人のペースには個人差があります。それが速い人もいれば、自分のペースを大切にする人もいます。特に後者は「マイペースな人」と呼ばれ、その特徴は時に否定的にとらえられたりもします。
そこでこの記事では、その見方のバランスを取っていくために、マイペースのポジティブな側面を見ていきたいと思います!
いまの時代、マイペースは短所?
いまは加速度的な速さで社会の価値観や人々の生活様式等が大きく変化している時代です。そんな中、自分のペースを大切にするマイペースな人はどのような存在として映るのでしょうか。
「全体と歩調を合わすのが苦手」「協調性がない」など、全員がタイミングを合わせながら集団生活を送る中では、その特徴は時に短所として見られてしまう可能性があります。
ですが、いまは誰もが自分の価値観に沿った情報を自分のペースで発信し、輝いていくことができる時代です。マイペースな人にとって、こんなにいい時代はないかもしれません。
そこで、マイペースな人へエールを送る形で、そのポジティブな言い換え例を6コ、紹介していきたいと思います。
マイペースのポジティブな言い換え例6選
その1: 確実に…
1つ目の言い換えは
確実に目標を達成することができる人
です。
これは登山の様子を見ればよくわかります。誰もが確実に目標を達成できるのは、最後まで自分のペースを維持し山頂への歩みを進めているからです。
途中、誰かに抜かれても、道が狭い箇所で自分の後ろに少し行列ができても、誰一人ペースを乱す人はいません。
どんなことがあってもマイペースを維持さえすれば、多少時間がかかっても、確実に目標を達成できるのを身をもって体験できるのが登山といえますね。
その2: 自己コントロール…
2つ目の言い換えは
自己コントロールができる人
です。
マイペースを維持することはそう簡単ではありません。なぜなら、人のペースは決して同じではなく、周りと自分とを比較することで焦る気持ちや不安、劣等感等が生じ、そこからペースを乱される可能性は十分にあるからです。
ですが、マイペースの人はそのような揺れ動く気持ちを上手くコントロールし、いつもと変わらない姿で活動しつづけていくことができます。
その様子からは、「周囲に影響されないメンタルの強い人」ともいうことができそうです。
◆ カテゴリー:ストレス

その3: 周囲のことが…
3つ目の言い換えは
周囲のことがよく見えている人
です。
スピードが速くなると、どうしても視界が狭くなってしまいます。ですが、マイペースな人は自分に合った無理のないペースで活動しているので、周囲の状況を余裕を持って確認することができます。
こと仕事に関しては、見落とし、確認不足、勘違いといったことは可能な限り避けていきたいところです。そしてそれを確実に実践していけるのは、マイペースな人であるといえますね。
その4: 体調管理…
4つ目の言い換えは
体調管理ができている人
です。
繰り返しますが、マイペースな人は自分に合ったペースで活動します。その自分は調子が良いときもあれば、そうでない時もあります。その時々の状態に合ったペースで活動ができるということです。
よく「身体は資本」といわれますが、より正確には管理された身体は資本ということです。そのかけがえのない資本を最大限活用していくことができるのは、マイペースな人であるという見方です。
◆ カテゴリー:ストレス

その5: 自己理解…
5つ目の言い換えは
自己理解ができている人
です。
自分に合ったペースで活動できるということは、理解力や集中力、ストレス耐性といった、作業効率に関係する各能力要素への理解ができているともいえます。
また、それが分かっているからこそ、周囲のペースに無理に合わせようとしないといった見方もできますね。
その6: 自分のことを…
最後、6つ目の言い換えは
自分のことを受け入れている人
です。
マイペースな人は早く結果を出そうとはしません。早く結果が欲しければ、人は無理をしてでもがむしゃらに頑張るからです。
子どもたちは『早く大きくなりたい』『早く大人になりたい』と口にすることがあります。また、私たち大人も、『早くあの人と同じように結果を出したい』等と思うことがあるでしょう。
これは憧れの姿と自分とを比較することで、自らを不完全な存在と認識し、そこからの脱却を早く進めようとするからです。
このような行動が取られる背景には、ありのままの自分を受け入れることができていないという心理があります。
一方、マイペースな人はすぐに結果を出そうとはせず、『ぼちぼちいこかー』といった感じです。そのような態度・姿勢でいられるのは、いまの自分を認め、受け入れることができているからではないでしょうか。
◆ カテゴリー:自己理解

まとめ
最後に改めて、この記事で紹介した言い換え例を一覧で示します。
- 確実に目標を達成することができる人
- 自己コントロールができる人
- 周囲のことがよく見えている人
- 体調管理ができている人
- 自己理解ができている人
- 自分のことを受け入れている人
有名なウサギと亀の競争では「亀は遅い」と見られていますが、それはウサギを基準とした見方です。亀を基準とすれば「ウサギが速すぎる」のです。
速いことはいいように感じますが、亀を抜き去ったウサギの様子を見れば、それによる弊害もあります。では遅い方がいいのかというとそれもまた違います。最も大切なのは、自分のペースを最後まで維持することです。
何かを長期にわたり維持することは簡単そうで実は難しいです。難しいからこそ、その姿には価値があるのかもしれません。
今回取り上げたマイペースについてさらに詳しく知りたい方は、以下の関連記事もご覧になってみてくださいね。

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