マナーを守ることの意味やメリットをわかりやすく詳しく解説します!

自分づくりと人間関係

マナーを守る・守らないは個人の意思に委ねられていますが、結論からいえばマナーは守る方が本人のためになるといえます。なぜ、そのような結論が導かれるのでしょうか?

今回は身近なテーマであるマナーとは何かを振り返りながら、マナーを守る意味やメリットについてわかりやすく、かつ詳しく述べていきたいと思います。

この記事を書いた人
しまもと

法政大学スポーツ健康学部准教授 / 工学部出身の心理学者 / 専門は自分づくりを支援するライフスキルコーチング / 20年にわたる活動の成果をもとに 「理想の自分を実現したい!」と願うすべての日本人へ届ける気概と熱意で執筆中

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マナーとは何か

まず、マナーとは何かについて確認をしたいと思います。ここでは4の視点から解説をしていきます。

 

視点1 : 社会における『思いやり』としてのマナー

私たちは社会の一員として日常生活を送る上で、考え方や興味・関心、価値観等が異なる多様な人々とある一定時間、ある一つの空間を共有するということを繰り返しています。

そのような空間とは電車やバス等の公共の交通機関、エレベーターやエスカレーター、ショッピングモールといった商業施設等、無数に挙げることができます。

そして、その見ず知らずの人と同じ空間を共有している時間を快適に、かつ心穏やかに過ごすために、自分以外の他者に配慮した態度や行動を取ることがあります。

それらはマナーと呼ばれるもので、言い換えれば

社会における思いやり

ということができますね。事実、思いやりは専門的には向社会的行動といわれます。

 

マナー(思いやり)は社会生活や人間関係を円滑なものにするための周囲への心遣いであり、また、潤滑油としての役割を果たしています。

このようなマナーへの意識は生まれつき備わったものではなく、生後のさまざまな経験を通じて徐々に形成されていく後天的なものといえます。

 

視点2 : 社会における『共通の物差し』としてのマナー

私たちは勉強やスポーツ、文化的な活動、そして仕事でも、それぞれの専門性を持っています。そして、それの専門性の程度により、その人物の評価が決まってきます。

一方で、その専門性にはよらない共通の物差しというものが社会には存在します。それがマナーへの意識です。

 

私たちはその人のマナーへの意識や行動を観察し、その人物の評価を行っているところがあります。社会人ではそのような表面的な評価が主流であるといえます。

さらに、その評価の重要度は人物の専門性による評価を凌駕しています。

例えば、『オリンピックのメダリストであれば多少マナーを違反してもOK』、『有名人であればマナーを欠いた発言をしても問題なし』とは決してならないということです。

 

そのような意味では、マナーを守ることは、自らの社会的評価を守る・維持する、そして、高めることにもつながるということができるのではないでしょうか。

なお、似たものとして、学校教育の段階でトレーニングされる学力も、人物評価の共通の物差しとしての役割を果たしていますね。

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視点3 : 社会における『活躍の場を広げるもの』としてのマナー

社会には社会の、さらにいえば、それぞれの年代ごとにマナーへの意識やマナーに求める水準というものがあるといえます。

中学生や高校生、大学生の頃は、同じ年代の価値観の近い人物同士での関係性になるので、社会におけるマナーへそれほど意識を向ける必要性はないと思われます。

 

ですが、社会人になると社会におけるマナーを身につけていく必要があります。

さらに、上司をはじめ、より上の年代と良好な関係を構築していくためには、その年代に共有されているマナーに自分を合わせていくことが求められるということです。

 

一見大変なようですが、それが一つひとつできていけば、あなたが実力を発揮していくことができる場は着実に広がっていくということができます。

マナーへの意識や行動が、活躍の場や可能性を広げてくれるという見方です。

 

視点4 : 自らの力を伸ばす『環境づくり』としてのマナー

私たちが成長していく上で、本人の努力もさることながら、その本人を取り巻く環境も非常に重要になってきますね。

例えば、幼少期の家庭環境からはじまり、学校生活や大学生活での環境、社会人であれば職場での環境が挙げられます。

また、変わったところでアスリート・スポーツ選手であれば、試合会場のコンディションや天候、審判との関係性、観客の有無といった側面も環境面に含まれるといえます。

 

そのような多様な環境の中で、あなたの成長を伸ばしてくれる環境とはどのようなものでしょうか?

結論からいえば、あなたの成長を促す有益な情報を提供してくれたり、困っていれば手を差し伸べてくれたり、頑張っていればそれを力強くサポートしてくれるような環境ではないでしょうか。

 

では、そのような理想の環境はどうすれば手に入れていくことができるのでしょうか?その答えは、あなた自身のマナーへの意識や行動となってきます。

これはアスリート・スポーツ選手を例にとると非常に分かりやすいと思います。あなたは、どのようなアスリートをこころから応援したくなるでしょうか?

高いパフォーマンスを発揮することができるアスリートは当然だと思いますが、それにプラスして、私たちはマナーへの意識と行動がしっかりとしているアスリートに魅力を感じる傾向があります

 

そして、そのようなアスリートは、従来のサポーターに加え一般の大多数の観客を味方につけ、その大声援を受けて高いパフォーマンスを発揮していくことができるはずです。

私たちもアスリートと同様に、マナーへの意識を高め、それを日々実践していくことにより、自らの力を伸ばす理想の環境づくり進めていくことができます。

 

例えば、あなたがチームや組織を率いていくリーダーの立場である場合、リーダーシップをいかんなく発揮していくためには、他のメンバーからの協力やサポートであるフォロワーシップが欠かせません。

あなたが取るマナーへの意識や行動は、そのようなフォロワーシップを効果的に集める上で有効であると考えられます。マナーを大切にするあなたの一つひとつの行動は、きっと誰かが見てくれているはずです。

以下の「関連記事」では、よく見聞きする言葉であるリーダーシップについて詳しく解説をしています。

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マナーとエチケット、ルールの違い

マナーと類似する言葉にエチケットルールがあります。これらの差異はどのようなものなのでしょうか。

 

まず、『エチケット』とは自分が対面している人物への配慮であるといえます。具体的には咳エチケットや口臭のエチケット等が挙げられます。

 

次に『マナー』は、特定の人物に限らず、不特定多数(社会)への配慮や気遣いであると考えることができます。

例えば、電車やバスの乗車マナー、喫煙時のマナー、スマホ・携帯電話の使用マナー、ゴミ捨てのマナー、ビジネスマナー等が挙げられます。最近ではコロナウイルスの影響により、マスクマナーというものも見られています。

 

最後のルールは、交通ルール等のように必ず守らなければいけない規則として定められるもので、法的な拘束力を有します。それに対してマナーにはそのような拘束力は基本的にはないとされます。

 

このように、厳密にはマナーにエチケット、ルールは異なるものといえますが、以下に述べる点では共通しているといえるのではないでしょうか。

 

それはマナーやエチケット、ルールは注意や意識のベクトルが自分の外側に向くことで守られるもの、逆を言えば自分の思うまま、自分勝手に生きようとすると守られないものということです。

以下では、拘束力を持たないマナーに焦点を当て、マナーを守ることの意味やそのメリットについて述べていきたいと思います。

 

マナーを守る意味とメリット

日々の生活の中でマナーを守る意味やメリット(以下、単に”メリット”と表記)について、ここでは6つのことに言及していきます。

 

メリット1 : 信用を得ることができる

マナーを守るということは、それだけ他者のことを意識した行動ができているということになります。

別の言い方をすると、自分のことだけを中心に考える子どもに比べれば、マナーを守ることができる人物は、大人として、人間としてより成熟できているということではないでしょうか。

そのような人物とは、例えば職場では安心して関係性を築き、ともに活動していくことができるといえます。

つまり、マナーを意識した行動を示していくことで、周囲から信用を得ていくことが可能になります。この点は特にビジネスにおいては非常に重要ではないでしょうか。

以下の関連記事では、社会的な財産ともいえる信頼関係を築いていく方法について解説をしています。

経験ベースの話が中心となりますが、学校の教科書には載っていない内容となりますので、よかったらチェックしてみてくださいね。

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メリット2 : 職場での自身の評価を高めていくことができる

人間関係の潤滑油ともいえるマナーを守ることができるかは、その人物の評価を左右する重要なポイントとなります。

例えば、いくら豊富な専門知識や資格、高い技能を持っていたとしても、最終的にはマナーの有無によってその人物の評価は決まってしまうということです。

マナーへの意識が低い人物は、取引先やお客様に不快な思いをさせてしまうおそれがあるため、第一線に立たせてもらえなくなる可能性があります。

 

あなたの実力を発揮していくためのベースの部分として、マナーへの意識は欠かすことができないということです。

メリット3 : 人間関係のトラブルが減る

大学生の頃と異なり、社会人になると幅広い年代の相手とかかわりを持つことになります。

また、上司や先輩、同僚をはじめ、自分とは異なる価値観や興味・関心、考え方を持つ人物と交流をしていくことになります。

そのような環境の下では、マナーへの意識と行動を示すことができる人物は、人間関係のトラブルとは無縁の生活を送ることができるのではないでしょうか。

繰り返しますが、マナーとは『人間関係の潤滑油』ともいえるものです。まさに、最強のコミュニケーションスキルといっても過言ではありません。

 

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メリット4 : パフォーマンスの発揮につながる

4つ目は、ビジネスや勉強、スポーツ等、あなたが重視する場面での実力発揮・パフォーマンスの発揮につながるというものです。

 

時にマナーを守らないということは、ある一つの場面において適当に、またはいい加減に行動してしまうということを意味しています。

ですが、「一事が万事」という言葉があるように、マナーを遵守しないといった自らを律しない一事の行動は、その人の万事にわたって表出する可能性があるといえます。

常に万事にわたるわけではないと思いますが、一瞬、気が緩んだ時にそのようないい加減な一事の反応がつい顔を出してしまうということだと思います。

 

重要な場面において常に実力を発揮していきたい場合は、日々の生活全般の中でマナーへの意識を心がけていく必要があると思われます。

例えば、運動部活動において、指導者の目の届かないところでマナーを守らないといったいい加減な行動を取るということは、肝心な時に実力を発揮できなくなる可能性を自ら高めているということです。

 

たとえ誰も見ていなくてもマナーを守ることができる人は、自分自身に厳しく、プレッシャーがかかる場面でも最後まで自分に負けず、自らの実力を最大限に発揮できる人物であると思います。

『自分だけならば必ずしもマナーを守る必要はない』というのは、一見、問題がないように思えて、実は大きなリスクを生じさせる可能性があるということです。

 

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メリット5 : 察知する力を高める

繰り返しますが、マナーとは自分以外の他者や周囲に意識を向けることによって守られていくものです。

そのような意識のベクトルが自分以外へ頻繁に向いている人は、周囲の状況や環境の変化に敏感に反応することができるようになると考えられます。

 

言い換えれば、周囲の状況や環境の変化を察知できる力が強化されている可能性があるとうことです。

 

察知の対象となる情報には、いままで探し求めていた情報や自身の成長につながる有益な情報、貴重な研修の機会、人との出会いのタイミング等が含まれることになるでしょう。

そのような一瞬で通り過ぎてしまうチャンスを察知し、つかみ取ることができる力を高めていく上で、日々のマナーへの意識は貢献することができていると思われます。

 

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メリット6 : より快適な生活を享受していくことができる

諸外国に比べれば日本は治安も良く衛生的で、規律正しく、人々は快適な生活を送ることができているといわれます。

そのような社会を形作っているのは、紛れもなく一人ひとりのマナーを守る意識や行動であると思われます。

 

私たちはお互いの行動を観察しているところがあります。

あなたのマナーを守る行動は周囲の人々の意識に影響を及ぼし、その望ましい行動はモデルとして伝搬していき、巡り巡ってあなたが今日一日を快適に過ごせることにつながっていくはずです。

そのような社会全体としてのメリットを、私たちは日々マナーを守ることで享受しているといえるのではないでしょうか。

マナーの獲得に向けて意識したいこと

マナーを守ることで多数のメリットがあることが分かりました。では次に、マナーを身につけていくためにはどうすれば良いのでしょうか?

その前に、もしあなたが主に中学・高校と部活動に参加している(していた)のなら、指導者からの働きかけや集団行動、先輩後輩の上下関係等を通して、最低限のマナーを身につけている可能性があります。

特に、剣道や柔道といった武道系の活動の場合は、礼儀・マナーとして既にあなたの行動パターンの一部となっているのではないでしょうか。

部活動で学んだこと、身に付けたことを改めて意識することで、自らのマナーをいかんなく発揮していくことができると思います。

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マナーを守らないことの意味

この記事ではマナーを守ることを主題としていますが、最後に、マナーを守らないことの意味についても述べたいと思います。

 

私たちの社会ではマナーへの意識と行動に一定の価値が置かれている反面、マナーを守らないという状況も多く発生しています。それらが意味するところはどのようなことでしょうか?

マナーを守らない言動は、直接の関係者に不快な思いをさせたり、迷惑行為になっている可能性があります。

一方で、マナー違反の言動は、周囲の人々に反面教師としての学びを間接的に提供するという役割も果たしていると考えられます。

 

私たちは自分自身の言動以上に、他人による言動を客観的かつ冷静に観察することができるところがあります。

街中でマナー違反の言動に遭遇し、それに対する周りの否定的な反応を見聞きすることで、マナーを守ることの大切さを再認識することができるという構図です。

確かに、マナー違反が全くない社会では、マナーの価値やそれを守る尊さを実感することは難しくなってしまうと思われます。同様のことは、交通安全にもいうことができるのではないでしょうか。

やや複雑な話ですが、社会におけるマナーへの意識と行動を促す要因の一つは、誰かのマナーを欠いた言動であるという見方です。

まとめ

誰もがその日その日を快適に、心穏やかに過ごしたいと願うはずです。

そのような生活の質を左右するものの一つがマナーであり、考え方も価値観も異なる多様な人々が共同で社会生活を営む上で、一人ひとりのマナーは重要な役割を果たしているといえます。

また、日々マナーを「意識」し、それを守ろうとする行動や態度は、以下の格言にもみられるように、あなたの習慣やさらには人格を変え、ゆくゆくは「運命」をも変えていく力を秘めている可能性があります。

  1.  意識が変われば行動が変わる
  2.  行動が変われば習慣が変わる
  3.  習慣が変われば人格が変わる
  4.  人格が変われば運命が変わる

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