【人間力とは】人間力は「目標設定」を通して高めていくことができる!

自分づくりの多様な視点
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人間の成長を表す言葉としてたびたび用いられる人間力。誰もが一度はこの言葉を耳にしたことがあるはずです。

ある人物の評価を決めるものは、専門的な知識や技能、パフォーマンスではなく、最終的には人間力であるといわれます。

では、人間力とは具体的にどのような能力であり、どうすれば高めていくことができるのか?

この記事では身近な言葉でもある「人間力」の実態に迫っていきたいと思います。

この記事を書いた人
しまもと

法政大学スポーツ健康学部准教授 / 工学部出身の心理学者 / 専門は自分づくりを支援するライフスキルコーチング / 大学では毎年300名以上の学生にスポーツ心理学をベースに自分づくりの授業を展開 / 自分づくりのコンテンツをより多くの人とシェアするべくブログ「しまらぼ」を開設

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人間力とは

実際のところ、人間力自体は多様なとらえ方がなされており、「人間力とは何か」を正確に説明することは容易ではないと思います。

ですが、2003年に出された内閣府の人間力戦略研究会の報告書の中で、人間力は以下のように定義されています。

社会を構成し運営するとともに、自立した一人の人間として力強く生きていくための総合的な力

◆―関連情報―◆ 内閣府「人間力戦略研究会報告書」

 

そして、以下の3つの要素から人間力は構成されると報告書は示しています。

  •  知的能力的要素 … 論理的思考力や創造力など
  •  社会・対人関係力的要素 … 他者を尊重し切磋琢磨しながらお互いを高め合う力など
  •  自己制御的要素 … 意欲、忍耐力、自分らしい生き方や成功を追求する力など

 

要約すると、人間力は以下のような文章で説明することができますね。

 クリエイティブに物事を考えながら、社会の一員として多様な他者と効果的にかかわり、自らが望む目標を達成していくことができる力

以上の内容は行政側から提示されているものとして、人間力の1つのモデルになると考えられます。

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人間力と生きる力との違いは?

人間力に類似する能力として、同じく行政側(文部科学省)から提示された生きる力を挙げることができます。両者の違いは何なのでしょうか?

この点については、上記の報告書の中で研究会座長の市川伸一氏により以下のように言及されています。

文部科学省は、近年の教育改革の中で、自ら学び、自ら考える力などの「生きる力」という理念を提唱してきた。「人間力」とは、この理念をさらに発展させ、具体化したものとしてとらえることができる

 

すなわち、人間力も生きる力も本質的には同じものであるということです。

両者の関係性をより詳細に理解するために、人間力と生きる力、それぞれの能力要素を比較してみようと思います。

以下の表では、上段に生きる力の能力要素を、下段に人間力の能力要素をそれぞれ対応させながら配置してみました。

それによると、生きる力における健康や体力に対応する要素が見られないことから、人間力では特に心理的・社会的な能力に焦点が当てられているということができます。

確かな学力 豊かな人間性 健康や体力
知的能力的要素 社会・対人関係力的要素

自己制御的要素

 

ここでさらに補足すれば、生きる力に非常に類似した能力にライフスキルというものがあります。

ちょっと混乱しそうですが、このライフスキルは人間力と同じく多様な心理的、社会的な能力から構成されています。

実はこのブログ「しまらぼ」では、ライフスキルをメインテーマにみなさんの自分づくりをサポートすることを目的としています。

以上をまとめると、人間力と生きる力、そして、ライフスキルは、能力としての本質部分は同じであると理解することができます

 人間力 = 生きる力 = ライフスキル

 

その能力が扱われる分野や能力の獲得を促す対象者の年代によって、実際に言及される名称は異なるという形です。

具体的には、教育行政の分野では人間力や生きる力の名称が、学術的な研究の分野ではライフスキルという名称がそれぞれ使用されます。

能力の獲得を促す際には、学校教育を受ける年代には生きる力やライフスキルが、社会の一員として自立した個人に対しては人間力という名称がそれぞれ使用される感じです。

 

カテゴリー:自分づくりの多様な視点

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人間力のイメージをさらに膨らませる

ここまでの説明から、人間力は以下の3つの要素から構成されること、さらに生きる力やライフスキルと本質的には同じ能力であることを述べてきました。

  •  知的能力的要素
  •  社会・対人関係力的要素
  •  自己制御的要素

 

ではここで、ライフスキルを構成する各能力要素を人間力のそれに当てはめることで、人間力に対するイメージをさらに膨らませてみたいと思います。

 

このブログ・しまらぼでは、以下の10の能力要素からライフスキルをとらえています。

  •  目標設定のスキル
  •  自ら考える力
  •  最善の努力
  •  失敗の挽回力
  •  コミュニケーションスキル
  •  礼儀・マナー
  •  感謝する心
  •  謙虚な心
  •  ストレスマネジメントスキル
  •  体調管理スキル

 

これらを、人間力戦略研究会の報告書における記述を参考に、人間力の3要素に対応させた結果が以下の表になります。上段が人間力の能力要素です。

 

知的能力的要素 社会・対人関係力的要素 自己制御的要素
  • 自ら考える力
  •  コミュニケーションスキル
  •  礼儀・マナー
  •  感謝する心
  • 目標設定のスキル
  • 最善の努力
  • 失敗の挽回力
  • 謙虚な心

 

なお、人間力の3要素に対応する各々の側面は、それぞれ数量的にその能力レベルを評価することが可能です。

例えば、知的・能力的要素に入る自ら考える力は以下の4つの質問項目から評価することができます。

  •  問題や課題への解決方法を、自分自身で見出すことができる
  •  あれこれ指示を受けなくても、次にどうすればよいか考えることができる
  •  成功や失敗の原因を自分なりに分析してみることができる
  •  周囲の人の考えをもとに、自分なりの答えを導き出すことができる

 

個々の質問項目が自身に当てはまる程度を、1(ぜんぜん当てはまらない)~4(とても当てはまる)の4段階で自己評価します。その合計得点があなたの考える力の評価となります。

評価可能といっても、たった4つの質問項目から人の思考力全体を正確に把握できるわけではなく、あくまでも自分の特徴を知るための参考資料といった位置づけです。

 

カテゴリー:自分づくりと思考

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人間力はどうすれば高めることができる?

人間力の3側面にちりばめられた各能力要素は、一つひとつが独立して機能しているわけではなく、実は相互に関連し合っています。

このことは中核的な能力要素を高めていくことで、その効果は他の能力要素にも派生していくことが期待されることを意味します。

では、その中核となる要素とはいったいどれなのか?それは自己制御的要素における目標設定のスキルであるといえます。

私たちは自らが『達成したい!』と強く望む目標を設定することで、その達成に向けて意欲的に活動しはじめます。

例えば、次のような流れで人間力全体をバランス良く高めていくことができる可能性があります。

  1.  『達成したい!』と強く望む目標を設定する
  2.  目標を達成するための方法を自ら考える
  3.  目標の達成に向けて最善の努力を払おうとする
  4.  努力を継続するために体調管理に努めるようになる
  5.  努力の過程で失敗してもそれを挽回しようとする
  6.  能力的な現在地と目標レベルとの差から謙虚さが形成される
  7.  謙虚な姿勢は目標達成につながる支援を得ることにつながる
  8.  他者に感謝する心が形成される
  9.  他者への礼儀・マナーが身につく

 

このような理想的な流れを体現していくためには、起点となる目標の設定を適切な形で行うことが極めて重要です。

そこでは『達成したい!』と強く望む目標を設定することになるので、自分が本当にやりたいことについて正確に把握する必要があります。

また、あまり聞かない言葉かもしれませんが、目標設定は技能であるともいうことができます。

スキル・技能の一種なので、目標設定には数多くのコツや必要な考え方というものがあります。

もしあなたが目標設定を苦手としているなら、この目標設定のコツや考え方に触れられることを強くおススメします。

ブログ・しまらぼでは、目標設定のカテゴリーが用意されていますので、興味・関心のある記事があればぜひ参考にしてみてください。

 

カテゴリー:自分づくりと目標設定

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まとめ

この記事では「人としての成長」を表す言葉・人間力について解説しました。

人間力は知的能力的要素社会・対人関係力的要素、そして、自己制御的要素から構成されること、生きる力やライフスキルとは能力としての本質は同じであることを述べました。

また、人間力を高めるための方法の一つは、自分らしい生き方や成功を指し示す目標を設定し、その達成に向けて生活全般にわたり意欲的に活動していくことといえます。

人間力を高めていくためには、その力に関する知識を得るだけではなく、人間力の各能力要素を繰り返し実践していく必要があるでしょう。

そして、そのようなエネルギーに満ちた姿を強力に促してくれるのが目標ということですね。

 

カテゴリー:自分づくりの多様な視点

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