目標設定のコツはSMARTの法則だけで十分?自己理解も必要な理由とは

自分づくりと目標設定
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誰もが『目標を達成したい!』と思い、1年のはじまりや新学期等の節目のタイミングで目標を立てていると思います。

そして、その多くのケースで目標が達成できずに終わってしまい、いつの間にか以前と変わらない日常に戻ってはいないでしょうか。

このような結果になってしまう原因の1つは、あなたの目標に目標設定の『コツ』が適切に反映されていないためと考えられます。

目標設定には多くのコツがあるといわれています。その1つが「SMARTの法則」です。ですが、個人的にはこの法則だけでは十分ではないと感じています。

この法則にプラスしたいポイントは、自分のことをどれだけ理解することができているかという自己理解」です。

この記事では目標設定と自己理解の深い関係について見ていきたいと思います。

この記事を書いた人
しまもと

法政大学スポーツ健康学部准教授 / 工学部出身の心理学者 / 専門は自分づくりを支援するライフスキルコーチング / 20年にわたる活動の成果をもとに 「理想の自分を実現したい!」と願うすべての日本人へ届ける気概と熱意で執筆中

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『SMARTの法則』とは

目標設定における数多くのコツを要領よく知る上で、SMARTの法則はとても有効です。

この法則のネーミングは、以下に示す目標設定の5つのコツを表す英単語の頭文字を並べたところからきています。各々のコツについては、以下より簡単に説明しますね。

  •  Specific : 具体的な
  •  Measurable : 測定可能な
  •  Achievable : 達成可能な
  •  Relevant : 価値観に沿った
  •  Time-based : 期限のある

 

SMARTの法則が示すコツ1 : 具体的な目標とする

例えば、いまこの瞬間に何をすべきかが明確になってくる目標は、具体的な目標であるといえます。

反対に、『一生懸命がんばる』『全力を尽くす』『良い点を取る』等の抽象的な目標は、目標のようで実は目標ではないということができます。

 

SMARTの法則が示すコツ2 : 測定可能な目標とする

2つ目のコツは、後でその目標の達成度を客観的に評価することができるということを意味します。

例えば、『今度の〇〇の試験で100点満点を目指す』という目標は、後でその達成度を数値的に評価することができることになります。

つまり、目標は可能な限り「数値目標」とすることが望ましいということです。

 

SMARTの法則が示すコツ3 : 達成可能な目標とする

目標は努力して頑張れば、十分に達成可能な水準・難易度に設定することが望ましいということを表します。

難易度が高すぎる場合、達成へのモチベーションは急降下してしまうといわれています。

 

SMARTの法則が示すコツ4 : 価値観に沿った目標とする

4番目のコツでは、自らの価値観を十分に反映した目標を設定することが推奨されています。

周囲に勧められたり、流行りに沿った目標を設定しても、自らの価値観に合致していなければ、達成へのモチベーションはいずれ低下していってしまうでしょう。

 

SMARTの法則が示すコツ5 : 期限のある目標とする

期限のない目標は目標ではなく、いつか達成できたらいいなあ~といった『』のようなものです。

つまり期限とは、目標を目標たらしめている重要な要素であるといえます。

 

ここで述べた複数のコツのうち、特に3番目(達成可能な目標)と4番目(価値観に沿った目標)の内容は、そもそも自己理解が伴っていなければ目標に反映させることは極めて難しくなってしまうでしょう。

このことからも、自己理解という要素をSMARTの法則にプラスしていくことは重要であるといえます。

なお、目標設定におけるコツやそこで求められる考え方に興味・関心がある方は、以下のまとめ記事もぜひ参考にしてみてくださいね。

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目標設定と自己理解との関係

みなさんはどのくらい自分のことを理解できていますか?

性格や特徴、長所や短所、強みや弱み、好みのタイプ、興味・関心、価値観や信念、能力など、自分自身を理解するポイントは実に多く挙げることができます。

この自己理解、実は目標設定と密接に関係していて、繰り返しになりますが、自己理解を深めることができている人ほど、目標設定における複数のコツをきちんと抑えることができます。

 

例えば、自分が目指していることが明確である、自分の現時点での能力やそれを発揮するための性格を把握できていることで、多くのやる気を注ぐことができる、適切な難易度の目標を設定することができるでしょう。

私の場合であれば、ブログを通じて『多くの人に目標設定の話をわかりやすく届けたい!』という強い願望があることを理解しているため、大きなやりがいを持ってこのブログを書くことができています。

このように、目標設定と自己理解をセットにしてとらえることで、目標設定に苦手意識を持ってしまう原因をより詳しく理解することができます。

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自己理解を深めるための時間を確保する

といっても、多くの人が実感しているとおり、自己理解を深めることは簡単ではなく、一朝一夕という短い時間で完結できるものではありません。

自分自身に対する理解を深めるためには、冷静に自らを客観的に見る必要があるとともに、何よりも落ち着いてそのような作業を行える時間を確保する必要があります。

忙しい現代人がそのような時間を確保することは、よほど意識をしない限り難しいでしょう。

そのような中、コロナウイルスの影響により非常事態宣言が初めて発令された2020年。このコロナ禍が私たちにもたらしたものの1つとして、多くの時間が挙げられると思います。

通勤・通学が無くなったこと等で舞い込んだ多くの時間。みなさんはそれをどのように使われたでしょうか。

オンラインでの友人らとの交流や趣味・娯楽に時間を費やした人、または自分自身と真摯に向き合い、自分が本当に目指していることは何かと繰り返し自問自答し、自己理解を深めることができた人もいると思います。

 

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自己理解を深めることで、ブレない目標設定につながる

自分自身に対する理解が深まることで、自らが心から望んでいることが掴めるようになり、その実現のための目標を設定していくことができます。

そのような自分のやりたいことに合致した目標は、一本の太い軸としてあなたの中に備わり、これからの日々を力強く生きることを促していくはずです。

21世紀における教育の基本目標である生きる力の育成も、まさにそのような目標の設定を子どもたちに促すことで、より効果的に展開していくことができるのではないでしょうか。

また、自分の価値観に合った、迷いのないブレない目標は、さまざまな誘惑や周囲の状況、他人の意見に振り回されることを防ぐという役割も果たしてくれるはずです。

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目標設定と自己理解、どちらが先か

では、自己理解を深めることができない限り、目標は設定してはダメか、というとそうではないと思います。自己理解を深めるための一つの作業として、とにかくまずは思い付いたもので目標を設定してみる、という方法もあります。

そのような場合は、途中でやめてしまったという結果になることもあるでしょう。その時はこれは自分のやりたいことではなかったと、『自分の価値観に合わないことを一つ見つけることに成功した』ととらえれば大丈夫です。

 

また、途中で諦めてしまった場合は、これは自分の現在の能力に合わないものであったととらえ、難易度を一つ下げてみればいいでしょう。このように考えると、目標設定を通じても自己理解を深めていくことができるといえます。

自己理解を深めること自体は、自らが望む未来等を知る貴重な手がかりとなるので、決して無駄にはならないと思います。

このように考えると、たとえある目標が達成されなかった時でも、その結果は自己理解を深めることにつながるはずなので、少しでも前向きにとらえることができるのではないでしょうか。

要は目標設定は上手くいく時もそうでない時も、私たちにプラスに働いてくれているものといえます。

 

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まとめ

この記事では目標設定におけるコツを、SMARTの法則と自己理解の側面から説明してきました。

自らが望む目標を確実に達成していくためには、目標設定における複数のコツをその目標の中に反映させていくことが必要となります。

一方で、それら目標設定におけるコツは早い年代から習得されていくことが望ましいですが、学校教育の中でまとまって教えられることは少ないのではと思われます。

何も特別な人物が最終的に大きな目標を達成できるわけではありません。目標設定のコツを正しく理解し、それを実践しつづけた人が目標を達成していくことができます。

目標設定とは技能である』『目標設定とは自己理解を深めていく作業でもある』との認識が、徐々に社会へ広まっていくことを望みたいと思います。

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