部活動で学んだこと10選!その学びを糧に新たなキャリアを築いていこう

自分づくりの多様な視点
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中学・高校、大学を通して経験することができる部活動。その活動からあなたは多くのことを学んできているはずで、それを就活等では最大限にアピールすべきです。

この記事では自己PR用に部活動で学んだことを再確認するとともに、キャリア形成をキーワードに、その学びがあなた自身に及ぼす影響について解説をしていきたいと思います。

それを知ることで、あなたは自らの強さやアドバンテージをより明確に実感することできるはずです!

この記事を書いた人
しまもと

法政大学スポーツ健康学部准教授 / 工学部出身の心理学者 / 専門は自分づくりを支援するライフスキルコーチング / 大学では毎年300名以上の学生にスポーツ心理学をベースに自分づくりの授業を展開 / 自分づくりのコンテンツをより多くの人とシェアするべくブログ「しまらぼ」を開設

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部活動で学んだこと

この記事では「部活動=運動部活動」を基本的な想定として、また、部活動を通してさまざまな思考行動様式を学び、身につけることができるとして話を進めていきます。

思考行動様式とは、その時々で発揮される物事の考え方や行動の仕方ということです。

 

部活動で身についた思考様式

まずは考え方について、ここでは4つの内容に言及していきます。

 

考える力

基本的に、部活動では「全国大会出場」等の明確な目標を掲げ、その達成に向けて日々努力を継続していくことになります。

その際、ただがむしゃらに努力を続けても目標を達成できるとは限りません。どうすれば確実に目標を達成できるのか、自分なりに考え、試行錯誤していく必要があります

現状に対して疑問を抱き、指導者からの助言・アドバイスをもとに仮説を立て、日々の練習を通してその真偽を実証していきます。まさに考えながら努力を継続していく様子ですね。

そのような思考プロセスを繰り返すことで、考える力(思考力)を身につけていくことができます。

 

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プラス思考

部活動では落ち込むことも多々あるでしょう。メンバーとのトラブルやスランプをはじめとした絶不調、負け試合、ケガによる長期離脱などです。

それら気持ちの落ち込みをずるずると引きずっていては、望んでいる結果からどんどん遠ざかってしまいます。

限られた時間の中で目標を達成していくためには、それらネガティブな事象を否が応でもプラスにとらえ、また行動に移していく必要があります。

さまざまな物事を前向きにとらえていく思考習慣は、プラス思考を身につけることにつながっていくはずですね。

また、プラス思考自体は物事における光と影のうち、光の部分を積極的に見ようとする心理技法でもあります。この技法はリフレーミングともいわれ、精神的な健康を維持・増進する上で重要な役割を果たしています。

 

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気持ちを切り替える力

例えば、バスケットボールやサッカー等、攻守が瞬時に切り替わる種目では、失敗やミスでの気持ちの落ち込みをいつまでも引きずっているわけにはいきません。

可能な限り素早く気持ちを切り替え、挽回行動を取っていく必要があります。そして得点を直接決めたり、その得点に積極的に絡むことができれば、さっきまでのネガティブな気持ちは自然と消え失せていることでしょう。

このような気持ちを切り替える力は、自己コントロール能力ともいうことができ、学術的には、心理的な競技能力の1つとして位置づけられています。

 

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気づく力

部活動では自らのスキルアップに向けて、上級者のメンバーの様子を観察し、そこからコツやポイントを見出そうという形での学習(観察学習)が行われることがあります。

対象のことを凝視する中で、コツやポイントを発見するという経験を通じて養われるのが、人物の特徴や変化に気づく力(察知力)です。観察力と呼んでもよいものかもしれません。

例えば、試合時に対戦相手の些細な変化に気づくことができるという点は、試合を有利に運ぶことができるアドバンテージになることがあるでしょう。

また、そのような気づく力は、特定の人物に対するものに限らず、部内の状況に対しても発揮されるのではないでしょうか。

気づきに関して、以下の関連記事では体育の授業の中で得ることができる気づきの内容について解説を行っています。

 

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部活動で身についた行動様式

つづいて行動の仕方について、ここでは6つの内容に言及していきます。

 

責任ある行動

部活動では一人ひとりが何らかの役割を持つことになり、部としての活動が支障なく運営されていくためには、個々人がその役割をきちんと遂行していくことが求められます。

そのような部の運営に携わる行動の積み重ねは、自らの役割に責任を持って行動するという態度の形成につながっていくはずです。

 

リーダーシップ

リーダーシップとは指導力統率力といった言葉で表現されることが多く、部全体を牽引する経験から身につけることができるものです。

また、リーダー・サブリーダーといった一部のメンバーに限らず、上級生が下級生を指導する際にも発揮されるものでしょう。

以下の関連記事では、多数の例文をもとに知っているようで実はよく知らない!?リーダーシップの実態について解説をしています。

 

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礼儀・マナー

部活動で結果を出すためには、対戦相手が必要です。ともに競い合ってくれる相手がいてくれるから、自らの成長を実感することができるともいえます。

そのような対戦相手に対する敬意や感謝の気持ちは、特に柔道や剣道では礼儀として体現され、身についていくといえます。

私もこれまで、柔道や剣道を経験してきた多くの学生とかかわってきていますが、彼・彼女らの礼儀正しさを確かに実感してきています。

 

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忍耐力

時に部活動では辛い状況に耐えることが求められる時があります。例えば、体力をつけるための走り込みのトレーニングでは、心身ともに限界に近い状態を一定時間経験することになります。

また、厳しい暑さや寒さに耐えながら、練習や試合を行うこともあるでしょう。このような非日常の環境下での活動は、忍耐力という精神的な強さを身に付けることにつながっていきます。

 

継続力

部活動で結果(成果)を出していくためには、そこで求められる専門的な技能を身につけていく必要があります。

また、技能の習得は一朝一夕といった短い時間で成し遂げられるわけではなく、一定期間にわたり、反復練習が求められることもあるでしょう。

それはまさに三日坊主を超えていく姿であり、ある一つの物事に継続的に取り組む力(継続力)が発揮されているといってよいのではないでしょうか。

この反復練習に関して、ヒトがあるスキルや技能を身につけ成長していく様子を表すものに成長曲線というものがあります。以下の関連記事で詳しく解説していますので、よかったら参考にしてみてください。

 

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コミュニケーション能力

部活動ではメンバー間で密なコミュニケーションが活発に展開されます。雰囲気が良い時もあれば、悪い時のコミュニケーションもあります。

それらの経験は、以下に記す数々のコミュニケーション能力のレベルアップに確実につながっているはずです。

コミュニケーション能力を確実にスキルアップさせる鍵は、とにかく場数であるといわれています。そのための環境が部活動では豊富に用意されているということになります。

 

挨拶力

挨拶力とは、自分から大きな声で『おはようございます』『こんにちは』等の挨拶を自然行うことができる能力のことです。

さらにレベルが高いものになれば、きちんと立ち止まり、挨拶とともに一礼をしてくれるという振る舞いになります。

過去に私も、高い実績を誇る某運動部を訪問した際、数十メートルは離れたところから、部員の方に上のような挨拶をしてもらいました。

さすがに私も立ち止まり、同じような挨拶を不慣れな形で返した覚えがあります(汗)。挨拶一つで、既に勝負は決まってしまったような感じですね。

 

傾聴力

特に人数が多い部活動では、部全体としてまとまっていくためにも、メンバー間の相互理解を欠かすことができません。

一人ひとりがどのような価値観・考えを持っているのか正確に把握するためにも、メンバーの意見・言葉をしっかりと傾聴することが大切です。

そのような相手のことを理解しようとする姿勢は、傾聴力の獲得につながっていきます。

 

伝達力・表現力・説明力

自分自身の意見を指導者やメンバーに確実に伝えていくためには、それを適切な言葉で言語化していくことが大切です。

また、主語と述語をしっかりと対応させたり、論理的にわかりやすく話を展開していくことも必要でしょう。

それら種々のポイントは繰り返し実践されることで、伝達力・表現力・説明力として身についていきます。

 

なお、自分の想いや考えを言語化することによって、自分は普段どのようなことを考えているのか、どんなことを大切にしているか等、自分というものを正確に認識することができるともいえます。

言語化することの効果は、コミュニケーションの質を高めるともに、自己理解を深められるという面にも見ることができます。

以下の関連記事では、一見、難解なイメージがある自己理解を身近なモデルを用いながらわかりやすく解説をしています。

 

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協調性

部内の和を大切にするという協調性は、部活動で学んだことの代名詞であるといえると思います。私たちを和を尊ぶ民族でもありますので、ここはスムーズに身につけることができているのではないでしょうか。

協調性を発揮することで、部としての一体感やまとまりを高め、集団として高いパフォーマンスを発揮することができます。

ただ、部全体が望ましくない方向に進もうとしている時は、勇気を出して現状に異議を唱えることも必要になりそうですね。

 

なお、規模の大きい部を上手くマネジメントしていく上で、集団の一体感やまとまりは重要な役割を果たしています。

以下の関連記事では、部が形成された初期段階でのアイスブレイクやゲームに最適な、他己紹介というアクティビティについて詳しく解説しています。

コミュニケーションを取りやすい雰囲気づくり・環境づくりを検討されている方は、ぜひご覧になってみてください。

 

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「優秀な競技成績」は部活動で学んだこと?

全国大会に出場した』『大会で優勝した』等の優秀な競技成績は、客観的な指標でもあるので就活等でアピールしたいところですが、実際はどうなんでしょうか。

結論からいえば、優秀な競技成績はあくまでも部活動における結果であり、厳密には部活動で学んだことではないと考えます。

確かに競技成績は客観的指標ではありますが、野球やサッカー等のチーム種目の場合は、チーム全体の競技成績をアピールされても実際のところよく分からないということがあります。

また、競技成績の決定要因には相手(チーム)の実力や会場のコンディション、審判との相性、そして運などの多様な要因を挙げることができます。

もちろん、本人の実力も成績達成に貢献していると思いますが、アピールすべきは優秀な競技成績を達成するまでの過程において、いったい何を学んできたのかということです。

 

カテゴリー:自分づくりのプログラム

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部活動で学んだことを自信を持ってアピールするために

部活動経験者は、実に多くの時間と労力をそこでの活動に捧げてきています。

そのため、部活動に参加していない人に比べると、勉強の面で遅れを感じたり、『この先の進路決定に必要な知識や経験を十分に積むことができていない』と感じてしまうこともあると思います。

自分はスポーツしかやってきていない…』とは、部活動経験者からよく聞かれる言葉です。確かにそうかもしれませんが、部活動経験者はそこでの活動から実に多くのことを学び取ってきています。

そのことについては、非部活動経験者との比較は行わないのでしょうか。

部活動で学んだことを自信を持ってアピールしていくためには、『スポーツしかやってきていない』という自分自身へのネガティブな見方を改める必要があります。

スポーツに全力で取り組んできた自分を肯定的に見ることができてこそ、「部活動で学んだこと」のアピールは、他者の心にも響いていくはずです!

 

カテゴリー:自分づくりの多様な視点

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部活動で学んだことが意味するもの

改めて、この記事で取り上げた部活動で学んだこと、身につけた能力を一覧に示します。1~4が思考様式、5~10が行動様式です。

  1. 考える力
  2. プラス思考
  3. 気持ちを切り替える力
  4. 気づく力
  5. 責任ある行動
  6. リーダーシップ
  7. 礼儀・マナー
  8. 忍耐力
  9. 継続力
  10. コミュニケーション能力

 

これら10の能力を見ていえることは、これらは部活動に熱心に取り組んだその人自身の成長を表すものであるということです。

その人自身の成長とは、基礎的・汎用的能力の獲得人間としての成長と表現しても良いかもしれません。

私たちは社会人になると同時にそれぞれの職に就き、専門的な知識や技能を身につけ、そこで求められるパフォーマンスの発揮を目指していきます。

一方で部活動で学んだこととは、もっと根本的、根幹的な成長であるとともに、それを土台として社会人としてのパフォーマンスを発揮しているといっても過言ではありません。

例えば、営業職は新規の顧客を開拓するために、高いレベルでのコミュニケーション能力が求められます。そこで発揮されるのは、まさに部活動で学んだ(鍛えられた)コミュニケーション能力になるはずですね。

つまり、部活動での学びは、長期的に見るとその本人の多様なキャリア形成の土台となるものです。土台がしっかりとしていれば、生涯にわたり安定的にキャリアを発達させていくことができます。もちろん、その逆も然りです。

キャリア教育という文脈で見ると、部活動自体は継続的なキャリア教育であると同時に、当該教育の中核を占めるものではないでしょうか。

そのような事実を認識することで、部活動経験者はこれからのキャリア形成に自信を持つことができるとともに、部活動と同等またはそれ以上の実績を、これから達成してくことができるはずです。

 

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まとめ

現在、学校教育では部活動の外部委託の話が進められる等、部活動のあり方が活発に議論されています。

それと同時に、部活動が子どもたちの成長や発達にどのような影響を及ぼすのか、また、その成長は彼・彼女らのこれからの人生の中でどのような役割を果たすのかについて、キャリア形成という側面からより明確に提示されていくべきではないでしょうか。

そして、その情報は指導者の方をはじめ、子どもたちや保護者に対して広く発信されて欲しいと思います。このブログ記事が、その役割の一端を担うことができたらとささやかながら願うばかりです。

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