コミュニケーションを円滑に取りたい!どうして自己開示が大切なの?

自分づくりと人間関係
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相手に対して自己を開示するという自己開示は、良好な人間関係の実現において、非常に重要な役割を担っています。

この記事では、自己開示の必要性やそれがコミュニケーションに及ぼす影響、そして、自己開示をスムーズに行っていくための方法等についてわかりやすく解説をしていきたいと思います。

この記事を書いた人
しまもと

法政大学スポーツ健康学部准教授 / 工学部出身の心理学者 / 専門は自分づくりを支援するライフスキルコーチング / 20年にわたる活動の成果をもとに 「理想の自分を実現したい!」と願うすべての日本人へ届ける気概と熱意で執筆中

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自己開示とは

自己開示とは、文字通り個人の私的な情報を他者に分かるように伝えること、と定義されます。

身近なものでは、出身地や誕生日、血液型、出身学校、趣味、部活動やアルバイトの経験、強みや弱み、失敗談、生活習慣、好きな異性のタイプ、将来の夢や目標等が挙げられます。

さらに進んだものとしては、日々のさまざまな物事への個人的な意見や信念、価値観、政治観、死生観等といったところになるでしょう。

これらはすべて個人情報となるので、当然、自己開示に抵抗を感じる人も見られます。ですが、これらの情報を相手に伝える自己開示を積極的に行うことによって、より円滑にコミュニケーションを取ることができるといわれます。それはなぜなのか?

以下に、自己開示がコミュニケーションに及ぼす影響を紹介しながら、自己開示が関係性を円滑にするメカニズムについて説明をしていきます。

 

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自己開示がコミュニケーションに及ぼす影響

まず、あなたが相手から自己開示を受けたとします。すると、次に何が起こるかというと、あなたも相手に対して同等の量の自己開示を返すということにつながります。

例えば、以下のような感じです。※矢印の右側が相手側の返答を表します。

 

私の名前は○○です。→ 私は□□といいます。

私の出身は○○県です。→ 私は□□県の出身です。

私は部活動で○○部に所属していました。→ 私は○○部の所属でした。

私は○月生まれです。→ 私も○月生まれです。同じ月ですね!

 

あなたも上の例のような会話をしたことがあるのではないでしょうか。

自己開示を受けた側に、このようなオウム返しのような反応が起こるのは、返報性の原理によるものとされています。

私たちは何か施しを受けると、相手に対してそのお返しをしたくなるという原理です。例えば、お土産やお中元をもらうと、そのお返しをしたくなるというものですね。

つまり、この返報性の原理は物ではなく個人的な情報に対しても適用されるということになり、特にこれは自己開示の返報性の原理と呼ばれています。

◆―関連情報―◆  返報性の原理――Wikipedia

 

そして、この返報性の原理が、自己開示が両者の関係性を円滑にしていく際にとても重要になってきます。このことについて、上の例の最後を以下に再掲し説明します。

 

私は○月生まれです。→ 私も○月生まれです。同じ月ですね!

特に注目してもらいたいのは文末の部分です。双方の自己開示によって共通点(共通項)を1つ見つけることができました。

この例では誕生月でしたが、共通するものは血液型や出身地、好きな食べ物、好きなアイドルや女優等、個人的な情報であれば何でもOKです。

この共通点が多く見つかれば見つかるほど、その相手に対して親近感を抱くことができ、警戒心が薄れてよりスムーズにコミュニケーションを取ることができるという流れです。

 

この「共通点を多く見つける」という要素を、例えば、アイスブレイクのアクティビティに上手く組み込むことができれば、より効果的にメンバー間の緊張をほぐすことができると期待されます。

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確かに、自己開示を行わずにお互いの共通点を見つけることは至難の業であり、このことからも、コミュニケーションを円滑に取る上で自己開示が大切であるとお分かりいただけると思います。

 

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意識的に自己開示すべきは自分の○○に関する情報

次に、自己開示の際に相手に伝える内容面に関する話です。

この記事の冒頭で、相手に開示する情報の1つに「自分自身の強みや弱み」を挙げましたが、これについて補足します。

あなたは仮に自己開示するとしたら、自分の強みと弱み、どちらを開示した方がより円滑なコミュニケーションにつながると思いますか?

 

結論からいえば、それは弱みになります。

わかりやすさのために、一方の強みを開示した場合を考えてみます。強みとして挙げられるのは、以下のような周囲に自慢できることではないでしょうか。

  • 自分はこんなことができます!
  • ○○なところに行ってきました!
  • 貴重な□□を食べてきました!
  • △△さんと会うことができました! など

 

これらはまさにSNS上で盛んに発信されている内容ですね。このような内容を受けて、あなたはどのように感じるでしょうか。

すごーい(尊敬)。羨ましい(羨望)。自分にはとてもできません(謙遜)。そして、場合によっては妬みや嫉妬といった負の感情につながる可能性もあります。

承認欲求に駆られて強みの部分ばかりを発信していると、知らず知らずのうちに負の感情を抱かれてしまっているかもしれません。

 

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では次に、弱みについてどうでしょうか。例としては以下のようなケースがあると思われるます。

  • 寝坊しちゃった。
  • 実は○○は苦手なんだよね。
  • 失敗して先生(上司)に注意されちゃった。
  • 自分の短所は△△なところです。 など。

 

それに対する反応は、自分も同じような経験があるよ(共感)。そのくらい心配ないよ、がんばれ(励まし)。自分も協力してあげる(支援)。といったものではないでしょうか。

お分かりのとおり、自己開示では自分の強みよりも弱みの部分を伝えた方が、相手に親近感や共感を与えることができ、結果として、円滑なコミュニケーションへとつなげていくことができるといえます。

自分の弱みを伝えるなんて、ちょっと勇気がいる気がしますが、相手が人の揚げ足を取るような人でなければ、その効果は確実にあるはずです。

もう一つ、この記事のアイキャッチ画像にあるAIロボットの自己開示を想像してみましょう。

こんにちは。AIロボットの○○です。実は私、こう見えて人見知りなんです。

なんていわれたら、ちょっと親近感わいてきませんか?

弱みの部分を開示することの効果は、人間に限らずロボットにまで適用されるのかもしれませんね。

 

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究極の自己開示のカタチとは

ここまで、自己開示がコミュニケーションに及ぼす影響や、より望ましい開示内容について説明をしてきました。

要は、自己開示とは相手との物理的・心理的距離を縮める上で、とても大切な役割を果たしていることになります。

では、そのような自己開示における究極のカタチとはなんでしょうか?

それは下の画像にあるように、愛の告白やプロボーズであるといえるのではないでしょうか。それを相手が受け入れてくれれば、2人の物理的・心理的距離間は一気に縮まります。

反対の結果となった場合は、その距離間はとてつもなく離れたものとなってしまうかもしれません。

ちょっと極端な例となりましたが、人間関係に大きな影響を及ぼす自己開示のカタチを、プラスαで感じてもらえればと思います。

 

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自己開示が苦手な人へおススメしたい戦略

繰り返しますが、自分のことを相手に伝えることに抵抗がある方も当然いると思います。その場合は以下の2つの戦略をおススメします。

 

戦略1: 簡単な内容から自己開示

これまでにも紹介してきたように、自己開示で相手に伝える内容は身近なものでも大丈夫です。

好きな食べ物や好きな動物、好きなテレビ番組など、開示しても抵抗を感じないものから順に始めていくといいと思います。

その中で相手との共通点を見つけることができたら、親近感がわき、自己開示へのハードルもどんどん下がってくることが期待されます。

 

戦略2: 意識的に質問を行う

自己開示への抵抗を和らげていく戦略として、自分自身を「自己開示を行いたい」という気持ちにさせていく、というのがあります。

そのために利用するのは、まさに自己開示の返報性の原理です。まず、相手から自己開示をしてもらい、それを受けて自らの自己開示をスムーズに引き出すという形です。

そして、相手に自己開示をしてもらうために必要なのが、あなたからの質問です。

  • 学生時代はどのような部活をされていましたか?
  • どのような音楽が好きですか?
  • どのような映画が好きですか?
  • 週末はどのように過ごされていますか? など

 

質問をされるということは、自分自身に興味・関心を持ってもらえてるということなので、相手も悪い気はしないはずです。

さすがに質問攻めにしてしまうのはちょっとまずいですが、そこはバランスを保ちながら進めていくことで、より効果的にお互いの自己開示を引き出していくことができると思います。

つまり、自己開示に抵抗がある方は、自分自身の自己開示から、相手への質問へと意識をシフトしていくことが望ましいといえます。

 

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自己開示における注意点

ここまでお読みいただくと、かなり自己開示を推奨している内容になっていますが、最後に、自己開示における注意点を述べておきたいと思います。それは自己開示の程度(量)に関することです。

自己開示をする人としない人では、前者の方が相手に対して好印象を与えることができますが、その印象は自己開示の量に左右されるといわれます。具体的には、以下の図のような関係性です。

 

つまり、適度な量の自己開示がなされた時に、最も好印象を与えることができるということです。

適度な量というとちょっとわかりづらいですが、要は常に相手と同程度の自己開示がなされている時ととらえると、分かりやすいのではないでしょうか。

相手よりも一方的に自己開示をし過ぎても、相手より少な過ぎても望ましくないということです。

そのようなバランスを保つためには、「相手とのコミュニケーションに常に意識を集中していく」「相手に興味・関心を示していく」ということが大切です。

 

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まとめ

この記事の内容を総じていうと、自己開示には親密な人間関係を促進するという効果があるといえます。

このほかにも、「自己への洞察を深める(自己理解を深める)」「胸の中に溜まった情動を発散する」「不安を軽減する」といった効果が自己開示にはあるといわれています。

自己開示は相手との良好な関係性を構築することに加え、自分自身の成長を促したり、こころの面での健康を維持・増進するという役割を担っていると考えられます。

ここからいえるのは、自己開示を交えたコミュニケーション、つまり、本音で語り合うことの大切さということではないでしょうか。

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