成確率50%とは、達成できるできないが五分五分のバランスの取れた状態ですね。

目標設定の心理的効果の1つに「やる気が高まる」がありますが、達成確率が50%の目標のときに、達成に向けたモチベーションは最も高まるともいうことができるでしょう。

モチベーションが高まれば高まるほど、『達成しなければ…』から『達成したい!』というように、自らが目標の達成を強く望む様子になっていきます。

そんな自発的・能動的な態度・姿勢のもとでは、きっと充実した日々を過ごすことができているはずです。

 

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その4: 物事のとらえ方におけるバランス

どんな物事にも光と影や、プラスとマイナスの面があります。例えば、失敗やミスといったマイナスの事象も、長い目で見ればプラスの結果をもたらすことがあります。

精神的な健康を維持・増進していくためには、例えば、「上司に厳しく注意された」といった一見マイナスと思われる事象の意味を、プラスにも解釈していける柔軟な見方や物事のとらえ方が必要になってきます。

厳しく注意されたのは事実としても、『自分一人では気づけなかった点を指摘してもらえた』とその意味をプラスにもとらえることができれば、その後の上司との関係も良好状態を維持できるはずです。

マイナスな見方ばかりでは精神的ダメージが蓄積してしまいます。物事のプラスとマイナス、その両面を常にバランスよく見ていくことが理想的ですね。

 

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その5: 物事の考え方におけるバランス

ヒトはある部分ではその人なりの拘りを持っているもので、そこでは『○○はこうしたい!』『○○はこうあるべき!』『○○はこうされるべき!』といったやや偏った考え方をしてしまうと思います。

そのような偏った思考はストレスマネジメントの文脈ではべき思考と呼ばれ、イライラや怒りの感情(ストレス反応)を生起するものとなります。

また、偏った考え方をしている人はそうでない人に比べ、ストレスフルな状況下では精神的健康度をより悪化させてしまうといった研究結果も示されています。

拘りを持つこと自体は何ら悪いことではありませんが、白黒はっきりさせるばかりではなく、時にはグレーの部分も併せ持つことができるとよりいいと思います。

そのようなバランスの取れた柔軟な思考は、ストレス社会といわれる現代にマッチした思考スタイルといえるのではないでしょうか。

 

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その6: 利益追求行動におけるバランス

ここでいう行動とは、利己的行動利他的行動を意味します。この2つの行動を簡単に説明すれば以下のようになりますね。

 利己的行動・・・自らの利益のための行動

 利他的行動・・・自分以外の他者の利益のための行動

 

利己的行動は自らが経済的、社会的に自立していくために欠かせないものだと思いますが、度が過ぎると欲張りな態度が強くなってしまったり、『自分だけ良ければいい』といった自己中心的な人物になってしまうおそれがあります。

また、ボランティア行動に代表される利他的行動は、『社会の役に立つことができている』といった満足感や充実感を得ることができますが、度を過ぎると自己犠牲の部分が多くなり、自らの生活に支障をきたしてしまいます。

このことから、やはりこの2つの行動も常にバランスが保たれることで、より質の高い日常の実現に寄与することができるといえますね。

 

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「よりよく生きる」を実現するためのコツ

繰り返しますが、この記事ではよりよく生きるの意味を以下の一文で表現しています。

 あらゆる場面や物事においてバランスの取れている生き方

 

つまり、生活全体において、かつ自分自身の中で全人的にバランスを取っていくことがよりよく生きるコツであるといえ、そのためには日々を意識的に過ごしていくことが必要になります。

バランスボールの運動に見られるように、バランスを保つためには常に意識を働かせておく必要があるからです。

では、1日1日を意識的に過ごしていくために必要なものとはいったい何でしょうか。結論をいえば、それは1つに「目標」であるといえます。

目標があることで、人はその達成を最優先事項とし、どうすれば確実に目標を達成できるのかについて熱心に考え始めます。

自分自身を、目標の達成に向け最大限にコミットさせていく感じです。

またその時、人は日々を意識的に過ごすようになるとともに、あらゆる物事においてバランスよく対応しようとします。

そのように対応することが、結果として目標達成につながると感じ取っているからです。

 

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そしてもう1つ、目標設定がバランスを取ることにつながる訳を自動車の運転を例に説明したいと思います。

車が道路を真っすぐに進んでいくためには、ドライバーはハンドル操作において左右のバランスを常に保つ必要があります。

その際、左右のバランスが取れているかの判断基準となるのは道や道路です。そもそも道路が無ければ、何を基準に左右のバランスを取ればよいのかわかりません。

その道路自体は、これから自分が進んでいく道筋であり、それを浮き出させてくれるのは遥か先の到着地点であり、自らが設定した目標です。

つまり、目標があることで歩みを進める道筋が明確になり、それに沿って日々を意識的にバランスを取りながら生きていくことができるというわけです。

このようにして見ると、目標は私たちの生活に密接にかかわるとともに、よりよく生きていくために欠かすことのできないものといえますね。

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まとめ

一度きりの人生、誰もが日々をよりよく生きたいと願うはずです。

そのためには、心の中で『よりよく生きたい!』と願うばかりではなく、よりよく生きるという姿の言語化を試み、そこからイメージを明確にしていく必要があります。

この記事では、私の長年にわたる教育・研究活動の中で感じてきたことをもとに、バランスをキーワードによりよく生きるためのコツについて解説してみました。

もしよかったらあなたもバランスという言葉に意識を向けてみてください。きっとあらゆる場面や物事において、より望ましい状態を形作っていくためのキーになっているはずです!

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