エゴグラム診断の結果を読み解く6つの見方|理想の自分へのアプローチ

自分づくりと自己理解
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自分とはどのような人間なのか?この疑問へのアプローチとして、多くの人は自分の性格について考えるのではないでしょうか。その際、力になってくれるのが性格検査です。

今回は数多くある性格検査の中からエゴグラムを取り上げ、その診断結果を徹底的に読み解く6つの見方を詳しく解説していきたいと思います。

理想の自分へのアプローチとして、この記事の内容が少しでも参考になれば幸いです!

この記事を書いた人
しまもと

法政大学スポーツ健康学部准教授 / 工学部出身の心理学者 / 専門は自分づくりを支援するライフスキルコーチング / 20年にわたる活動の成果をもとに 「理想の自分を実現したい!」と願うすべての日本人へ届ける気概と熱意で執筆中

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  1. エゴグラムとは
    1. 自我状態1 : 親(P)の自我状態
    2. 自我状態2 : 成人・大人(A)としての自我状態
    3. 自我状態3 : 子ども(C)の自我状態
  2. エゴグラムを自己理解のツールとしておススメする理由
  3. エゴグラム性格診断の方法 : 無料診断サイトも紹介
  4. エゴグラム性格診断の結果の見方
    1. 見方1 : 診断結果を解釈する上での最重要事項
    2. 見方2 : 診断結果における個々の自我状態の解釈
      1. 父親(CP)の自我状態が高低のときの意味
      2. 母親(CP)の自我状態が高低のときの意味
      3. 大人(A)の自我状態が高低のときの意味
      4. 自由な子ども(FC)の自我状態が高低のときの意味
      5. 順応な子ども(AC)の自我状態が高低のときの意味
    3. 見方3 : 診断結果をパターンとして解釈する
    4. 見方4 : 診断結果をもとに未来を予測する
    5. 見方5 : 診断結果から重点的改善点を知る
    6. 見方6 : 個々の自我状態における自己変容へのアドバイス
      1. 父親の自我状態(CP)の向上に向けて
      2. 母親の自我状態(NP)の向上に向けて
      3. 大人の自我状態(A)の向上に向けて
      4. 自由な子ども(FC)の自我状態の向上に向けて
      5. 順応な子ども(AC)の自我状態の向上に向けて
  5. エゴグラム診断の結果をさらに読み解く
    1. 診断結果から得られるベネフィット
    2. 診断結果をパターンのみから解釈することのデメリット
      1. デメリット1 : パターンに当てはまらない場合に困ってしまう
      2. デメリット2 : 個々の自我状態への理解が疎かになってしまう
    3. 診断結果で示される自我状態のエネルギーとは何か
  6. まとめ

エゴグラムとは

エゴグラムとはアメリカの精神科医エリック・バーンが創始した交流分析理論にもとづき、彼の弟子であるジョン・M・デュセイにより考案されたものです。

エゴグラムではある人のすべての観察可能な行動を「自我状態」と呼び、それをCP、NP、A、FC、ACの5つからとらえます。個々の自我状態の詳細については後述しますね。

そして、5つの自我状態のエネルギー量を以下に示すような棒グラフで表し、そのバランスからあなたの性格に見られる特徴を明らかにしていきます。

 

 

上の例でいうと、5つの自我状態のエネルギー量には偏りが見られ、特に「CPとNPのエネルギー量が高い人」といった感じですね。

それでは以下より順に、5つの自我状態について簡単に説明していきます。

 

自我状態1 : 親(P)の自我状態

親または親の役割を果たす人物から取り入れた思考・感情、行動を表します。Pの自我状態はさらに父親としての厳しさを表す『CP』母親としての優しさを表す『NP』に分類されます。

つまり、上の棒グラフのケースは、特に親の自我状態のエネルギーが強い人ということですね。

 

自我状態2 : 成人・大人(A)としての自我状態

いま現在の、目の前の出来事や物事、相手に対する理性的な思考・感情、行動を表します。

事実を客観的かつ冷静に観察、分析し、対応しようとするものとなるので、しばしばコンピューターのような自我状態ともいわれます。

 

自我状態3 : 子ども(C)の自我状態

子どもの頃に実際に感じたり、行動したりした思考・感情、行動を表します。

Cの自我状態はさらに自由奔放な子どもを表す『FC』順応した子どもを表す『AC』に分類されます。

 

人はみなこれら5つの自我状態を持っているとされ、それらを視覚的に把握できるようにしたのがエゴグラムです。

 

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エゴグラムを自己理解のツールとしておススメする理由

あなたはこれまでの人生を振り返ってみて、「自分」というものがどのように形成されてきたと思いますか?

「先祖からの遺伝」「親(または親に代わる人物)からの影響」「これまでの経験」等といろいろと挙げられそうですが、特に影響が強いのはやはり親からの影響であると思います。

実際、私も奥さんと子育ての最中で日頃から強く感じているのですが、子どもは親の言動や考え方を、その善し悪しにかかわらず必死に取り入れようとしています

子どもにとって親が極めて重要な存在であるため、また、現在の環境に適応するためだと思いますが。

そして、その影響は親の自我状態のCPとNPに留まらず、子どもの自我状態のFCやACにも確実に反映されていくはずです。

つまり、エゴグラムの検査結果からは、あなた自身の形成過程を現在またはこれまでの家庭環境を踏まえた形で理解することができます

言い換えれば、非常に納得がしやすいということですね。私の場合、順応な子どもを表すACが特に高い反面、自由奔放な子どもを表すFCがかなり低くなっているのですが、その理由も自分なりによくわかります。

検査結果そのものは、当時、あなたがその環境に必死に適応しようとしてきた努力の証であるということです。

どのような検査結果であっても、まずはその時の自分を褒めてあげて欲しいと思います。そして、その自我状態が現在の生活環境に適さないようであれば、それを変えていくことを積極的に考える必要があります。

そのような自我状態の「変容」については、見方5,見方6の箇所で詳しく解説しています。

 

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エゴグラム性格診断の方法 : 無料診断サイトも紹介

このエゴグラムによる性格診断を行う際は、東京大学医学部心療内科 TEG研究会が開発した「TEG3(Tokyo University Egogram-New Ver.3)」を利用するのが正式な手段になります。

TEG3は株式会社金子書房により発行、販売がなされています。

 

 

購入は販売代理店を通してとなりますが、TEG3自体は心理検査の類となりますので、一般の個人での購入は難しくなります。

心理に関連した資格を有する、心理検査を適切に管理できる個人を通して購入する形となります。また、診断結果を正しく解釈できるよう、購入の際は「マニュアル本」を併せて購入することが求められます。

◆―関連情報―◆ 『TEG3』販売代理店の一例
サクセスベル株式会社
千葉テストセンター心理検査専門所

 

ですが、エゴグラムへの関心の高さからか、無料で診断結果を得ることができるwebページも複数存在しています。

以下のページは、心理に関連した資格を有している方々が運営されているサイトとなります。エゴグラムによる性格診断に興味・関心がある方は是非トライしてみてください。

◆―関連情報―◆
エゴグラム性格診断【無料】――Direct Communication

 

といっても、エゴグラムでは正式にはマニュアル本の購入が併せて求められていますので、性格診断の結果の解釈は慎重に行う必要があります。

以下より、診断結果の見方を詳しく説明していきたいと思います。

 

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エゴグラム性格診断の結果の見方

 

見方1 : 診断結果を解釈する上での最重要事項

まず、大前提として、エゴグラムは性格の善し悪しを決めるものではないということです。棒グラフの得点が高いから良い、低いから悪いということでは決してありません

得点が高いときにもプラスとマイナスの特徴がある、低いときにもプラスとマイナスの特徴があるとして解釈していきます。

あくまでもあなたの性格に見られるクセを見出し、それをもとに自己理解を深め、この先のより良いライフスタイルや人生を実現していくためのツールとしての位置づけとなります。

 

また、エゴグラムでは性格の良し悪しに加え、次の内容に関する情報は得ることができません。

  •  こころの健康やストレスの程度
  •  何らかのスキルや技能・能力の程度

これらのことを踏まえた上で、以下からの説明を確認してみてください。

 

見方2 : 診断結果における個々の自我状態の解釈

診断結果では、以下のような5つの棒グラフ(再掲)が示されます。基本的な見方としては、CP、NP、A、FC、ACの高低に着目し、それぞれの意味を汲み取っていきます。

説明の分量がやや多くなりますので、自分自身に該当する箇所を中心に参照していただければと思います。

 

 

父親(CP)の自我状態が高低のときの意味

【 得点が高いときのプラスの特徴 】

・ 正義感が強い
・ 秩序を守る
・ 義理堅い   など

【得点が高いときのマイナスの特徴】

・ 権威的、支配的である
・ 排他的である
・ 頑固である  など

【得点が低いときのプラスの特徴】

・  おっとりしている
・  友好的である
・  他人を批判しない  など

【得点が低いときのマイナスの特徴】

・ ルーズでいい加減
・ ルールや約束を破る
・ 何事にも適当である  など

 

母親(CP)の自我状態が高低のときの意味

【得点が高いときのプラスの特徴】

・ 思いやりがある
・ 世話好きである
・ 奉仕の精神がある  など

【得点が高いときのマイナスの特徴】

・ 人を甘やかす
・ おせっかいを焼く
・ 人に尽くしすぎる  など

【得点が低いときのプラスの特徴】

・ 人間関係が淡泊
・ さっぱりしている
・ マイペースである  など

【得点が低いときのマイナスの特徴】

・ 温かみがない
・ 共感性が低い
・ 思いやりに欠ける  など

 

大人(A)の自我状態が高低のときの意味

【 得点が高いときのプラスの特徴 】

・ 理性的である
・ 事実にもとづいて公正な判断をする
・ 冷静沈着である  など

【 得点が高いときのマイナスの特徴 】

・ 機械的で、人間味に欠ける
・ ユーモアに欠ける
・ 打算的である  など

【 得点が低いときのプラスの特徴 】

・ 人間味がある
・ お人好しである
・ 純朴である  など

【 得点が低いときのマイナスの特徴 】

・ 混乱しやすい
・ 主観に頼る
・ 計画性に欠ける  など

 

自由な子ども(FC)の自我状態が高低のときの意味

【 得点が高いときのプラスの特徴 】

・ 自由奔放で明るい
・ 好奇心があり、チャレンジ精神に富む
・ 創造性が豊か  など

【 得点が高いときのマイナスの特徴 】

・ 自己中心的でわがまま
・ 衝動に走りやすい
・ 無責任である  など

【 得点が低いときのプラスの特徴 】

・ おとなしく控えめ
・ 調子に乗らない
・ 物静かである  など

【 得点が低いときのマイナスの特徴 】

・ 暗い印象を与える
・ 素直に自己表現できない
・ 物事を楽しめない  など

 

順応な子ども(AC)の自我状態が高低のときの意味

【 得点が高いときのプラスの特徴 】

・ 協調性がある
・ 人の意見が聞ける
・ 従順である  など

【 得点が高いときのマイナスの特徴 】

・ 依存心が強い
・ 自分の意見が言えない
・ 遠慮しがちである  など

【 得点が低いときのプラスの特徴 】

・ 自主性に富む
・ 自分の意見を言う
・ マイペースを守る  など

【 得点が低いときのマイナスの特徴 】

・ 協調性に欠ける
・ 妥協しない
・ 人の意見を聞かない  など

 

見方3 : 診断結果をパターンとして解釈する

ここまで説明をしてきたように、個々の自我状態ごとにその特徴を見ていくことができますが、5つの自我状態のバランスには多数のパターンが見られるといわれています。

そして、自分がどのパターンに該当するかを判断することによって、自分自身の性格のクセを総合的に解釈していくことができます。

例えば、以下のようなパターンが紹介されています。

  •  CP優位型・低位型
  •  A優位型・低位型
  •  FC優位型・低位型
  •  AC優位型・低位型
  •  P優位型・C優位型

 

ここでいう『優位』『低位』とは、他の自我状態に比べて顕著に得意が高い・低いとしてそれぞれ解釈されます。

この記事内で繰り返し提示している以下の画像は、CPとNPが他に比べ顕著に高いですので、P優位型として以下のように解釈されると思われます。

  •  勤勉で優しく正義感が強い
  •  責任感が強く、世話をいとわない
  •  指示的で教育的、厳しい面も
  •  社会的に立派だが、偏見も見られる

 

 

見方4 : 診断結果をもとに未来を予測する

スポーツや勉強、仕事、それ以外の活動において、人は強いプレッシャーがかかる場面では、特に得点が高い自我状態に沿った行動を取るといわれています。

つまり、プロフィールに示される高い自我状態をもとに、あなたがこの先、プレッシャーがかかる場面においてどのような行動を取るか、事前に予測することができるということです。

例えば、父親の自我状態(C)が高い場合は、プレッシャーがかかる場面ではリーダーシップが強く発揮され、自分の価値観と合わない相手に対して排他的に行動してしまうことが予測されます。

また、順応な子どもの自我状態(AC)が高い場合は、プレッシャーがかかる場面では自分が前面に出ていくことはほとんどなく、誰かの後ろに立って依存的に行動してしまうということが予測されるでしょう。

 

エゴグラムのプロフィールは、あなたの「未来予測図」としての役割も果たしています。

 

 

見方5 : 診断結果から重点的改善点を知る

エゴグラムによる診断結果は、自らの思考・感情、行動パターンへの理解を深め、必要に応じてその形の変容を目指し、より良く生きることにつなげていくことが推奨されています。

下線部について補足すると、エゴグラムでは性格診断を行うだけではなく、次に自らが望ましいと感じる自我状態に向けて、変容を検討できるようになっているということです。

変容のさせ方としては、他に比べて得点が低い自我状態に着目し、その得点を高めていく方向で検討を進めるといった形になります。

例えば、以下のエゴグラムであれば、変容を目指すのは順応な子ども(AC)の自我状態であるとすることができます。

 

 

なぜなら、勉強や仕事、人間関係等において問題を抱えていたり、何か生きづらさを感じている時、その原因は低い自我状態の機能を十分に発揮できていないという点にあることが多いといわれているためです。

例えば、あなたが周囲のメンバーから避けられている、どこか疎外されていると感じるのならば、その原因はACの得点の低さにあるかもしれません。

確かに、ACの得点が低いときのマイナスの特徴は、『協調性にかける』、『自分勝手に振る舞う』、『妥協をしない』というものになっています。

 

ただ、得点が低い自我状態があるとしても、あなたの日々の生活に大きな問題が見られなかったり、現在の自我状態のバランスに「自分らしさ」を感じるのなら、無理に自己変容を目指す必要はないとされています。

あなたがその必要性を強く感じた時が、自己変容を始めるタイミングになるということです。

 

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見方6 : 個々の自我状態における自己変容へのアドバイス

5つの自我状態ごとに、その得点を意識的に高めていくためのアドバイスが以下のようにされています。参考にしてみてください。

 

父親の自我状態(CP)の向上に向けて

  •  約束事やルールを守る
  •  決めたことは最後までやり通す
  •  Yes・Noの意思表示をはっきりとする  など

 

母親の自我状態(NP)の向上に向けて

  •  後輩にアドバイスをする
  •  笑顔や穏やかな表情を心がける
  • 『ありがとう』、『助かったよ』と感謝の意を示す  など

 

大人の自我状態(A)の向上に向けて

  •  相手の話をよく聞き、時には『間』をおくようにする
  •  物事に優先順位を付けて取り組む
  •  活動内容を数量化し、客観的に把握する  など

 

自由な子ども(FC)の自我状態の向上に向けて

  • 『へぇ~』や『すごーい』等の感嘆詞を口にする
  • 『おはよう』等の挨拶を自分から率先して行う
  •  好きなTV番組を見ながら歓声をあげたり笑ったりする  など

 

順応な子ども(AC)の自我状態の向上に向けて

  •  アドバイスや意見に耳を傾ける
  •  人の話にうなずく、相槌を打つ
  •  場の空気に合わせる  など

 

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エゴグラム診断の結果をさらに読み解く

ここから先は、6つの見方の中では伝えきれなかった内容についてさらに説明をしていきたいと思います!

 

診断結果から得られるベネフィット

5つの自我状態に着目し、その個々の高低の解釈を通して得られるベネフィットは、目の前の事象を複数の面から見ることができる力といえます。

見方2で説明をしましたように、人の性格には絶対的に良い・悪いという見方があるわけではなく、見る方向によってどちらにもなりうるということです。

確かに、どのような物事にも必ず光と影の部分があり、日頃、どちらの面を意識的に見るようにしているかによって、ポジティブな人・ネガティブな人へと分かれていくのだと思います。

エゴグラムの結果は、そのような物事を多面的に見ることの大切さに優しく気づかせてくれているのではないでしょうか。

なお、このような物事を複数の面から見るという技術は、ストレス(反応)を軽減する「リフレーミング」として応用されています。

以下の「関連記事」では、リフレーミングの実践例が全11ケース(例:失敗をおそれた時)、150の例文から紹介されていますので、ぜひご覧になってみてくださいね。

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診断結果をパターンのみから解釈することのデメリット

見方3で説明をしましたように、エゴグラムの結果はパターンからも手軽に解釈することが可能です。

ですが、パターンのみから結果を解釈しようとすると、以下に示すデメリットがあるので注意が必要です。

 

デメリット1 : パターンに当てはまらない場合に困ってしまう

エゴグラムの結果には多数のパターンが用意されていますが、あなたの結果がそのどれかに完全にマッチするという保障はありません。つまり、マッチしない場合にその解釈に困ってしまうというわけです。

『自分はこのパターンかもしれない』といった曖昧な解釈になってしまっては、「自己理解を深める」という本来の目的を十分に達成することができません

厳密には200以上のパターンが考案されているようですので、そのどれかには当てはまるかもしれませんが、パズル合わせのように、該当するパターンを見つける作業がメインになってしまうのは避けたいところです。

 

デメリット2 : 個々の自我状態への理解が疎かになってしまう

エゴグラムの醍醐味は、個々の自我状態への理解であるといっても過言ではありません。パターンのみでお手軽に結果を解釈しようとすると、自我状態そのものへの理解が不十分になってしまいます。

一つひとつの自我状態の意味を理解することで、幼少期の家庭環境やこれまでの経験をもとに自己理解を深め、自己の変容に向けて取り組んでいくことができます。

 

診断結果で示される自我状態のエネルギーとは何か

5つの自我状態のエネルギーとは、詳しくは「こころのエネルギー」であるとされています。

ちょっとわかりづらいかもしれませんが、あなたが持つエネルギーを身体的なものと心理的なものに大別した場合の後者にあたるものとなります。

そのこころのエネルギーが各自我状態にどのように配分されているかを示したものがエゴグラム診断の結果です。

身体的なエネルギーを例によりわかりやすく説明すれば、一日の中であなたはどの場面に重点を置いていますか?

学生であれば大学での勉強、部活動やサークル活動、社会的なボランティア活動、またはアルバイト等と、一人ひとり重点を置いている場面は違うはずで、重要視しているところに多くの身体的なエネルギー(体力)を配分し活動していると思います。

それと同様のことが5つの自我状態にも見られるということです。また、1日に使える身体的なエネルギーに上限があるように、こころのエネルギーにも上限があります

見方5における自我状態の変容では、最も低い自我状態を引き上げると説明しましたが、ある自我状態へのエネルギーの配分が増えれば、それに伴いどこかの自我状態へのエネルギー配分は減っていくと考えられます。

下の画像であれば、ACへの配分が増えることでCPまたはNPへの配分が減っていくイメージです。なぜなら、繰り返しますが1日に使えるこころのエネルギーには上限があるからです(エネルギーの総量は一定)。

 

 

つまり、労力的にはこころのエネルギーが勢いよく噴出している自我状態を押し下げることよりも、エネルギーの配分が最も少ない自我状態を引き上げる方がスムーズに進みそうだといえますね。

 

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まとめ

経験的に、エゴグラム性格診断の結果には当たっている部分もあればそうでない部分もあります。

それはどのような性格検査や心理検査においても見られることで、そこはツールとしての限界ではないでしょうか。

繰り返しますが、エゴグラムでは特に得点が低い自我状態の変容を目指していくことが推奨されます。ただし、その変容を目指すも目指さないもあなた次第です

それを決めるのは、自分はこんな人間になっていきたいといった理想の姿の有無ではないでしょうか。

そのような明確な方向性がある時、エゴグラムの結果はよりあなたの力になってくれるはずです!

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