実践!ブレインダンプ|いつでもどこでも手軽にあなたの脳内を最適化

考える
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誰しも頭の中がモヤモヤ、スッキリとしない、なかなか考えがまとまらない、ということがあると思います。

そんな時に有効といわれているのがブレインダンプという方法です。直訳すると脳内(ブレイン)を投げ出す(ダンプ)という意味になります。

すなわち、頭の中に溜まった考えをすべて吐き出し、脳内の思考を明確にするための方法です。

今回はこのブレインダンプの方法とその効果について説明をしていきたいと思います。

この記事を書いた人
しまもと

法政大学スポーツ健康学部准教授 / 専門は自分づくりを支援するライフスキルコーチング / 20年以上、自分づくりのプログラムと研究に没頭する変わり者 / 大学では毎年300名以上の学生とスポーツ心理学をベースに自分づくりの授業を行う / 大修館書店による月刊「体育科教育」の巻末エッセイを奇数月に担当中

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ブレインダンプの方法

方法はいたって簡単です。まずは頭の中からアイディアを放出するテーマを決めます。

私個人のケースであれば、例えばこのブログで記事として投稿する「ネタの候補を数多く挙げる」とすることができます。

また、私たちにとって身近な感情の一つである不安に関していうと、あなたが漠然とした不安に悩まされているならば、「自分はいったい何に不安を感じているのか」というテーマになります。

さらに、多くの人に共通する一般的なテーマとしては、「自分が本当にやりたいことは何か」であったり、「この先、どのような人生を送っていきたいのか」といった内容になるのではないでしょうか。

 

テーマが決まったら、いよいよアイディアを放出していきます。

その際の基本的な形としては、紙とペンを用意し、そこにテーマに関連したアイディアをとにかく書き綴るといった感じです。

制限時間を10~15分と設ける場合もありますが、落ち着いてじっくりとアイディアを出していきたい場合は制限時間なしで進められるといいと思います。

記入するのはアイディアとなりますので、文章というよりは簡潔なキーワードとすることが望ましいと思われます。

また、アイディアを放出している時に、直感的にピンとくるものが出てくることがあります。その時はそれに下線を付けたり、目立つように色を付けたりしておくと、あとで見返した際に整理しやすくなります。

 

以下の画像は私が実際に行ったブレインダンプの記録です(画質の鮮明度を落としています)

約1時間ほどかけてA4用紙がほぼ埋まるまでアイディアを放出し、結果として、このブログの記事ネタの候補を5つ明確にすることができました。

 

ブレインダンプを行うにあたり、以下の内容は一切心配する必要はありません。

  •  記したアイディアは正解か不正解か
  •  同じような(または全く同じ)アイディアを書いてしまわないか

 

とにかく手を動かして書きつづけていきます。手をたくさん動かすことで脳に刺激が届き、効果的に脳内を活性化することができます

そうすることで、記されたアイディアに連想するキーワードがどんどん沸いてくるはずです。あとはそれらを一つ残らず言語化し、書き出していく形となります。

◆―関連記事―◆
『目標を紙に書く』を習慣化するための方法|その書き方と効果も解説

 

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ブレインダンプとブレインストーミングの違い

ブレインダンプをアイディア創出の手段とみた場合、類似するものとしてグループ内で行われるブレインストーミングが挙げられます。ここで、両者の違いに触れておきます。

ブレインストーミングでは個々のメンバーから出されるアイディアから刺激を受けながら、最終的に求めるアイディアに到達していきます。

一方、ブレインダンプでは誰の力も借りずに自力でアイディアを導き出していくことになります。この点は大きな違いであるといえるでしょう。

 

また、両者に共通するポイントとしては、次々に示されるアイディアを否定することはないというところです。

否定してしまうと、アイディア創出の連想ゲームの流れを止めてしまうことになるので、極力、そのような対応は避けていくことが望まれます。

 

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ブレインダンプの効果

次に、ブレインダンプの効果として以下の3点を挙げたいと思います。

 

効果1 : 思考のループを止めることができる

人は頭の中だけで考えていると、同じことをぐるぐると考えつづけてしまう特徴があります。

 

ブレインダンプでは脳内に溢れる思考をすべて外に吐き出すことになるので、その思考のループを止めることができます。

思考の実態が客観的に手元に示されることになるので、もうそれ以上考える必要性がなくなるのです。

なかなか結論が出ない思考のループを止めることで、いま自分がするべきことに集中して取り組むことができ、限られた時間を有効に活用していけるようになります。

 

効果2 : 自分自身で考えることへの自信が得られる

ブレインダンプでは、先に述べたとおり誰の力も借りずに自らアイディアを導き出していくことになります。

また、必ずといっていいほど、ブレインダンプでは設定したテーマに関して何らかの答えを導き出すことができます。

このような成功体験は、自分も考えつづければ解を導き出せるという自信の獲得につながることが期待されます。自らのブレインへの信頼感が形成されるともいえるのではないでしょうか。

 

自ら考える力は、主体性を高めながら依存型人間から脱却し、自立型人間として振る舞うことを可能とする能力です。

普段からブレインダンプを多用することで、考える力の強化につなげていくことができるかもしれません。

◆―関連記事―◆
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効果3 : 自己理解を深めていくことができる

見出しの効果を得ることができるのは、ブレインダンプのテーマを以下のような内容に設定した場合となるでしょう。

  •  自分が本当にやりたいことは何か
  •  この先、どのような人生を歩んでいきたいのか

 

前者のテーマについては、やりたいことをとにかく100個リストアップするという方法も提案されていますが、本質的にはこのブレインダンプの作業に近いものではないかと思われます。

いずれにしても、自己理解を深めていくためには自分自身ととことん向き合う必要があるといえそうです。

 

幸いにも、2020年のコロナ禍を境に、外出の自粛によって私たちは自宅で過ごす多くの時間を手に入れています。

その貴重な時間を是非、自己理解を深めることにも活用されてみてはいかがでしょうか。

 

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まとめ

情報過多の時代、私たちの手元にはスマホ等を通して必要以上の情報が日々届けられています。それらに振り回されていては、自分自身の時間(人生)を有意義に過ごすことは難しくなってしまうでしょう。

 

そのためには、定期的に頭の中をスッキリと最適化していく必要があります。

脳内の最適化自体は、紙と鉛筆さえあればいつでもどこでも、手軽に実施していくことができます。

そうしておくことで、本当に必要な情報を確実にキャッチすることができるのではないでしょうか。

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