コミュニケーションを取ることの目的や効果を12の視点から詳しく解説!

コミュニケーション
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こんにちは。あなたの自分づくりをちょこっとサポート「しまらぼ」のしまもとです。

誰もが一度は耳にしたり、口にもしたことがある「コミュニケーションを取る」という言葉ですが、その目的や効果とはどのようなものなのでしょうか?

何かと「コミュニケーション能力の向上」に注目が集まりがちですが、この記事ではより基本的な「コミュニケーションを取る」ことの目的と効果について解説をしていきたいと思います。

目的や効果が明確になれば、日々のコミュニケーションへ向き合う姿勢もより積極的になっていくはずです。

この記事を書いた人
しまもと

法政大学スポーツ健康学部准教授 / 専門は自分づくりを支援するライフスキルコーチング / 20年以上、自分づくりのプログラムと研究に没頭する変わり者 / 石川県七尾市の鵬(おおとり)学園高校普通科にて2024年度から始まったライフスキルの授業の取りまとめを行う

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「コミュニケーションを取る」とは

「コミュニケーションを取る」を簡単に表現すれば、「自分と他者との言語的なやりとり」ということができます。

厳密には非言語的なやりとりも含まれますが、ここでは話を簡単にするために言語的なものに焦点を当てています。

例えば、簡単なものとしては、「おはようございます」、「こんにちは」、「お疲れさまでした」といった挨拶が挙げられます。

この日常の挨拶を浅いコミュニケーションとすれば、あるテーマについての意見交換やディスカッション深いコミュニケーションということになると思います。

この中間にあたるコミュニケーションを挙げるとすれば、友人や同僚等との他愛もない雑談(情報交換)といったところになるでしょうか。

そして、このようなコミュニケーションを円滑に(負担を感じることなく)行うために必要な技能がコミュニケーションスキルと呼ばれるものです。

コミュニケーション自体は仕事の成果やプライベートの充実度に大きく影響してくるため、多くの人がこのスキルのレベルアップに興味・関心を示されているのだと思います。

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コミュニケーションを取る6つの目的

目的1 : 社会の中で生きていくため

まず、私たち人間は社会的な生き物であるため、無人島で一人で生活をしない限り、日々生きていくためには人とかかわる必要があります。

学校に通ったり、買い物をしたり、行政的な手続きをしたり、パートナーや友人らとの関係を深めたりと、気が付けば毎日誰かと話を交わしているはずです。

また、自らに課せられた職務を全うしながら、経済的に自立していくためにも、周囲の人とのコミュニケーションは欠かすことができません。

誰かの支えになったり、または支えてもらったりと、私たちは周囲の人々とコミュニケーションを取りながら、社会の中で「相互補完的に生きる」ということを体現しています。

目的2 : 活動先の環境づくり

多くの人にとって、自宅は居心地の良い空間だと思います。お気に入りの家具を揃えたり、雑貨を置いたりと、快適に過ごせる環境づくりが趣味の方もいるでしょう。

では、学校や職場といった自宅外の活動先においても、居心地が良い環境づくりを行っていくためにはどうすれば良いでしょうか。

その役割を果たしているのが、まさに周囲の人との日頃のコミュニケーションです。他者との良好な人間関係は、その場での活動のしやすさに間違いなく直結しています。

また、人間関係をはじめとした自分を取り巻く環境は、勉強や仕事等で優れたパフォーマンスを発揮していく上で、重要な役割を果たしているといっても過言ではありません。

コミュニケーションが望ましいものであればあるほど、よりパフォーマンスを発揮できる環境づくりが実現していくカタチです。

では、どのようなコミュニケーションが望ましいのでしょうか。例えば、「社会人としてのマナーが遵守できている」や「信頼関係の構築につながる誠実な対応ができている」といった感じになると思います。

 

カテゴリー:コミュニケーション

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目的3 : 不安を解消する

人はわからない知らないという不完全な状態にあることで不安が喚起されるところがあります。

そのため、私たちは他者とコミュニケーションを取ることで必要な情報を収集し、その不安の解消に努めています。例えば、どこどこまでの道のりを誰かに尋ねたりする形ですね。

私は学生の頃、新宿駅でいきなりアジア系の外国人に英語で道を尋ねられ、まごまごして焦っていると『もういいです』と呆れたような反応を示し、去っていってしまいました。

きっと、とても急いでいたんですね(と思いたいです)。

 

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目的4 : 問題を解決する

あなたは仕事をはじめ、日々の生活の中で何か問題が発生した時、一人で解決しようとする方ですか?

自力で解決を目指そうとする人もいると思いますが、多くの場合は周りに協力を求めようとするはずです。

それはなぜか?自分一人よりも複数人で対応した方が上手く対処できる可能性が高いからです。

同様のトラブルを既に経験している人がいれば適切なアドバイスがもらえますし、専門的な知識を持つ人がいれば、より効果的な解決策を提案してもらうことができるでしょう。

つまり、問題解決能力が高いとは、いざという時に力になってくれる人間関係をどれだけ構築できているかと言い換えることができそうですね。

 

目的5 : チーム内のまとまり・一体感を高める

学校であればクラス、部活動であればチーム、そして社会人であれば職場の部署といったように、私たちは常に何かしらの集団(チーム)に所属しています。

その場合、一人ひとりのパフォーマンスやチーム全体としてのパフォーマンスは、その集団内の雰囲気に影響されるところがあります。

それがまとまり・一体感のある望ましいものであれば、チーム全体、さらに個々人のパフォーマンスは最大限発揮され、雰囲気がぎすぎすした荒んだものであれば、パフォーマンスも逆の結果になります。

このようなチームのまとまり・一体感を高めるためには、まず、メンバー間の相互理解を深めていくことが大切です。

そしてその場合、「コミュニケーションを取る」ということの最大の目的は、チーム内のまとまり・一体感を高めるということになってきます。

 

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目的6 : アイディアを創出する

あなたはあるテーマについて何かアイディアを思いつきたい場合、一人で黙々と考える方ですか?それとも誰かと一緒に考える方ですか?

時と場合に応じて、どちらの方法を選択してもいいと思いますが、思いもよらないアイディアが生み出される可能性が高いのは、後者の方ではないかと思われます。

私たちは想像以上に個々の物事への感じ方・考え方等に個人差が見られます。もちろん、ある程度共通する部分もあると思いますが、よく確認してみると異なる部分の方が多いのではないでしょうか。

そんな多様な特徴を持つメンバーが自らのアイディアをもとに意見交換をし、刺激を与え合うことで、時に斬新なアイディアが生み出される可能性があります。

このようなグループディスカッション等の形式でメンバー間でコミュニケーションを取ることの目的は、アイディアの創出となってきます。

 

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コミュニケーションがもたらす6つの効果

効果1 : コミュニケーション能力の向上につながる

私たちは複数のコミュニケーションスキルを用いながら、相手と意思疎通を図っています。最初に挨拶をし、相手の様子によっては質問をし、そして、相手の話を傾聴し、時に大きく頷いたりしています。

ちょっと難しい表現ですが、相手とのコミュニケーションを成立させながら、同時に個々のコミュニケーションスキルを練習し、そのスキルアップを図っているともいえます。

このような見方をすれば、多様な他者とコミュニケーションを取ることは、自身のコミュニケーション能力の向上につながっていると考えられます。

その効果をより高めようとするのであれば、普段あまり会話をしていない(慣れていない)人と積極的にコミュニケーションを取るようにすると良いと思われます。

 

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効果2 : 言語化能力の向上につながる

相手と何かコミュニケーションを取るためには、相手に伝えたいことを自分の言葉で表現する、すなわち言語化する必要があります。

一つひとつの言葉に詰まっていては、相手と円滑に意思疎通することは難しくなってしまうので、私たちはある意味必死に伝えたいことを言葉にしようとしています。

その結果として、言語化能力の向上が期待されるということです。

なお、ここでの効果は言語的コミュニケーションがもたらすものといえますね。

 

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効果3 : 要約力の向上につながる

コミュニケーションの質を高めていくためには、相手と双方向に、かつテンポよく会話が展開される必要があるといえます。

つまり、どちらが一方が『ちょっと話が長くなりますが』といった事前の断りもなく、ダラダラと長話をしてしまうのはNGということです。

そのため、コミュニケーションにおける個々のやり取りの中では、どのようなことをいかに簡潔に、かつわかりやすく伝えるかを常に意識していく必要があります。

そして、そのような意識的なコミュニケーションを通じて鍛えられるのが要約力です。

 

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効果4 : 相互理解が深まる

私たちはコミュニケーションを取ることによって、その相手とさまざまな情報のやり取りを行います。

それらやりとりされる情報には、時にプライベートなものも含まれます。誕生日や年齢、血液型(性格)、趣味や特技、好きな食べ物、生活習慣などなどです。

そのような個人情報のやりとりは、コミュニケーションの活性化をさらに促す相互理解につながっていきます。

先の「コミュニケーションを取る目的」においても少し触れましたが、この相互理解は、チームのまとまり・一体感を高めていく上で非常に重要な役割を果たしています。

日々コミュニケーションを取ることによって、相手との相互理解は徐々に深まっていくといえますが、チーム全体へ積極的に働きかけを行うことによって、メンバー間の相互理解を早い段階で深めていこうとする方法もあります。

その代表格として挙げられるのが「他己紹介」です。一般にアイスブレイクやゲームとして実施されていますが、その主な目的は相互理解の深化であるといっても過言ではありません。

 

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効果5 : 自己理解が深まる

コミュニケーションを取ることによって、相手と自分との違いに気づくことがあります。例えば、これまでの経験や好き嫌い、興味・関心(趣味)、価値観、生活習慣等、挙げればまだまだありそうです。

そこで浮かび上がってくる相手と自分との違いは、自らが有している特徴を改めて認識するということを促してくれます。

自分一人ではなかなか分からなかったことも、他者とコミュニケーションを取ることによって気づかされるという形です。

また、自分の特徴に対してフィードバック(感想やコメント、アドバイスなど)をもらうことができれば、その自己理解はさらに促されることが期待されます。

 

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効果6 : 思考停止の改善につながる

コミュニケーションを取る中で、男性であれば女性を、女性であれば男性のことを理解することはそう簡単ではありません。

もちろん異性に限らず、自分以外の他者による、自分への言動の意味を正確に理解することはやはり難しい作業です。

  •  なぜ、あのような言葉を私に言ったのだろう
  •  なぜ、あのような対応を私に取ったのだろう
  •  なぜ、あのような振る舞いを私に示したのだろう など

好意的または否定的な言動を含め、他者とコミュニケーションを取ることで上のような疑問が絶えず湧いてくると思います。

これは見方によっては、他者とコミュニケーションを取ることで常に思考が活性化している状態です。

「思考が活性化している」の反対は思考停止です。思考停止自体は、人物評価の否定的な表現の1つとして使われています。

教育界やビジネスの場において自ら考えることの重要性が叫ばれているいま、日頃から他者と活発にコミュニケーションを取っている人は、思考停止の状態に陥る心配はほとんどないといえるのではないでしょうか。

 

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まとめ

あなたが社会人の場合、コミュニケーション能力の向上は仕事での成果に直結してくることなので、非常に重要な検討課題であると思います。

一方で、コミュニケーションを取ることの目的や効果を考えるというのは、例えば、「多くの時間を割いて勉強をする目的やそれによって得られる効果を考える」ということと同じではないでしょうか。

基本的なことのようですが、実は当該活動への動機づけに大きく影響する部分かもしれません。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました!

お時間があれば、また次の記事でお会いしましょう!

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