大学入学後の抱負・目標のポイントがよくわかる!例文をもとに徹底解説

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大学入学後の抱負・目標をどのように伝えるかは、受験生にとって悩みの種の1つです。ライバルに差をつけるためには、印象に残る内容を相手に力強く伝えていく必要があります。

この記事では、よくあると思われる入学後の抱負・目標の例文を複数取り上げ、好印象を得るためのポイントについて徹底的に解説していきたいと思います!

ぜひ最後までお付き合いください。

この記事を書いた人
しまもと

法政大学スポーツ健康学部准教授 / 専門は自分づくりを支援するライフスキルコーチング / 20年以上にわたり自分づくりの教育・研究を専門的に行う / 大学では毎年300名以上の学生にスポーツ心理学をベースに自分づくりの授業を行う / 大修館書店による月刊「体育科教育」の巻末エッセイを奇数月に担当中

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入学後の抱負・目標の最大のNGポイントは「抽象的な表現」

早速、入学後の抱負・目標としてありそうな例文を以下にいくつか挙げてみます。一見、とても聞こえの良い言葉が並んでいます。

 専門分野の勉強を頑張っていきたい!

 多くの知識を吸収していきたい!

 さまざまな資格を取得していきたい!

 コミュニケーション能力を高めていきたい!

 人間として大きく成長していきたい!

 

ですが、これらは志願者の多くが同じように考えてくるものであるため、このままではライバルに差をつけることは難しくなります。

見出しにも明記されていますが、これらはすべて抽象的な目標として位置づけられます。言い方を変えれば「わかりやすい目標」で、ちょっといじわるに表現すれば「あまり深く考えられていない目標」です。

正確にいえば、受験勉強に追われて抱負を深く考える時間があまりないのかもしれませんが。。

上のような具体性に欠ける目標からは、あなたが大学入学後、具体的にどのような活動を展開していくのかが見えてきません。

相手に見えないということは、同じようにあなた自身にも見えていない可能性があります抽象的な目標のままでは、おそらく入学後、あなたは周囲の状況やさまざまな誘惑に流されていってしまうおそれがあります。

あるいは大学2年生の頃には、学業へのモチベーションの低下により、ダラダラとした「中だるみ」の状態に陥ってしまうかもしれません。

 

カテゴリー:目標設定

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印象に残る内容としていくためには、あくまでも予定で構いませんので、これらをとにかく以下のように具体的にしていく必要があります。

  • 専門分野の勉強・・・現時点で実際に興味・関心のある科目名をいくつか挙げてみる。
  • 多くの知識を吸収したい・・・特に挙げるとすれば何についての知識か?
  • さまざまな資格を取得したい・・・優先的に取得を目指す資格の名称を挙げ、取得を目指す時期についても言及してみる。

 

さらに可能であれば、具体例としてそれらを挙げた理由も簡潔に述べることができればなお良いですね。

内容が具体的であればあるほど、人はやる気を起こして行動することができますので、入学後の意欲的な姿を相手にも印象づけることができるはずです。

それでは以下より、『○○していきたい』といった大学入学後の抱負・目標の具体化について順に説明をしていきます。

ぜひ、それらを参考に好印象を与えられる抱負・目標を考え、その内容を自らの言葉で伝えられるようにしてもらえればと思います。

 

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『専門分野の勉強を頑張っていきたい』の具体化

大学での学びの楽しみは、さまざまな専門分野に触れることができる点だと思います。大学側としても、志願者がどのような分野に興味・関心を持っているのかはまさに知りたいところです。

その際、一番NGなのは、繰り返すようですが『さまざまな専門分野の勉強を頑張っていきたいです』といった抽象的な抱負・目標です。

これは個人的な感想ですが、特に推薦系の入試では『さまざまな』NGワードだと思います。『あまり深く考えていません』と暗に公言しているようなものですから。

このほかにも注意すべき点はあります。順に説明していきますね。

 

注意点1 : 大学紹介のパンフレットで…

あなたが希望する大学のパンフレットにおいて、志望する学部・学科でピックアップされている特定の授業名を、興味・関心があるものとして挙げる際には注意が必要です。

なぜなら一般的に、ピックアップされる授業は年度ごとまたは定期的に変更されるので、その変更に伴って志願者が興味・関心を示す授業も変わってくるという(珍?)現象が見られます。

つまり、あなたが入学後の抱負や目標をどれだけ深く考えているかということは、あなたの想像以上に大学側には伝わっています

大学紹介のパンフレットは貴重な情報源ですが、それだけに頼ってしまってしまうのは避けた方がいいですね。

 

注意点2 : オープンキャンパスの場で…

人によってはオープンキャンパスの機会を利用し、志望する学部・学科の教員と直接交流をすることもあると思います。

ですが、実際に話を交わした教員の専門分野を、自分が興味・関心のある分野として挙げようとする際には注意が必要です。

ちょっといじわるな見方ですが、「直接話ができればどの教員でもよかったのかな」「どの分野でも良かったのかな」との印象を与えてしまう可能性があるからです。

 

オープンキャンパスの目的は、簡単にいえば大学に対する印象やイメージを良くしてもらうということです。

そのため、会場の学生スタッフや教員ともに、参加者へは誠心誠意対応をしてくれているはずです。ですが、あなたが興味・関心のある分野とはそのような印象のみで決めてしまっても良いのでしょうか。

当然、そこにはあなた自身の考えが第一に反映されている必要があるのではと思います。

 

なお、ここで紹介した2つの注意点からいえることは、ズバリ

即席に近い形で検討された抱負や目標では、自己アピールとしては不十分

ということです!

仮に、即席に近い形になってしまった場合、そのことはすぐに大学側にバレてしまうと心得ておいた方がいいですね。

 

勉強したい分野を魅力的に伝えていく流れ

結論からいえば、必要な要素は「エピソード」「主体性」の2つです。私の専門であるスポーツ心理学を例に説明をしていきます。

 


 

高校時代、Aさんは部活動でスポーツに取り組んでいました。少しでも優秀な結果を残すために、目標を明確に掲げ練習に取り組んでいました。すると、目標設定の仕方によってその効果が異なることを実感します。

例えば、「大会でベスト8進出」といった大きな目標のみを掲げている時に比べ、その大目標から逆算して、一日一日の小さな目標も明確に設定した時の方が、明らかに結果を残すことができました。

それ以来、目標設定の効果について興味・関心がわいてきました。自分でも目標設定について時間をかけて詳しく調べてみると、目標設定自体は「技能」の1つとされ、そこには多くのコツや必要な考え方があることを知ります。

さらに、それらの内容は高校までの学校教育では習う機会が少ないものであるため、大学ではスポーツ心理学を中心に詳しく学んでみたいという抱負・目標を持つに至りました。


 

いかがでしたか。

何からのエピソードから抱負・目標を語り始めるのは一般的な形ですが、その中で当該分野について興味・関心が生まれた経緯や、それについて自分なりに調べてみることでさらなる発見があったことがここでは述べられています。

そして、それらの出来事が知的好奇心を生み、大学での学びへとつながっていく流れです。

また、あなたの主体性は下線部の「自分なりに調べてみる」で強調されています。これからは一人ひとりに主体性が求められる時代です。自分から能動的、積極的に活動していける様子をアピールしてください。

 

芸能人やスポーツ選手、著名人等、私たちが魅力を感じる人たちはみな主体性のある人ばかりです。自分なりの判断基準・価値観に沿って行動し、独自の雰囲気や世界観を作り出し、それが多くの人たちを魅了しています。

エピソードに沿って興味・関心のある分野を伝えていくならば、主体性の部分も併せてアピールできた方が一石二鳥ですよね。

 

さらにライバルに差をつける一手

もしあなたが、純粋に勉強することが好きなのであれば、大学院への進学も視野に専門分野の勉強に取り組んでいくことをアピールしてはどうでしょうか。

大学院とは、学部を卒業した人がさらに深く専門分野の勉強に取り組んでいくために設置されている課程です。

例えば、教育学部の大学院であれば教育学研究科、工学部であれば工学研究科というように、「○○研究科」という名称が付く課程となります。

大学によっては大学院が設置されていないケースもありますので、その場合は他大学の大学院を志望し、入学試験を受けることになります。

もちろん、学部卒業直後のストレート学生に限らず、社会人の方も社会人学生として大学院に進学することは可能です。

 

大学院進学者の多くは2年間修士課程(”博士前期課程”ともいう)で学ぶことになります。さらに、修士課程の次には3年間博士課程(”博士後期課程”ともいう)というものも用意されています。

このような大学院で学ぶ目的を一言で表現すれば、新たな知識や知見の創出です。

学部ではある分野の専門知識を多く吸収することができますが、大学院ではその分野における新しい知識を、指導教員のサポートを受けながら自分自身で見出していくことになります。

言い換えれば、専門書やテキストに掲載されるような知識を、自らの力で明らかにしていくことを目指すということです。

大学院での学びでは、より創造的クリエイティブに仕事をしていくためのスキル・技能を身につけていくことができます。

また、このようなスキル・技能は、台頭する人工知能・AIと共存する中で自らのポジションを確保(死守)していくために、今後、ますます重要になってくるものではないでしょうか。

大学院への進学率は、大学全体で見ると約10人に1人の割合です。大学院への進学の有無にかかわらず、学部での学びの先に広がる世界についていち早く知っておくことは決して無駄にはならないでしょう。

また、各大学における大学院は、どこも定員を確保することが主要な検討課題となっています。そのような事情からも、長期的展望として大学院への進学にも意欲を示す生徒は、大学側からも一目置かれていくのではないでしょうか。

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『さまざまな資格を取得したい』の具体化

『カリキュラムを履修することで○○の資格が取得できます!』というのは、大学側が入学者を確保するために用いる代表的な売り文句です。

『さまざまな資格を取得していきたい』を具体化していく上で、特定の資格名を挙げると先に述べましたが、そこに大学側が『取得できますよ』とアピールしている資格を位置づけてしまう際は注意が必要です。

なぜなら大学側にとって、そこに志望理由としての魅力や新鮮味はほとんど感じられないからですいじわるにいえば、大学側のアピールに乗っかって安易に抱負や目標を考えているとの印象を与えてしまいます

それを回避するためには、一連のカリキュラムを通して資格を取得した後に、それを用いてどのようなキャリアを築いていきたいと考えているのかまで言及していく必要があるでしょう。

つまり、資格の取得を第一にアピールするのではなく、取得する資格の長期的な活用方法を詳細にアピールすることが肝要です

大学側としても、提供する資格を存分に活用してもらい、各方面で活躍できる人材になっていって欲しいと願っているはずです。

繰り返しますが、「資格取得」をアピールしようとする人は大勢見られます。そこを頭一つ抜き出すためには、自分が目指す資格取得後のキャリアを時間をかけて熟考し、それをわかりやすく具体的に述べていくことが求められます。

 

薄々気づかれたと思いますが、専門分野の勉強や資格取得に関する抱負・目標を具体的にしていくためには、自分がこれからの人生において本当にやりたいことや、理想の自分の姿が明確になっている必要があります。

これって「自己理解」と呼ばれる部分で、簡単な作業のようで実はとても難しく(奥深く)、ましてやこの先の大学生活の中で完結するものではありません。

ですが、自己理解を目指すこと自体にはとても意味があり、自分とは何者なのかがはっきりとすればするほど、地に足をつけ充実した日々を過ごしていくことができるはずです。

なので、個人的には大学入学後の抱負・目標の1つに、「自己理解を深める」を位置づけることをおススメしています。詳しくは、以下の関連記事の中で確認してみてください。

大学入学後の抱負の1つに「自己理解を深める」をおススメする理由
「自分とはいったいどのような人間なのか」という自己理解を追求していくことが、大学入学後の抱負の1つになるのか。私自身は多いに「アリ」だと考えています。 この記事では、大学生活を送る目的といっても過言ではない、「自己理解を深める」を入学後の抱...
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『コミュニケーション能力を高めていきたい』の具体化

コミュニケーション能力そのものについても、もう少し具体的に言及していく必要があるでしょう。

コミュニケーション能力は実はとても広義な能力なんですね。例えば、以下に示す内容はいずれもコミュニケーション能力の1つとしてそれぞれ位置づけられます(これらはほんの一例です)。

  • 挨拶をする
  • 自己紹介をする
  • 話を聞く
  • 相づちをつく
  • 質問をする
  • 会話をはじめる(つづける)
  • お礼をいう
  • 他人を紹介する
  • 指示を与える
  • 相手を納得させる
  • 助けを求める

 

上記の一覧からも、『コミュニケーション能力を高める(上げる・鍛える)』という(表面的な)目標は、相手に伝わりづらい、イメージがしづらい内容であると理解していただけたのではないでしょうか。

 

教育学部への進学とコミュニケーション能力

また、あなたが教育学部への入学を希望している場合は、コミュニケーション能力は特に重要視されるポイントです。

子どもたちの先頭に立ってリーダーシップを発揮し、一人ひとりの成長を促していくためには、大前提として子どもたちとの間に「信頼関係」が構築されていることが必要です。

そのため、『信頼関係を構築します』を目標に掲げたいところですが、そのための方法は残念ながら教科書には明記されていません。

ただ一ついえるのは、信頼関係は子どもたちとコミュニケーションを取る中で徐々に構築されていくということです。

目標として具体化するとすれば、日々の学校生活のどのような場面で、どのように子どもたちとコミュニケーションを取りながら関係の構築を進めていくのか、という点になってくるでしょう。

ここでは教育学部進学のケースを例に挙げましたが、信頼関係そのものは、医療や介護、福祉をはじめ、人と人とが真剣に向き合う分野では特に欠かすことができないものだと思います。

信頼関係の大切さは周知の事実ですが、その関係をどのように構築していくのかを具体的に言語化できるという点は、大きな強みになりそうですね。

 

カテゴリー:コミュニケーション

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リーダーシップの発揮とコミュニケーション能力

いまは一人ひとりに「主体性」が求められる時代です。自ら考え判断し、能動的に行動していける姿が、学生生活ならびにその先の社会生活の中で期待されています。

また、あなたが特に推薦系の入試で大学受験の突破を目指しているならば、大学側はあなたにリーダーシップを発揮してもらいたいと考えているでしょう。

その期待に応えるために、『私の強みはリーダーシップを発揮できるところです』とアピールしたいところですが、肝心のリーダーシップの部分をより具体的にすることが望まれます。

例えば、チームのメンバーとどのようにコミュニケーションを取りながら、チーム目標の達成に向けてリーダーシップを発揮していくことができるのかを言語化してみてください。

「リーダーシップを発揮できる」だけでも概ねイメージはできますが、他の受験生と差をつけていくためには、もう一歩踏み込んで自己アピールをしていく必要があります。

 

カテゴリー:コミュニケーション

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『人間として大きく成長していきたい』の具体化

次に、人間として成長するについて考えてみます。そもそも、この抱負は具体的にすることができるのでしょうか?

人間として成長するとは、あなた自身が成長していくこと

たとえ大学教授であっても、人間として成長することを明確に定義することは難しいのではないかと思います。

人間として成長するとは、簡単にいえばあなた自身が成長していく様子であり、専門知識や技能の習得とは異なる、もっと根幹的な成長を表しているといえます。

また、その成長を表す能力要素としては、多くの人に適用される一般的なものが挙げられるでしょう。

例えば、上で取り上げたコミュニケーション能力は、子どもから大人まで、誰にでも適用可能な一般的な能力です。

また、相手への礼儀・マナー謙虚な心周囲に感謝する気持ちを持つ等も同様に、人間としての成長を表すものととらえることができそうですね。

 

カテゴリー:コミュニケーション

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人間としての成長をより具体的にアピールする

その人自身の魅力を表す言葉として、誠実さというものがあります。

あなたは誠実な人と聞いて、どのような人物のことを思い浮かべますか?ある専門的な知識を豊富に持っている人のことをイメージしますか?答えはきっと「NO」であると思います。

誠実さとは、簡単にいえば相手に信頼感を与えることができる人柄です。具体的には、以下に示す10の側面を、誠実さを表す特徴として挙げることができます。

  1.  向上心がある
  2.  努力を継続している
  3.  有言実行である
  4.  責任感がある
  5.  私利私欲に走らない
  6.  迷惑行為をしない
  7.  礼儀作法が身についている
  8.  寛容である
  9.  ルール・マナーを遵守している
  10.  感謝の気持ちがある

 

上の一覧を見ても、どれも多くの人に当てはまる一般的なものであることからも、誠実な人物になるとは、人間として成長することと同義であるということができるでしょう。

 

カテゴリー:行動・習慣

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推薦入試で大学受験に挑む人は、既に誠実さを身に付けている!?

上で示した誠実さを表す10の特徴は、個人的な誠実さ対人的な誠実さに大別することができます。

前者は主に一人の場面で発揮される誠実さ(1~5)であり、後者は自分以外の他者に対して発揮される誠実さ(6~10)をそれぞれ表します。

そして、私たちの研究グループでは100名以上の大学生を対象として、大学への入学区分(AO等の推薦入試系/一般入試系)から誠実さの程度の比較を行ってみました。

その結果、推薦入試系は一般入試系に比べ、以下の個人的誠実さのレベルが(統計的に)有意に高いことが示されました。

  •  向上心がある
  •  努力を継続している
  •  有言実行である
  •  責任感がある
  •  私利私欲に走らない

 

つまり、推薦入試で大学受験にチャレンジしようとしている人は、個人的な誠実さをより高いレベルで身に付けている可能性があるということです。

確かに、推薦入試では自分というものを大学側に積極的にアピールしていくことになりますので、自分自身に自信があるということだと思います。

またその自信は、個人的な誠実さをいかんなく発揮してきたことの証ではないでしょうか。

もしあなたが推薦入試を受けようとしているなら、ここで紹介した内容を、ぜひ頭の片隅に置いといて欲しいと思います。

なお、以下の対人的な誠実さの程度については、推薦入試系と一般入試系で有意な差は認められませんでした。

  •  迷惑行為をしない
  •  礼儀作法が身についている
  •  寛容である
  •  ルール・マナーを遵守している
  •  感謝の気持ちがある

 

部活動で学んだことからも、人間的な成長を確認できる

もしあなたが、中学・高校と部活動に取り組んできているのなら、そこでどのようなことを学び、どんな能力を身につけてきているか冷静に確認してみてください。

きっと、そこからはあなた自身の成長、または人間的な成長を実感することができるはずです。以下の関連記事では、部活動で身につけることができるものとして、以下の10の能力要素を紹介しています。

  •  考える力
  •  プラス思考
  •  気持ちを切り替える力
  •  気づく力
  •  責任ある行動
  •  リーダーシップ
  •  礼儀・マナー
  •  忍耐力
  •  継続力
  •  コミュニケーション能力(傾聴力・伝達力・表現力・協調性)

これらの要素を参考にして、大学入学後の人間的な成長を具体的に述べていくこともできると思います。

 

カテゴリー:教育・スポーツ

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まとめ

大学入学後の抱負・目標は、あくまでもその時点で考えている内容であるので、入学後に変化していっても良いものであると思います。

目標である場合、その時点で一番しっくりくる内容で構成し、自信を持って相手に伝えていくことが大切でしょう。

といいつつも、大学受験では試験勉強に多くの時間が割かれるので、入学後の目標までをじっくりと考える余裕はあまりない可能性があります。

できれば大学受験の直前ではなく、1年前ぐらい前から徐々に自らの考えをまとめていくという形が理想的といえそうです。

この記事で紹介をした内容が、少しでも受験生のみなさんの参考になれば幸いです。

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