「決断力がない」は伸びしろの1つ!鍛え方を知り主体性を伸ばしていこう

多様な能力・視点
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『今日はどの服を着ていくか』という小さなことから、『いつマイホームを購入するか』といった大きなことまで、物事を停滞させないためには決断力が必要です。

『決断力がない』と思っている人も、実はこの1日だけでも数多くの決断をしてきているはずです。

そこでこの記事では、主に『決断力がない』と悩む人に向けて、この力を鍛えていく上で知っておきたい視点やその鍛え方について述べていきたいと思います。

この記事を書いた人
しまもと

法政大学スポーツ健康学部准教授 / 専門は自分づくりを支援するライフスキルコーチング / 20年以上、自分づくりのプログラムと研究に没頭する変わり者 / 大学では毎年300名以上の学生とスポーツ心理学をベースに自分づくりの授業を行う / 大修館書店による月刊「体育科教育」の巻末エッセイを奇数月に担当中

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決断力とは

決断とは自ら行動を起こすことへのゴーサインを出すもので、このような決断をスムーズに下すことができる人もいればなかなかできない人もいます。

つまり、決断のスピードやその質には個人差が見られ、それを能力的に言い表した言葉が決断力です。

このような力が求められる場面は日常の中に無数に見られるとともに、特に人生の節目では重要な役割を果たします。

また、この力はトレーニングを通じて獲得することができるとも考えられているので、『決断力がない…』と悩む人も、そこを自らの伸びしろしてとらえていくことができます。

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「決断力がない」の言い換え

1つ挙げるとすれば「主体性がない様子」です。

いまは子どもから大人まで主体性が求められる時代です。それは裏を返せば「主体性が身についていない人が少なくない」ということを意味しています。

つまり「決断力がない」というのはある特定の人物だけではなく、「現代社会特有の個人の姿」ということができそうです。

 

カテゴリー:行動・習慣

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「決断力がない」ことのデメリット

その1: 主体的に人生を歩んでいくことが難しくなる

よくいわれるように人生は決断の連続です。特に進学、就職、転職といった節目節目での決断はより大切になります。決断力がないと、それら重要な選択を自分の意思で決めることができません。

その時は楽ができていいかもしれませんが、自分の意思ではないので後に後悔の気持ちが湧いてきたり、現状に違和感を覚えるようなってくるはずです。

現状への違和感は「隣の芝生は青く見える」といった心境を生み、心理的なストレスを生む原因にもなってきます。

また、自分が置かれた現状を誰か人のせいにするといった他責思考を生むことにもつながるおそれがあります。

自分のことを自分で決められないことの影響は、中長期的に見られていくことになります。

その2: リーダーを担当することが困難

リーダーの役割を端的にいえば、決断をしその結果の責任を取ることです。リーダーとして物事の決断ができないことの影響は、その1の場合よりも広範囲にわたってしまうでしょう。

たとえその決断にあまり賛同が得られなかったとしても、「決断できない」ことよりかはマシかもしれません。そのぐらいリーダーとして決断することは大切なことです。

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決断力がない理由

理由1: 何が正解かわからない

学校の試験であれば明確な解が用意されていますが、実生活となると話は別です。いつまでも正解がわからないので、いつまでも決断できないことになってしまいます。

結論をいえば、その時々で何が正解かは誰も分かりません。そこにあるのは本人の納得感だけです。その決断に激しく同意できるのならば、それはあなたにとって正解ということです。

理由2: 選択肢が多すぎる

個人的な経験で恐縮ですが、カタログギフトって『どれにしようかな~♪』ってワクワクしますけど、いつまで経ってもなかなか決められないってことはないですか。

それは選択肢の数が明らかに多すぎるからですね。あの本一冊がまるごと選択肢なわけですから、そりゃスムーズに決断できないはずです。

理由3: 後悔したくない

『あ~、なんであんな決断したんだろう』という後悔を避けたい気持ちが強すぎても、なかなか決断することはできません。

例えば、レストランでメニューを決めるときに、『絶対美味しいものを食べたい』『失敗したくない』と思えば思うほど、いつまでも決められないですよね。

理由4: 周りから責められたくない

あなたが代表で下した決断が望ましくない結果を招いたとき、中には心無いことをいうメンバーがいるかもしれません。

誰でもそのような役回りは避けたいところですが、『責められたくない』という気持ちが強すぎると、決断することは難しくなってしまうでしょう。

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決断力を鍛える上での心構え

決断力を鍛える方法を述べる前に、とても大事だと思う心構えを紹介します。

それは

 あらゆる決断の結果は、とらえ方次第ですべて「正解」になる

というものです。

決断できない背景には、『間違った決断をすることで損や失敗をしたくない』といった気持ちが大きく働いていると思います。

ですが、ある決断を「間違ったもの」と決めつけているのはあなた自身です。どんな決断にも、それが正解であるとの客観的指標は存在しません。

間違った決断と思っても、別の立場で考えたり、物事を長期的にみてみると間違いではない、ということは多くあると思います。

つまり、あなたのどんな決断もとらえ方次第で正解にすることができるので、そこそこ悩んだらなるべく早い段階で決断してしまった方がいいですね。

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決断力を鍛える方法

方法1: 個々の決断に優先順位をつける

日々の生活には決断すべきものが数多くありますが、それらは早急に決断すべきもの、まだ決断までに時間的猶予があるものというように分類することができます。

物事の時間軸を意識すると、個々の決断に優先順位をつけることができます。順位が明確になれば、優先的に決断すべきものに意識を集中できるとともに、比較的スムーズに決断していくことができるはずです。

方法2: 決断するまでの時間や期限を設ける

あることについてなかなか決断ができない場合は、いついつまでに必ず決断するといった期限を設けるようにしてみてください。

これは経験的にいえることですが、たとえ決断力がある人でも、悩めば悩むほどなかなか決断できなくなってくるものです。

なので、半ば強引に期限や時間を決めてしまった方が、ある程度納得のいく決断ができると思います。

方法3: 自分なりの決断の型を作る

要は決断が必要な内容ごとに、どのように決断するか予め決めてしまうというものです。強引にパターン化してしまえば、その都度思い悩む必要はなくなっていきます。

例えば、服装であれば曜日ごとにコーディネートを決めてしまうといった感じです。また、1日三食の食事であれば以下のような形でしょうか。

  •  朝食は必ず食べる
  •  朝食は食パンではなくお米を食べる
  •  疲れている時はお酢の入った料理にする など

たくさんの決め事に縛られ過ぎるのは問題ですが、自分が納得できる範囲である程度パターン化してしまえば、それらは日々の決断を後押ししてくれるはずです。

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決断力を発揮しやすい時間帯

『えいやっ!』と何か大きな決断をするためには心のエネルギーが必要です。ですが、私たちが1日に使える心身のエネルギーは無限ではなく有限です。

午前中から活動する中でそのエネルギーは徐々に減っていきます。大きな決断をスムーズに下すためには、そのエネルギーが十分に確保されている時間帯を選ぶことが望ましいでしょう。

心身ともに疲れ切った夜間は避けた方がいいですね。たとえできたとしても、質の低い決断になってしまうおそれがあります。

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まとめ

決断力は物事を前進させる力ともいえます。前進させることで、その進捗の様子から達成感や満足感を得ることができます。

一方で決断ができないと物事は停滞してきます。するとさまざまなところに澱みが発生します。焦りや不安、イライラなど、精神的にもよくありません。

流れる川の水は常に澄んでいるように、物事は絶えず前進させることが望ましいです。そのためには決断力を発揮しつづける必要があります。

仮に『しまった』という決断があったとしても、前進さえしていれば状況が悪化しつづけることはありません。停滞こそが状況を悪化させる元となるはずです。

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