気づきとは【具体例多数】チームスポーツから得られる自己の成長への気づき

自分づくりの多様な視点
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気づきとは国語辞書によると以下のように記されています。

 それまで見落としていたことや問題点に気づくこと。

例:小さな気づきが大発見につながる、日々の気づきが成長をもたらす

関連情報◆ goo国語辞書

 

具体例にもあるように、ヒトの成長につながるものとして言及されることが多いように思われます。要は気づきを得ることで意識や日々の行動が変わり、結果として成長につながっていくという流れではないでしょうか。

自分づくりの土台に位置づくライフスキル(生きる力)においても、気づきを得ることでその獲得が促されていくと考えられています。

ここでは多様な気づきの中でも、体育授業におけるチームスポーツから得られる、自己の成長につながる気づきに焦点を当て、その内容について詳しく述べていきたいと思います。

 

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チームスポーツから得られる自己の成長への気づきとは

以下の学術論文の内容をもとに、大学1年生に対して実施された、必須の体育の授業を通して得られる気づきの内容について紹介をしていきます。

関連情報◆ 心理社会的な成長につながる気づき(大学体育学)

 

対象となった体育の授業では、多くの学生が大学で初めて経験することになるタッチ・フットボールというチームスポーツが展開されました。

タッチ・フットボールとはアメリカンフットボールをもとにした球技で、危険度の高いタックルをボール保持者へのタッチに置き換えてプレーするものとなります。

関連情報◆ タッチフットボールとは―Wikipedia

 

 

大多数が初めて経験する種目ということで、学生間における得意・不得意の水準が統一されているといえます。

この種目への体験を通じて得られた、自己の成長につながる気づきが論文の中では多数紹介されています。

早速、その気づきの内容(一部抜粋)を以下に記していきます。是非、一つひとつ目を通してみてください。


  1.  お互いに積極的に意見を出し合うことで、メンバーとの仲は深まっていくと感じた
  2.  声を出すことで、チームだけでなく自分自身もやる気を高めることができると思った
  3.  お互いの良いところを褒め合うことで、チーム全体のやる気が高まると感じた
  4.  自分の考えをはっきりと述べることで、チーム内のコミュニケーションが活性化していくと感じた
  5.  アドバイスを言い合うことで、お互いに良い影響を受けることができると思った
  6.  相手の意見を聞き、自分の意見もしっかりと伝えることが、信頼関係の構築につながると思った
  7.  自分がどんな人間であるかを知ってもらうためには、自分自身から行動することが必要だと思った

 

実はこれらの内容は授業を受けた学生の感想(自由記述)にもとづいており、体育の授業(チーム種目)を通して実際に得られる気づきを表しているといえるでしょう。

 

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チームスポーツを通して得られる気づきの特徴

気づきの内容(以下に再掲)を眺めていると、あることに気がつくと思います。それは何だと思いますか?


  1.  お互いに積極的に意見を出し合うことで、メンバーとの仲は深まっていくと感じた
  2.  声を出すことで、チームだけでなく自分自身もやる気を高めることができると思った
  3.  お互いの良いところを褒め合うことで、チーム全体のやる気が高まると感じた
  4.  自分の考えをはっきりと述べることで、チーム内のコミュニケーションが活性化していくと感じた
  5.  アドバイスを言い合うことで、お互いに良い影響を受けることができると思った
  6.  相手の意見を聞き、自分の意見もしっかりと伝えることが、信頼関係の構築につながると思った
  7.  自分がどんな人間であるかを知ってもらうためには、自分自身から行動することが必要だと思った

 

それはチームのメンバーとの関係性に関する気づきが大半を占めているということです。上記の7つの気づきのうち、1~6は関係性に関するものであるといえます。

 

 

授業では学生たちは15名前後から構成されるチームに分かれ、ルールを理解し、パス練習等を数週間重ねた後にチーム対抗戦に移行していきます。

そこでは各々の役割を決定し、チーム独自の作戦や戦術を練り、それを試合の中で試し、上手く機能しなかった場合は修正を加えて再び試す、という一連の作業を繰り返していきます。

そのためにはチーム内で密にコミュニケーションを取り、時には意見が対立したり葛藤を繰り返すことで、徐々にチームとしてまとまり、成長していくことができたと思われます。

上記の一連のプロセスの中で得られた気づきであるため、個人的な気づきというよりは対人的な気づき、チーム全体に関係する気づきが多く見られているのではないでしょうか。

 

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自己の成長につながる気づきを得るために必要なもの

では、これらの気づきを得るために必要なものはなんでしょうか。一つ言えるのは、授業に消極的に参加していては、これらの気づきを得ることは難しいということでしょう。

チームの一員・当事者として、主体的かつ積極的に活動に参加することで得られる気づきであると思います。

研究ではその積極的な姿を、以下の内容からなるメンバーに対する自己開示という形からとらえています。そして実際、メンバーへの自己開示は気づきを得ることにつながる可能性が示されています。

  • 人に自分の気持ちを伝えることができた
  • 自分が思っていることを友人らに伝えた
  • 誰かに個人的な話をした
  • 誰かがいつも話を聞いてくれた

 

自己開示を交えたコミュニケーションは、表面的なやり取りとは異なります。自分自身が感じていること、考えていることを言葉にして相手に伝えるコミュニケーションとなります。

勇気がいることではありますが、きちんと伝えることで状況が動き始め、その変化の様子を目の当たりにし、肌で感じることで気づきが促されるのではないでしょうか。

 

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体育の授業での気づきは運動部活動でも見られるのか

自らの考えや思いを相手に伝える自己開示の経験は、体育の授業に限らず、運動部活動の中でも見られる一般的な経験であることが示されています。

そのため、特にチーム種目の活動の中では、この記事の中で紹介をした気づきの内容を選手たちは得ることができているのではないでしょうか。

そして、運動部活動参加者のライフスキルの獲得レベルは、そうでない者に比べ、統計的に有意に高いレベルにあることがこれまでの研究結果から一貫して示されています。

そのような結果が示される理由の一つとして、チームのメンバーへの自己開示を通して得られる気づきの存在があるのではないでしょうか。

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チームスポーツを通して得られる気づきの可能性

改めてチームスポーツ(タッチ・フットボール)への取り組みから得られる気づきの内容を確認すると、それらは大学生活に限らず、その後の人生の中でプラスに機能するものが見られているといえます。

具体的には、チーム内のコミュニケーションを活性化していくため、メンバーとの仲を深めていくため、そして、メンバーとの信頼関係を構築していくためのコミュニケーションのあり方への気づきであるといえます。

また、自らのやる気やチーム全体のやる気を高めるため、チーム内の雰囲気を良くしていくためへの気づきであるともいえます。

卒業後は社会の一員として、チームの一員として自らのチカラを発揮していくことが求められます。その時、チームスポーツを通して得ることができた気づきは、その後、新たな環境への適応を促してくれるのではないでしょうか。

 

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まとめ

ここでは、体育の授業でのチームスポーツから得られる多数の気づきを、学術論文の内容をもとに紹介をしました。

また、そこで得られる気づきの内容は個人的な気づきというよりは、メンバーとの関係性に関するものが大半であること、そして、それらの気づきはメンバーへの自己開示を通して得られる可能性があることを示しました。

自己開示には自己への洞察を深める効果があるといわれていますが、自分自身に限らず、周囲への洞察を深める効果もあるといえるのかもしれません。

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