神経質をポジティブに言い換え【例文6選】その特徴への評価が高まる言葉

自己理解
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『あの人は神経質(または無神経)なところがある』というように、「神経」とは人の特徴を表す際に使われる言葉の1つです。

その両端に位置づく神経質と無神経の特徴は、要は気づけるか気づけないかです。両者ともその特徴が強みになる時もあれば弱みになる時もあります。

その両面をバランス良く認識することで、より自分らしく健康的な日々を過ごしていくことができるはずです。

そこでこの記事では、6つの言い換え例を通して「神経質」のポジティブな側面を紹介していきたいと思います。

この記事を書いた人
しまもと

法政大学スポーツ健康学部准教授 / 専門は自分づくりを支援するライフスキルコーチング / 20年以上にわたり自分づくりの教育・研究を専門的に行う / 大学では毎年300名以上の学生にスポーツ心理学をベースに自分づくりの授業を行う / 大修館書店による月刊「体育科教育」の巻末エッセイを奇数月に担当中

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神経質とは

辞書によると、「神経質」は以下のように解説されています。

情緒的に不安定で、わずかなことにも過敏に反応して自分を病的な状態だと思い込む気質。細かいことまでいちいち気に病むさま。

関連情報  神経質の解説 / goo辞書

改めていうと、人が気づかないような細かな点にも注意や意識が向くこと、それによる反応レベルが通常以上で、場合によっては心理的に不安定になりやすい特徴といえます。

このような辞書による解説は、人の特徴をある一面のみから判断し、その様子を言語化しているように私自身は感じてしまいます。

それを確認する側も、辞書の内容を疑うはずもなく、今回の場合であれば神経質な人への一方的なイメージを作り上げてしまうといった構図です。

どんな物事にも必ず光と影の両面があるので、神経質の人の特徴もポジティブに解釈していくことができるはずです!その証拠を、次からの言い換え例を通して確認してみてくださいね。

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神経質のポジティブな言い換え例6選

その1: 細かなことに…

1つ目の言い換えは

 細かなことに気がつくことができる人

です。

これは神経質な人の代表的な強みで、「細かなこと」とは何か些細な変化でもいいわけですね。「部屋のレイアウトが少し変わった」「部屋に小物が増えた」「○○さんの髪型が少し変わった」など。

また、その変化は物理的なものに限らず、人の気持ちでも察知することができます。『○○さん、今日はいつもと様子が少し違うな…』といった感じで。

人の気持ちは一定ではなく日々揺れ動いています。その変化を敏感に察知し、気にかけてあげられるというのは、神経質な人の好感度を上げるポイントになると思います。

 

その2: 作業や仕事の…

2つ目の言い換えは

 作業や仕事の質が高い人

です。

仕事の中には細かな注意や配慮、こだわりが求められるものもあります。そのような繊細な作業を確実に遂行していく上で、神経質な人はまさに適任です!

また、小さな変化や通常と異なる点も察知することができるので、ミスなどのヒューマンエラーや、故障・トラブルの原因の早期発見にも貢献していくことができます。

繰り返しますが、このような気づく力には明確な個人差があります。すぐ気づける人もいれば、なかなか気づけない人もいます。そしてその前者に位置づくのが神経質な人です。

 

その3: 1つのことに…

3つ目の言い換えは

 1つのことにとことん向き合える根気がある人

です。

神経質な人は一度何かが気になりだすと、なかなかそこから抜け出すことができません。でもそれって、1つのことにとことん向き合えることでもあります。

みんながそのような根気のある姿を示せるわけではありません。『まあ、このぐらいでいいか』と妥協する人もいます。

いうなれば、神経質な人はとことん何かの完成度を高めていくことができる人です。処理スピードが問われない業種や仕事であれば、その力を確実に発揮していくことができますね。

 

その4: 責任感…

4つ目の言い換えは

 責任感がある人

です。

1つのことにとことん向き合えるということは、そのことを途中で投げ出すようなことはしないということです。納得がいくまで取り組みます。期限があれば、そのギリギリまで検討します。

このような姿は、仕事場面では責任感がある人として見られていくはずです。また、神経質な人は妥協することが好きではないので、働き方に関しては、そこまで協調性が問われない個人プレーの仕事の方が向いていると思います。

 

その5: 自分自身を…

5つ目の言い換えは

 自分自身を省みることができる人

です。

神経質な人は自分への評価にも敏感です。例えば、周りの話し声を『自分のことでは!?』と感じたりします。これは見方によっては自意識過剰な様子ですが、「自分のことを省みることができる」ということでもありますね。

自分のことってなかなかわかりづらりです。「自らの言動に問題はないか」「徐々に道を外れてしまっていないか」などを客観的に確認するためにも、自らを省みることは必要です。

その点、神経質な人はその機能がデフォルトで身についているので羨ましいですね。

 

カテゴリー:自己理解

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その6: 感性や…

最後、6つ目の言い換えは

 感性や感受性が豊かな

です。

神経質な人は身の回りのいろいろなことに気がつきながら、そこに独自のルール(自分だけのルール)を適用しようとします。よくある例は、背表紙の高さを揃えながら本棚を整理する様子ですね。

このような自分だけのルールを見出せるということは、自分自身の価値観を大切にしているということです。

また、神経質な人はふと目にしたものを、何か別のものに例えるのが得意です。例えば、「何ら変哲もない壁の模様は動物の○○に似ている」といった感じです。感じ取る力が豊かだからこそ、その類似性に気づくんでしょうね。

そういう意味では、夜空に光り輝く星座を思いついたのは、遥か昔の神経質な人だったのかもしれません。

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まとめ

最後に改めて、この記事で紹介したポジティブな言い換え例を一覧で示します。

  •  細かなことに気がつくことができる人
  •  作業や仕事の質が高い人
  •  1つのことにとことん向き合える根気がある
  •  責任感がある人
  •  自分自身を省みることができる人
  •  感性や感受性が豊かな人

 

繰り返しますが、神経質な人は気づく力を高いレベルで持っています。ただ、そのことで苦労することもあるはずです。仮に能力が暴走してしまった様子が、辞書で解説されている神経質な人の特徴ではないでしょうか(一部を以下に再掲)。

情緒的に不安定で、わずかなことにも過敏に反応して自分を病的な状態だと思い込む気質。

その気づく力をバランス良く発揮するために必要なことは、そんな優れた能力がある点をしっかりと本人が認識すること、自己理解を深めることです。

そのためには、多様な人物とコミュニケーションを取る中で、みなが自分と同じように気づけるわけではないことを実感する必要があるのではと思いますね。

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