人と比べてしまうのをやめたい!その癖を絶つために行いたい10のこと

ストレス
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SNSの時代は人との比較から自信を失いやすい時代ともいえます。

結論をいえば人との比較にあまり意味はないですし、それによって自信を低下させるなんてもっとナンセンスです。

そんな無意味のオンパレードからいますぐ自分を解放させてあげましょう!

この記事では、人と比べてしまう理由とその癖を絶つために行いたいことについて詳しく解説していきます。

この記事を書いた人
しまもと

法政大学スポーツ健康学部准教授 / 専門は自分づくりを支援するライフスキルコーチング / 20年以上、自分づくりのプログラムと研究に没頭する変わり者 / 大学では毎年300名以上の学生とスポーツ心理学をベースに自分づくりの授業を行う / 大修館書店による月刊「体育科教育」の巻末エッセイを奇数月に担当中

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なぜ人と比べてしまうのか

頻繁に人と比べてしまう人もいれば、ほとんど比べない人もいます。その違いはどこにあるのでしょうか?

それは一つに、興味・関心、意識のベクトルがどこを向いているのかが関係しています。

人と比べるのがクセになっている人はそのベクトルが自分の外側に向いていて、ほとんど人と比べない人はベクトルが常に自分の内側に向いているということです。

また、ベクトルが外側に向く人は必要なものを周り(他者)に求めようとするところがあり、その様子は「生活の軸が他人軸になっている」と表現することができそうです。

自分に必要なものを他者に求める他人軸の人は、当然、他者に関する情報がたくさん手に入るので、人と比べる回数も多くなってしまうという構図です。

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他人軸でいるとストレスを感じやすい

自分が欲するものを他人に求める場合、その対象となる他人は無数に存在しているため、延々といつまでたっても満足するものが見つからない可能性があります。

『もっといいものがあるかもしれない』『もっといい人がいるかもしれない』『もっと自分に合う会社(大学)があるかもしれない』等、際限なくつづいてしまうでしょう。

このような様子は青い鳥思考と呼ばれ、ストレスを生む考え方の1つとされています。ストレスを軽減していくためには、他人軸から自分軸へとシフトしていく必要があります。

 

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「人と比べてしまう」の癖を絶つために行いたいこと

その1: SNSを見るのを控える

インスタグラムやフェイスブックといったSNSで発信される情報は、主にその人の強みの部分であるといえます。

  •  ○○なことをしました!
  •  ○○を食べました!
  •  ○○に行ってきました!
  •  ○○さんに会うことができました! など

やや斜めに見れば、あなたにマウントを取りにきているともいえるわけですね。そのような情報に常に触れていれば、誰でも気持ちが落ち込んできてしまうのではないでしょうか。

ヒトには強みと弱みの部分がありますが、他人の強みの情報を見聞きして湧いてくる感情は、尊敬や羨望、謙遜、劣等感、そして、場合によっては妬みや嫉妬です

劣等感ならまだしも、妬みや嫉妬まで湧いてきそうに感じたら、自分のためにも即刻、SNSからは距離を置いた方がいいですね。

 

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その2: 見るなら知り合いのSNSにする

SNS全盛時代にあって、SNSを全く見ないというのも人によってはストレスになると思います。その場合は知り合いのSNSを見るようにしてはどうでしょうか。

知り合いなので、あなたは以下のようにその人の特徴や性格、クセ等を(よく)知っていると思います。

  •  努力を継続できる人だな
  •  誰にでも優しい人だな
  •  ちょっと難癖がある人だな
  •  ミーハーなところがある人だな など

つまり、このような事前情報があることで、SNSから発信される「キラキラした情報」を冷静に受け止めることができる、その影響をダイレクトに受けるのを避けることができるということです。

SNSから発信される情報は個人のプライベートな情報で、一昔前は簡単に入手できるものではありませんでした。中には別に知る必要もないものも含まれているでしょう。

つまり、私たちは情報を入手し過ぎている・知り過ぎているともいえます。まずはそのことに気づく必要もあるのかもしれませんね。

 

その3: 人と比べてもあまり意味はないとの認識を強くする

結論からいうと、人との比較にあまり意味はないと思います。その最大の理由は、厳密には比較できないものを比較しようとしているからです。

あなたの近くにいる友人や同僚でさえ、あなたと性格も異なれば、興味・関心、価値観、育った家庭環境(家族構成)、積み重ねてきた経験など実に多様なものが違い、共通点を見つける方が難しいです。

そのような全く異なる人物を、あなたの比較対象にしてもいいのでしょうか。わかりやすくいえば、ネズミと象を比較してその大きさや食事量、走る速さ等を比べて一喜一憂しているようなものです。

厳密に比べようとするのであれば、その対象はあなたと全く同じ人間でなければなりません。それってつまり過去の自分ってことですよね。

 

その4: 過去と現在の自分を比較する

繰り返しますが、比較が実質的な意味を持つのは過去の自分と比べたときです。

例えば、1年前と比べて『知識やできることが増えているか』『実績を積むことができているか』『失敗は減らすことができているか』、これらはすべて過去の自分との比較です。

たとえ答えが『No』であったとしても、自分との比較なのでそんなに落ち込むこともありません。また、比較するのは1か月前でも、1週間前でも、そして、昨日の自分でもOKです。

昨日と比べて、『規則正しい生活を送ったり、バランスの取れた食事を取ることができたか』『ため息の回数を減らすことができたか』と振り返ることで、自分の小さな成長を実感することができると思います。

また、過去の自分と比較をしている時は、意識のベクトルは確実に自分に向いているはずです。

 

その5:「人と比べてはいけない」と強く思わない

よく『人と比べてはいけない』といわれますが、それってかなり無理な注文ですよね。

街中では多くの人とすれ違い、オンライン上ではSNSの情報が活発に飛び交っているわけですから、どうしても比較をしてしまうのが常ではないでしょうか。

ただ、だからといって『人と比べてはいけない』と強く思うのは逆効果になる可能性が高いです。

これは緊張時の様子と似ています。『緊張してはいけない!』と心の中で思うほど交感神経が優位となり、結果として緊張の程度はますます高まってしまうといわれています。

なので、『人と比べてはいけない』と思うほど、周囲に対して意識が強く向いてしまい、ますます人との比較が止められないという状況になりかねません。

ではどうすればよいか。方法の1つとしては、自分の意識(興味・関心)を他人からそれ以外のものに上手くシフトさせ、気が付いたら人との比較が止まっていたという状況を作り出していくというものです。

言い換えれば、人との比較がクセになっている自分を自分で騙すといった感じですね。詳細については、後述の「その6」を確認してみてください。

 

その6: いまやるべきことを明確にする

人と比べてしまうということは、そこに比べる時間がある、気持ち的に余裕があるということです。

そのような余白の部分が多すぎると感じるのならば、自分がいまやるべきことを明確にしていくことが大切になります。

具体的には、何か心惹かれる目標を設定して、それが達成された状態から段階的に現在まで逆算していき、いま取り組むべきことを明確にしていくという流れです。

人は何ら目標がないとき、1日の時間と労力を自由にいろいろなことに使っていくことができます。人と比べるもまさにその1つだと思います。

一方、達成を強く望む明確な目標がある場合は、1日のエネルギーのほぼすべてを目標達成のためにつぎ込んでいくことができます

当然のことながら、達成に向けた活動の最中は「人と比べる」の意識は微塵もありません。

ただ、この方法の難しさは、達成を強く望む目標を設定することができるかという点にあります。

人と比べてばかりの人は他人軸になってしまっている可能性があり、その背景には『こんなはずじゃなかった』『何か違う』といった現状に対する強い違和感があります

その状況を打破するためには、自分が本当に望んでいることを時間をかけて考え、その答えを自分自身で主体的に導き出していく必要があるでしょう

そう簡単には答えは出ないかもしれませんが、遠回りのようでもそれが一番確実な方法です

それができてしまえば、『どうすれば確実に目標を達成できるのか』と本人の思考は一気に活性化し、1日1日の目標や課題も明確にしながら、達成に向けて全力で駆け抜けていくことができるはずです。

 

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その7: 自分の中で情報フィルターを機能させる

あなたのスマホには常に何らかの情報が届いていると思いますが、それに逐一反応し、その中身をじっくりと確認している場合、情報フィルターが機能していない可能性があります。

高度情報化社会に生きる私たちは、必要のないものも含めて日々情報を収集しすぎているところがあります。

その中で「人と比べてしまう」クセを持っている人は、SNSを通して有名人等のプライベート情報に敏感に反応し、自分と比較することで頻繁に落ち込んでしまうという構図ではないでしょうか。

誰もが日々たくさんのやるべきことがある中で、限られた時間と労力を有効に活用していくためには、身の回りに溢れる情報の必要不必要をその都度判断していく必要があるでしょう。

自分の中で情報フィルターを機能させ、『あれ、この情報っていまの自分に本当に必要かな?』と反応できるようにしていくことが望まれます。

そのようなフィルターが機能してないと、実はどうでもいいような他人事をダラダラと見てしまい、自分との比較から自信を低下させてしまうというおまけまでついてきます。

高度情報化社会を賢く生きていくためにも、いまやるべきことを明確にさせながら、あなた自身の中で情報フィルターを機能させていきましょう!

 

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その8: あるもの探しを行う

人との比較がクセになっている人は、見方によっては「無いものねだり」をしているともいえると思います。

自分に無いものに強く意識が向いている状態なので、反対に、自分にあるものにも意識を向けてみてはどうでしょうか。いわゆる「あるもの探し」を行うというものです。

いまの生活環境や家族関係、人間関係等、『あってよかった』と感じるものが必ずあるはずです。『日々健康に生活できている!』も、実はとてもありがたいことですよね。

他人にばかり意識が向いていると、自分の中にある幸せポイントがついつい分からなくなってしまいます。

そんなたくさんの幸せポイントを持つあなたも、実は誰かに『いいなあ』と思われているかもしれませんよ。

 

その9: 自分にも「いいね」をする

SNSの普及によって、多くの人が『他者や社会とつながりをもちたい』という社会的欲求を満たすことはできていると思います。

となると、次の段階で湧いてくるのは『みんなから認めてもらいたい』という承認欲求です。実際、「いいね」の獲得数が一つのステータスになっていますよね。

誰もが有名人等の投稿に対して「いいね」をした経験があると思います。でもこれって、自分ではなく他者を承認している形ですよね。

自分に「いいね」をしてもらうために、誰かを「いいね」しているのでしょうか。そのような他人任せだけではいつまでも承認欲求が満たされな可能性があります。

一番確実なのは、心の中で自分に対して自分自身で「いいね」をすることです。

  •  今日のコーディネートいいね!
  •  今日のヘアースタイルいいね!
  •  自分のバックいいね!
  •  自分のこの趣味っていいね! など

価値観が多様化している現代社会では、自分の価値観はスムーズに他者に伝わらない可能性もあります。また、大人になればなるほど、誰かに褒められる機会も減っていくでしょう。

であるなら、承認欲求を満たす一番確実な方法は自分で自分のことを認めてあげる、承認してあげることです。

そのような自己承認の習慣を身につけることができれば、自分のSNSで「いいね」の数が少なくてもそんなに気にならなくなっていくはずです。

 

カテゴリー:自己理解

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その10: 自分には「これがある」を確立する

誰もが以下のように『○○については私に任せて!』という得意分野があると思います。

  •  ○○に関する知識を人よりも多く持っている
  •  ○○に関する経験が人よりも豊富である
  •  ○○の資格を持っている
  •  運動が得意である
  •  歌が上手である
  •  ピアノを上手に弾くことができる
  •  英語を流暢に話すことができる
  •  絵を上手に描くことができる
  •  けん玉が上手である  など

 

このような一芸は自信を保つことにおいて非常に重要な役割を果たしています。言い換えれば、一芸で十分なわけです。

あれもこれもと多くのことで周りよりも優れている必要はありません。人と比べるがクセになっている人は、見方によってはあらゆることにおいて人と勝負しようとしているわけです。

自信を持てる一芸があることで、他者の優れた点を認めてあげられるようになったり、比較からの気持ちの落ち込みを防ぐことができると思います。

また、その一芸は必ずしも実態を伴う必要はありません。例えば、『自分には人生をかけてやりたいことがある!』も立派な一芸です。

明確な目標を持ちづらい現代において、「心からやりたいことがある」というのはとても羨ましい姿だと思います。

そのような一芸は誰にでも必ず1つはあるはずです。そのことをきちんと認識し、自分の中で確立することができれば、それはどんな時にも『自分にはこれがある!』という心の支えになっていくはずです。

どうしてもわからない時は、信頼できる家族やパートナー等に客観的意見として教えてもらってはどうでしょうか。

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人と比べるのがプラスに働くとき

一つは性格面の比較を通して自分の独自性を認識できるとき、もう一つはライバルといった立場の近い人物との比較から、刺激を受けてさらにやる気を高めていけるときです。

私ももう四十代半ばですが、同年代の方の活躍を見聞きすると、自分ももっと頑張ろうという気が湧いてきますね。

でも、比較を通して気持ちの落ち込みを少しでも感じてきたら、すぐにその情報から目を離して、自分のやるべきことに集中するようにしています。

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まとめ

この記事で紹介した「人と比べてしまう」クセをやめるために必要なことを一覧で示します。

  •  SNSを見るのを控える
  •  見るなら知り合いのSNSにする
  •  人と比べてもあまり意味はないとの認識を強くする
  •  過去と現在の自分を比較する
  •  「人と比べてはいけない」と強く思わない
  •  いまやるべきことを明確にする
  •  自分の中で情報フィルターを機能させる
  •  あるもの探しを行う
  •  自分にも「いいね」をする
  •  自分には「これがある」を確立する

 

最後に時間の使い方に関して、あなたのいまこの瞬間の時間は、あなたの命の時間であるともいえます。普段、あまり意識することは少ないかもしれませんが、命ある時間は有限です。

その限りある時間を、あなたはどのように使っていますか?もし、人と比べて気持ちを下げてばかりいるとしたら、その時間の使い方は再考の余地が十分にありそうですね。

そんなあなたの大切な時間を使い、最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

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