「しまもと」のプロフィール

はじめまして、本サイトを運営している「しまもと」です。

自分づくりのメディア「しまらぼ」を訪問していただき、ありがとうございます!

現在、私は大学教員という立場で、自分が本当にやりたいことに全力で取り組むという日々を過ごしています。

教員としての生活をスタートできたのは32歳の頃で、関西にある小規模校の教員からでした。それまでは非常にストレスフルで、不安定な生活がつづいていました。

その後は、都内にある中規模校の教員、さらに大規模校の教員というように、おかげさまで一歩一歩キャリアを伸ばすことができています。

大学の教員(研究者)を目指して「1」から勉強を始めたのは大学を卒業してからのことで、正確には大学院(修士課程)1年生の23歳になるタイミングからでした。

それまではいったいどのような日々を過ごしてきたのか?私事ながら、大学教員になるまでの自分づくりの流れを記させていただきます。

 

『しまもと』のプロフィール

自分自身と真剣に向き合わない日々

大学生の頃の私は、これからどのように生きていくのかについてそれほど真剣に考えていませんでした。正確には、自分自身と向き合うことを避けてきたといった感じです。

中学卒業後は、家族と同じ高専(高等専門学校の略)と呼ばれる学校に進み、卒業後は大学の学部3年生に編入学をしました。

大学ではバイトにも多くの時間を費やしながらあっという間に4年生になり、もう後がなくなってきた状態で、ようやく自分の進路について真剣に考え始めました。

それまで自分は、高専、大学と一貫して理系の道を歩んできたのですが、ここにきて理系の分野での就職に違和感を覚えていました

いまさらながら、この分野で一生働いていくと決めて本当に良いものか。。

理系の道を選んだきっかけは、家族(父や兄)と同じ選択だからというものです。それ自体は悪いことではないと思いますが、その時はあまり深く考えずに進路を決めてしまっていたと思います。

理系の道は、必ずしも自分が本当にやりたいことではないのかもしれない…。そのような葛藤の日々がしばらく続きました。

 

生涯の恩師との出会い

そのような時、状況が動き出すある出会いがありました。

それは大学内の学生相談室を担当されていた教授の先生で、後に自分の恩師となる方でした。

当時、自分は学部3年生への編入学であったため、学部内にほとんど友人がいませんでした。また、編入学ということで科目履修のあり方が特殊で、ただでさえ不器用な自分は上手く対応できていませんでした。

友だちもできず、勉強への意欲も徐々に低下していき、現実逃避からか、いつしかバイト先に自分自身の居場所を求めるようになっていました。

そのような悩みを先生に聞いてもらっているうちに、その先生の専門がスポーツ心理学という学問であることを知りました。

 

理系以外の学問に触れる

理系の勉強ばかりをしていた自分にとって心理学はとても新鮮で、その内容に触れれば触れるほど、自分というものを一つひとつ理解していけるような気がしました。

 

自分の将来を考えること、自分と向き合うことを避けてきた私は、自分自身のことをほとんど理解できていないということを実感しました。

その後、心理学やスポーツ心理学についてもっと学んでみたいという思いから、多額の奨学金を借りることを決意した上で、学部を卒業後に文系の大学院に進学し、その教授の先生のもとで勉強を開始しました。

心理学の面白さに惹かれるうちに、その分野の研究や教育活動を行っていきたいと強く思うようになりました。

心理学を学ぶ学部を卒業していない、学校の教員免許も取得していない者の、大学教員を目指す日々がそこから始まりました。

いま思えば、知識ほぼゼロ、経験ゼロ、実績ゼロの状態からのスタートといえます。

結果的に、そこから大学教員として正式に採用されるまでに10年近くの歳月がかかりました。

【10年の内訳】
・大学院博士課程(前期・後期)の修了までに約7年
・3年のポスドク期間(大学院修了後の大学教員になるまでの準備期間といわれる)

 

途中、何度も諦めそうになりましたが、目標達成までの原動力となったのは、一つにこのサイトのタイトルにある「ライフスキル」という能力であったと思います。

 

目標の達成を支えたライフスキル

ライフスキルとは、文部科学省が提唱する生きる力に極めて近い能力といわれるもので、簡単にいえば、自分自身の成長を支える幹や根っこの役割を果たすものといえます。

 

 

具体的には、自分自身への理解をはじめ、適切な目標を設定するスキル、諦めず努力する力、失敗を挽回する力、自ら考える力、コミュニケーションのスキル、ストレスをマネジメントするスキル、謙虚な心や感謝する心等といったものです。

学校で習得する学力や専門的な知識、技能とは異なる、日々の生活(長期的には“人生”)に役立つ心理的で社会的な能力の集まりということができます。

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このライフスキルという能力の存在を知ったのは、心理学やスポーツ心理学の勉強を通してで、それからは目標の達成を目指しながらライフスキルを身につける努力も並行して行いました。

特に、適切な目標を設定するスキルは中核的なライフスキルのようで、数々の失敗や挫折を経験しながらも、長期にわたりやる気を維持し結果に結びつけていく上で、大きな役割を果たしてくれたと思っています。

 

ライフスキルの重要性

この21世紀の時代は、少子高齢化や終身雇用制度の崩壊、グローバル化、AIの台頭、価値観や職業観の多様化等、これまで当たり前であったと思われていたことが大きく変化し、私たちはその変化に柔軟に対応しながら、生涯にわたり成長しつづけていくことが求められていると思います。

そのためにも、社会的・職業的に、そして、精神的にも自立し、一年一年、生きた証である年輪をしっかりと重ねていくためにも、幹や根っこであるライフスキルを身につけることはとても大切ではないかと感じています。

 

ライフスキルは生まれつき備わった能力ではなく、その後のさまざまな経験やスキルそのものの練習や訓練を通して、誰でも身につけていくことができるものです。

表現は異なりますが、人間力社会人基礎力、キャリア教育の文脈における基礎的・汎用的能力等は、本質的な部分はライフスキルとほとんど変わらないのではと感じています。

 

おわりに

繰り返しになりますが、ライフスキルは訓練や練習をとおして、さらにいえばあなたの意識が変わることで必ず獲得していくことができるものです。

このサイトから発信される情報が、あなたのライフスキルへの理解を深めるもの、さらにはライフスキルの獲得を促すものとなれば、これ以上の喜びはありません。

貴重なお時間の中、最後までお読みいただきありがとうございました!

この記事を書いた人
しまもと

法政大学スポーツ健康学部准教授 / 専門は自分づくりを支援するライフスキルコーチング / 20年以上、自分づくりのプログラムと研究に没頭する変わり者 / 大学では毎年300名以上の学生とスポーツ心理学をベースに自分づくりの授業を行う / 大修館書店による月刊「体育科教育」の巻末エッセイを奇数月に担当中

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