あなたは主体性がある方ですか? ない方ですか? この記事をクリックしていただいたあなたは、おそらく後者の方と感じられているのではないでしょうか。
この記事では主体性がない人の特徴をはじめ、あなたの主体性を低下させてしまう要因について詳しく解説をしていきます。
もちろん、主体性を高める方法についても、短期的・長期的アプローチから解説をしていますので、是非、そちらの方もチェックしてみてください。
主体性とは――自主性との違いは?
主体性とは自分の意志や判断で行動しようとする態度であるといわれます。
英語では『independence』、『独立』という意味になることから、周囲の影響を必要以上に受けずに、自らの考えで自立的に行動していく様子を表します。
また、主体性に類似するものとして自主性が挙げられます。 両者の違いはどのようなものでしょうか。
自主性とは、何かやるべきことが決まっている状況下において、それを自分から率先して行うことを意味します。
例えば、児童・生徒、学生たちの本業である勉強において、親からいわれて仕方なく机に向かうのではなく、自分から進んで勉強を行うことを自主的な学習ということができます。
余談ですが、私が小学生の頃、担任の先生が自主勉強ノートというものを設けてくれていました。 やるべきことを、どれだけ自分自身で進めていけるかというノートですね。
また、その勉強法に目を向ければ、そこにはさまざまな方法論があります。 それらの中でどの方法を選ぶかは、個々人が自ら考え、判断し、選択していくことになります。 まさに、主体性が発揮されることになります。
このように考えると、主体性には個人の責任が伴うと理解できます。
主体性と自主性ともに自分の判断で行動に移すことは同じですが、主体性にはその行動に責任が伴う、つまり、主体性のベースには自責思考があるということです。
先の勉強の例でいえば、自主的に学習を行っていく中で、もっと効率を上げていくことはできないかと工夫するようになり、徐々に自分独自の勉強法が確立され、主体的な学習へと移行していくことになります。
このことから、変容の流れとしては 自主性 ⇒ 主体性 という形になると考えられます。
これら主体性と自主性の違いを以下にまとめてみました。
行動のバリエーション | 主体性 | > | 自主性 |
自責思考の程度 | 主体性 | > | 自主性 |
意識レベル | 主体性 | > | 自主性 |
成長への影響 | 主体性 | > | 自主性 |
人物評価の程度 | 主体性 | > | 自主性 |
既に決まっている事柄へ率先して取り組む自主性に比べ、自ら考え、判断し、行動する主体性の方が行動としてのバリエーションは広がるものと予想されます。
また、考える力が発揮される主体性の方が、本人の意識レベルも高いといえるでしょう。
加えて、より能動的な活動が展開される主体性の方が成長への影響は大きくなると考えられ、そのような主体性が発揮される人物への評価も高くなることが期待されます。
主体性がない人の特徴
主体性がない人の特徴について説明をします。ここでは5つの特徴について言及していきます。
特徴1 : 周囲の行動や意見に流されてしまう
1つ目の特徴は、ポジティブにいえば周りに合わすことができるという意味で、協調性があるととらえるができるでしょう。
しかし、いつも周囲の行動や意見に合わせてしまうとなると、事情は変わってくるのではないでしょうか。
周りが変わるごとに自分もそれに合わせてコロコロと変わってしまっては、自分というものがない人・自分に自信がない人という印象を持たれてしまいます。
◆ カテゴリー:自分づくりとストレス
特徴2 : 他責思考
先に述べたように、主体性のない人はいつも周りの行動や意見に合わすことができますが、こころの奥底では自分の意向にそぐわない部分に「不満」を持つことになります。
その不満が積もりに積もって大きくなってくると、実際にその不満を口にし、周囲の雰囲気を悪くしてしまいます。
さらに、現在の自分の状況は周りのせい・他人(上司など)のせいとして、その責任を外部に押し付けることになってしまうでしょう。
そのような状況は本人のみならず、関係者やチームにとっても非生産的な結果をもたらすことになってしまいます。
特徴3 : 指示待ち症候群
主体性のない人は、外から『これこれこうして欲しい』といった指示があるまで、自分から動こうとはしません。
『自ら考える』という部分が不足してしまっているので、現在の状況を自分で判断し、行動に移すことができないと思われます。
また、たとえ指示があったとしても、その次の展開を自ら考えることが難しいため、いわれたことしか行わないという様子が見られます。
◆ カテゴリー:自分づくりと思考
特徴4 : 自分一人でやり遂げることが苦手
小さなことから大きなことまで、自分一人で何かをやり遂げるためには、自分自身で考え、判断し、決断をしていく必要があります。
主体性がない人はその自分自身で考えるということが苦手なため、自らの力で何かをやり遂げることに苦戦してしまうということです。
もちろん、誰かにアドバイスや助言をもらいながらであれば、主体性のある人と同様に、やり遂げることは可能と思われます。
主体性を低下させてしまう要因
要因1 : 考える必要がない状況
個人の主体性を支える能力の一つに、『自ら考える力』を挙げることができます。この力は自分自身で考える機会を多く持つことにより、身についていくものとなります。
言い換えれば、自身で考える必要がない状況がつづくと、力を伸ばしていくことは難しくなり、主体性のない人間になっていってしまいます。
例えば、学校教育の段階であれば、その時々の進路が大方決められている状況であったり、運動部活動であれば、常に指導者の指示に従って日々の練習や試合を行うような状況が考えられるでしょう。
◆ カテゴリー:自分づくりと思考
要因2 : 考えが否定される状況
たとえ自分自身で考えたとしても、その考えが否定され、受け入れられないような状況では、やはり考える力とともに、主体性も伸びてはいかないでしょう。
そのような、自らの考えが否定される状況がつづいていくと、やがて自分自身で考えるという働き自体、消え失せてしまうおそれがあります。
要因3 : 社会における同調圧力
私たちの社会には、みなが同じような行動を取るよう無言で働きかける「同調圧力」なるものが存在します。
ポジティブに見るとそれは協調性の発揮につながり、社会的な一体感となって困難な状況を乗り越える大きな力になることが期待されます。
一方、ネガティブに見れば同調圧力は個々人の主体性を抑制する方向で作用するものとなります。
現在、私たちの社会では子どもから大人まで主体性が求められていますが、それを抑制しようとする要因も同時に存在していることを認識する必要があると思います。
なお、要因1~3は、「主体性がない」を強化する自分以外の外的要因であるといえます。
要因4 : 自分は『こういう人間である』との思い込み
最後の要因4は、「主体性がない」を強化する自分自身の内的要因となります。
私たちが日々活発に行動できるのは、ひとつに達成を強く望む目標があるからではないでしょうか。
その目標も、自分自身がもっと成長したいと思うことで検討され、設定されることになります。
言い換えれば、そこで成長したいと思わなければ、目標も立てられることはないということです。
成長したいと思わなくとも、『自分はこの程度の人間である』といった低い自己評価も、この先の成長を抑制してしまっているといえます。
『自分はこの程度の人間である』との見方は、果たして真実であるといえるのでしょうか。それは否定的な部類の『思い込み』である可能性があります。
私たちは生涯を通じてさまざまな経験をし、人と出会い、多様な考えや価値観に触れることで、自分というものを徐々に変化させていくと考えられます。
その変化をより促していくためには、『自分はこの程度の人間である』との思い込みから自由になる必要があるでしょう。
関連して、自己分析や自己理解の文脈では、自分を含め、まだ誰も知らない『未知なる自分』という考え方があります。
いつの間にか自分の中に形成されていた思い込みから解放され、主体的に活動していきながら、その未知なる自分を探求してみてはいかがでしょうか。
◆ 関連記事こちら↓
主体性がある人の特徴
反対に、主体性のある人物の特徴についても述べていきます。ここでも4つの特徴について言及をしていきます。
特徴1 : 新しいことに積極的にチャレンジしていくことができる
学校教育の段階とは異なり、社会人になると明確な答えのない多様な問題に果敢に取り組んでいくことが求められます。
その際、自ら考え、判断し、行動していける主体性のある人物は、そのような新しいこと(プロジェクト等)に対しても積極的に挑んでいくことができるでしょう。
価値観が多様化している現代、正解・不正解を判断することは容易ではないと思われます。そのような不確定要素が多い中でも、主体性のある人物は積極的に進んでいくことができるといえます。
特徴2 : リーダーシップを発揮していくことができる
主体性のある人は自責思考がベースにあるため、自らの考えや行動に責任を持って取り組んでいくことができます。
責任を持つということは、自らの行いを中途半端にすることなく、最後までやり切ることができるということです。
そのような姿は、人々の前に立ち、全体を導いていくリーダーに適した特徴といえるのではないでしょうか。
特徴3 : 自らの価値観を大切にしている
繰り返しになりますが、主体性のある人物は自ら考え、判断し、行動していけるので、周囲の意見や行動に流されることが少なくなります。
また、自ら考える力があるということは、物事の判断基準である価値観が明確であるともいうことができるでしょう。
職場内であなたが魅力を感じる人物は、きっと自分なりの価値観を大切にしている人ではないでしょうか。
特徴4 : 向上心がある
主体性のある人は、指示されたこと以上の多くのことに取り組んでいくことができます。
その理由は、自ら考える力を発揮することで新しいアイディアを生み出し、より高い成果を求めて作業を進めていくことができるからです。
そのような生産的な姿勢は自身の目標に対しても反映され、向上心に満ちた、高みを目指しつづける姿勢として体現されていくといえます。
◆ カテゴリー:自分づくりの多様な視点
主体性を高めるメリット
次に、主体性を高めるメリットとして、以下の4つを挙げたいと思います。順に説明をしていきます。
メリット1 : 企業や社会から求められる人材になる
主体性を高めること自体は、文部科学省が推進する新たな教育『主体的・対話的で深い学び(アクティブラーニング)』の重要な要素として位置づけられています。
このことは、主体性を身につけることがこれからの社会において重要となる、求められる人材となるということを意味しています。
変化の激しい社会において、企業は自ら考え、判断し、行動していくことができる主体性のある人材を確保していきたいはずです。
メリット2 : チームや組織の中心人物として活躍していける
繰り返しますが、主体性のある人物は自ら考え、判断し、自立的に行動していくことができます。
また、自ら考える力を発揮することで、新しいアイディアを積極的に提案し、チームや組織を巻き込んで活動していくことができるでしょう。
そのような全体に対してポジティブな影響を及ぼすことができる人は、やはりチームや組織の中心人物として活躍していくことができます。
言い換えれば、全体を導く『リーダー』としての特徴を身につけているということになります。
メリット3 : さまざまな気づきが得られる
これは特に学校教育や大学教育においていえることですが、与えられる知識よりも、自ら興味・関心を持って学習し、獲得した知識の方が学習の定着率は高まるといえます。
効果的に知識が獲得されることで、そこから新たな発見や気づきを得ることができる可能性が高まります。
そして、そのようなポジティブな変化は物事への興味・関心をさらに喚起し、次なる学習を促すというように、好循環となって本人の成長につながっていくことが期待されます。
学習の定着率に関連しては、アクティブラーニング(主体的・対話的で深い学び)の理論モデルでもあるラーニングピラミッドという考え方があります。
そこでは学習したことを他者に教えるというのが最も効果的な学習とされています。興味・関心がある方は以下の関連記事を覗いてみてください。
メリット4 : 充実した日々を送ることができる
勉強も仕事も、人からやれといわれてするものほど、やりがいを感じにくいものはないのではないでしょうか。
『やらされ感』があるものよりも、自分自身でやると決めて行い、結果を出すことができたものの方が、満足感や達成感をより強く感じることができると思います。
ストレスフルといわれる現代人の生活。その程度はコロナ禍の影響により、さらに高まっている可能性があります。
そのような状況下にあっても充実した日々を送っていく上で、『主体性』は重要なキーワードになってくると思われます。
主体性を高める方法8選
ここでは8つの方法について述べていきますが、わかりやすさのために、短期的・長期的アプローチに分けて説明をしていきたいと思います。
【 短期的アプローチ 】 方法1 ⇒ 方法4
まず、短期間で実施していくことができる4つの方法についてです。
方法1 : 自分次第で人生は大きく変えられると意識する
私たちの多くは大学を卒業して社会人になるまで、言い方は良くないかもしれませんが、大人たちによって予め定められたレールの上を歩んできたといえるのではないでしょうか。
ですが、晴れて社会人になってからは、このまま同じ会社に勤務しつづけるのか、数年後に異なる業種に転職するのか、または起業して独立するのかは、あなた個人の自由であるということができます。
つまり、この日常はあなた自身の選択によってすべて形作られているということです。
いまの現状に不満があるならば、これからのあなた自身の判断と選択によって、いくらでも変えていくことができるということになります。
もちろん、今日明日に劇的に変わるというわけではありませんが、小さな変化を日々積み重ねていくことによって、最終的に自らが望むライフスタイルを実現していくことができると思われます。
そのような人生が変わっていく起点となるのは、あなたの意識が変わることです。
自分次第でこれからの日々は変えていくことができる、そのことをまずははっきりと意識することで、あなたの主体性は高まっていくことが期待されます。
主体性が高まっていけば、あなたの意識はさらに活性化していくはずです。
方法2 : 自ら考える機会を増やし、自分の意見を持つ
主体性を高め、あなたが主人公となって活動していくということは、誰かに頼るという部分を少なくしていくことでもあります。
そのため、何かある事にあなた自身で考え、判断し、行動していくという姿が多く見られることになるでしょう。
つまり、主体性を高めていくためには、あらゆる物事について『自ら考える』ということが必要になってくるといえます。
この自ら考えるための力を身につけるためには、考える練習が必要になってきます。まずは、自分自身で考える機会を意識的に増やしていくようにすれば良いのではないでしょうか。
分からないこと、疑問に思うことがあるとすぐ誰かに質問してしまう人は、まずは自分自身で考えてみて、その後、誰かに質問(確認)してみる、という流れに変えていけると良いと思われます。
それを何度も繰り返し、少しずつ自信がついてくれば、『誰かに確認する』というステップは省いていくことも可能になると思います。
そして、最終的には今日のランチのメニューをはじめ、多様な物事に対して自分の意見を持てるようになっていくはずです。
方法3 : 『失敗』をポジティブワードに言い換える
自分自身で考え、判断し、行動しようとすると、結果として上手くいかないことも当然起こってくるでしょう。それらネガティブな事象は『失敗』と呼ばれます。
この時、恥をかいてしまう、笑われてしまう、怒られてしまう等と、失敗そのものを悪いものとしてとらえていると、主体的に行動しようとする意欲にブレーキがかかってしまいます。
そのため、本人の中で『失敗は回避すべきもの』等と、マイナス要因としてとらえられているならば、それをポジティブ寄りに変えていく必要があるでしょう。
つまり、失敗の『定義』を書き換える作業を行うということです。
例えば、ネガティブなイメージが付きまとう『失敗』という呼び名を、ポジティブなものへと言い換えていくこともできると思います。
実業家の堀江貴文氏は、失敗のことを部分的成功と呼んでいるそうです。
『部分的成功を多く積み重ねて、最終的に確かな成功を手に入れていこう』という考え方になるでしょうか。
方法4 : 他人は自分のことをそこまで気にしていないと思う
周りのことを気にしてばかりいては、主体的に行動していくことは難しくなります。
確かに、自分がアクションを起こすことによって、周囲がどのように思っているか、感じているかは気になるところではあります。
ですが、一般的に人は自分以外の人物のことをいつまでも気にしていたり、考えていたりするわけではないと思います。
そうであるならば、周囲に遠慮して主体的に行動する機会や、あなたが主体性を高める機会を減らしてしまうのは、なんとももったいないということができます。
周りのことが気になったら、その都度、『人は自分自身のことが一番気になる』と自らに言い聞かせてみてはいかがでしょうか。
【 長期的アプローチ 】 方法5 ⇒ 方法8
つづいて、十分な時間をかけてじっくりと行いたい4つの方法についてです。
方法5 : 自己理解を深める
主体性自体は、あなたの価値観や信念、考え方等をもとにあなたが主人公となって発揮されていくものです。
そのように考えると、あなたが主体性を高めていくためには、自らが大切にしていることや強く信じていること、日々の思考・行動パターン等を正確に把握しておく必要があるということになります。
つまり、自分自身に対する理解である自己理解を深めることで、主体性を高めていくことができると考えられます。
自己理解を深めるとは、自らの取り扱い説明書を作成する作業であるともいえます。
そのような便利な(唯一無二の)説明書があることで、より効果的に自分というものを自分自身で動かしていくことができるのではないでしょうか。
ここではそのための方法例を2つ紹介します。
方法例1 : 自分史曲線の作成
自らの価値観や信念について理解を深めたい場合は、あなたの人生を包括的に振り返ることができる『自分史曲線』を作成してみます。
作成手順は以下のとおりです。
- 横軸を年齢、縦軸を心の状態(プラスマイナスあり)とします。
- これまでにどのような大きなイベントがあったのかを、その時々の心の状態に●印をつけながら記入します。
- すべての●印を曲線を結びます。
- 最後に、心の状態の高低の様子をもとに自らの価値観を探る等、自己分析を行っていきます。
図 : 自分史曲線の例
方法例2 : 性格検査の活用
次に、日々の思考パターンや行動パターンといった思考行動様式について理解を深めていく場合は、厳密な手続きを経て作成された『性格検査』が有効と考えられます。
特に自らの『強み』の部分を客観的に理解することによって、自信を持って行動に移していくことができるのではないでしょうか。
このサイト『しまらぼ』では、そのような検査に関する記事が複数公開されています。
性格検査については以下の『エゴグラム』の関連記事を、日々のストレスの感じ方については『ストレスパターン』の関連記事をそれぞれ参考にしてみてください。
方法6 : 生き方のモデルとなる人物を探す
6つ目の方法はモデリングとなります。
モデリングとは、あなたにとってのお手本となる存在を探し、その人物の真似をしていくということです。
主体性を高める場合は、生き方のモデルが望ましいと思われます。十分に自己理解を深めた後であれば、そのようなモデルを探すのもそれほど苦ではないと思われます。
生き方やライフスタイルに憧れる、素敵だと感じる人物がいるならば、その人をモデリングしていきます。
あなたがその人物に魅力を感じるのは、きっと、その人物も主体的に生きているからです。
最初はモデリングから入りますが、そこにあなたらしさを少しずつ取り入れていきます。そうすることで、より確実に主体性を高めていくことができるのではないでしょうか。
方法7 : 目標を設定し、達成に向け自らをコミットさせる
目標は自らを動機づけるチカラの源であるといわれます。
あなたが心から望む目標を設定できた時、その達成に向けてあなたの主体性は各段に高まっていくことが期待されます。
そうでない場合は、その目標はただのお飾りになってしまい、いずれその存在自体も忘れてしまう可能性があるでしょう。
自分自身、本当は何を望んでいるのかをじっくりと考え、明らかにした上で、目標として定めていく必要があります。
つまり、目標設定とは自己理解を深める作業でもあるということです。
また、その目標設定には、多くのコツとそこで求められる考え方があるといわれます。さらにいえば、目標設定は技能であるということです。
そららを一つ一つ習得し、自らの目標に反映させていくことで、あなたの主体性は目標達成に向けて発揮されつづけていくと考えられます。
ここで肝心なのは、期限付きの目標とすることです。期限のない目標は実は目標ではなく、『○○できたらいいなあ』といった夢と同じであるといえます。
つまり、達成までの期限とは、目標を目標たらしめている重要な要素であるということです。
方法8 : 親元を離れて一人暮らしを始める
最後、8つ目の方法は、自分で主体性を高める最終手段といえるものではないでしょうか。
親元を離れて生活することで、衣食住にかかわる全てを自分一人でこなしていく必要があります。何が何でも主体性を高める必要がある環境に自ら身を置くという形です。
アパート等での一人暮らしのほか、共同生活である寮生活も、実家暮らしに比べると主体性を高める効果があると思われます。
私も高校1年生から県外で寮生活を開始し、主体性に加えて共同生活での協調性や、先輩との上下関係へより意識を向けて生活をすることができたのでは、といまとなっては思います。
まとめ
主体性を高める方法8選、いかがでしたでしょうか。この記事で紹介をした方法を改めて一覧にすると以下のようになります。
【 短期的アプローチ 】
- 自分次第で人生は大きく変えられると意識する
- 自ら考える機会を増やし、自分の意見を持つ
- 『失敗』をポジティブワードに言い換える
- 他人は自分のことをそこまで気にしていないと思う
【 長期的アプローチ 】
- 自己理解を深める
- 生き方のモデルとなる人物を探す
- 期限付きの目標を設定する
- 親元を離れて一人暮らしを始める
繰り返しますが、これら多様なアプローチの起点となるのは、やはりあなた自身の意識が変わることです。
意識が変わることで、行動が変わります。行動が変わることで、習慣が変わります。習慣が変わることで人格が変わります。
そして、人格が変わることで……。この先はあなた自身の目で確かめてみてくださいね。
コメント