カラーバス効果|意識が変わればキャッチする情報が変わるってホント!?

自分づくりと思考
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突然ですが、あなたが普段見聞きしている情報は、実はあなた自身が選択しているといわれたらどう思いますか?そんな様子を表す言葉にカラーバス効果というものがあります。

この効果のことを知れば、あなたの意識が変わることで、視覚・聴覚からキャッチされる情報が変わることを容易に実感することができるはずです。

この記事では、実際にカラーバス効果を実感する流れや身近な事例、効果の活用方法について述べていきたいと思います。

この記事を書いた人
しまもと

法政大学スポーツ健康学部准教授 / 工学部出身の心理学者 / 専門は自分づくりを支援するライフスキルコーチング / 大学では毎年300名以上の学生にスポーツ心理学をベースに自分づくりの授業を展開 / 自分づくりのコンテンツをより多くの人とシェアするべくブログ「しまらぼ」を開設

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カラーバス効果を実感してみる

まず最初に、以下の簡単な作業(STEP1~3)を行ってみてください。

 

STEP1: あなたの部屋の中を、何も考えずぐるっと一度見渡してみてください。

 

 

STEP2: 元の姿勢に戻ったら、そのままキョロキョロせず、あなたの好きな色を一つ決めてください。

 

 

STEP3その色を強く意識しながら、STEP1と同じように部屋の中をぐるっと見渡してみてください。

 

 

どうでしたか??

あなたが意識した色の物が、勢いよく目に飛び込んできた感じがしませんでしたか?

 

これは何か特定のものを強く意識したことで、その対象の情報を確実にキャッチできるようあなたのが機能してくれたためです。

 

どういうことかというと、普段、私たちは五感を通して身の回りのさまざまな情報をキャッチしています。

そこで収集される情報量の割合でいうと、視覚からの情報は実に80%以上を占めているといわれます。

つまり、私たちは睡眠時を除くと、常に視覚から膨大な量の情報が脳に入ってきているというわけです。

 

ですが、その情報を一つひとつを丁寧に確認したり、その必要性を吟味したりすることは不可能ですし、そのようなことを細かく行っている人はまずいないと思います。

そこで脳は、どの情報をキャッチし(認識し)、何をスルーするのかを瞬時に判断していて、その判断基準となるのは、あなたが普段から意識していること、興味・関心を示していることになります。

そして先ほど行ってもらった実験では、その意識することにある特定の「色」を加えてもらったということです。

STEP1ではスルーしていた情報が、STEP3ではキャッチすべき情報に変わったわけですね。

 

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カラーバス効果とは

言葉の出どころは博報堂・加藤昌治氏による2003年の著書「考具(こうぐ)―考えるための道具、持っていますか?」であり、情報が頭に入ってくる考具の1つとして紹介されています(p41~)。

カラーバスの下線部は「BATH」で、色を浴びるという意味です。最初の実験で行ってもらったように、特定の色を意識することで、その色に関するものがどんどん目に飛び込んでくる気がする、その色を浴びるといった感じですね。

もともとは色の認知に関する効果とされますが、実際に認知されるのは色に限らず、モノやヒトなど、あらゆる事象に適用されます。

例えば、欲しい車があり、そのことばかり考えていると、街中でもその車が多く目に付くようになるといった感じですね。

 

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カラーバス効果は疑似科学

カラーバス効果自体は、学術的に効果が検証されたものではありませんが、心理学用語として扱われてしまっているのが現状です。

かつて、カラーバス効果はウィキペディアにおいて「心理学用語の一つである」と記載されていましたが、現在は削除されているようです(詳細は関連情報参照)。

関連情報  サイエンスコミュニケーション研究会 研究集会資料(p9~)

 

実際に私もウィキで検索してみましたが、「カラーバス効果」での検索結果はありませんでした。

 

カラーバス効果に関する論文もなく、厳密には心理学用語でもないにもかかわらず、たくさんのサイトで言及されているということは、私を含め、カラーバス効果を実感している方が多いからではないでしょうか。

カラーバス効果は有効なアイディア収集法の1つとして実際に活用されている実績があり、その効果は多くの人の共感を集めるものとなっています。

その効果は未だ科学的に実証されていないとしても、私たちが「よりよく生きる」ために有効なものであれば、私自身は自由な読み物であるブログ記事を通して積極的に発信していきたいと考えています。

 

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カラーバス効果の事例

ここでは4つの事例を紹介したいと思います。

 

その1  知人の様子から

あなたは街中ですれ違う多くの人混みの中から、芸能人の存在に気づく方ですか?

私の知人に、芸能人の存在に頻繁に気づくことができる人物がいます。

カラーバス効果を当てはめていうと、その知人は普段から芸能人への意識が強かったり、興味・関心が強いことになりますよね。

そうです。まさにその通りなんです。その人物は普段から芸能人に関するサイトや記事を頻繁にチェックしているので、自分の脳に『芸能人を発見せよ!』という指令を無意識に送っているに違いありません。

その知人と一緒に街中を歩いていると、突然、『あの人見て!』とひそひそ声をかけてきて、顔を隠していようが、オーラを消していようが、見事に芸能人を探し当てることができます。

その時、多くの通行人は本当に気づいていません(私もですが)。つまり、私たちは街中で同じ景色を見ているようで、実際は目から入ってきている情報は人それぞれ微妙に違っているということなんですね。

 

その2  私自身の体験から : 色に意識を向ける

このカラーバス効果については、大学で私が担当する授業においても学生たちに紹介しています。そこで、私自身もこの効果をもっと実感しようと思い、ある簡単な外出のついでに効果の検証を行ってみることにしました。

自宅から駅方面に歩いていく際に、紫色を強く意識してみることにしました。『街中にはあまりない色だろう』という思いからです。

てくてくと歩いていくと、ある地点でふと道の右側から左側へと移動しました。その時、なぜそのように移動したかはよく覚えていません。ただ、『紫色、紫色』とばかり意識していただけです。

すると、自分の前の方から全身紫色のコートを羽織った若い女性が、こちらに歩いてくるではありませんか(季節は冬です)。それを見たときはさすがに『できすぎだろー』と思いましたね(笑)

『作り話では?』と疑われるかもしれませんが、紛れもない事実です。このエピソードはカラーバス効果の威力を示す事例として、授業の中で学生たちに紹介しています。

 

その3  私自身の体験から : バリアフリーに意識に向ける

これは子どもを授かって街中でベビーカーを使うようになって気がついたことです。特に駅構内で強く感じたことですが、いかに段差が多く、ベビーカーでの移動が困難であるかということです。

通常の利用者に比べ、2倍近くの移動時間がかかるのではないでしょうか。これはベビーカーに限らず、車いすで移動する際にも同様ですね。

JR・私鉄の駅は20年以上は使ってきていましたが、バリアフリーへ意識を向けていなかったので、エレベーターやスロープの位置とその数等についてほとんど認識できていなかったということです。

通常の利用者と、ベビーカーや車いすの利用者とでは、駅構内の見え方は全く異なっているといえると思います。

 

その4  私自身の体験から : 実現したいことに意識を向ける

私自身は2020年の12月からこのブログ「しまらぼ」を開設しましたが、そのキッカケはカラーバス効果であったと思います。

コロナ禍の前は、私はこのブログで発信している自分づくりに関する内容を、外部講師として担当させていただく研修会や講習会の中でお伝えしていました。

それがコロナ禍が始まり、すべてストップしてしまったんですね。当時の私は、この自分づくりの内容を直接お伝えすることに強い生きがいを感じていましたから、突然のストップによりフラストレーションが一気に溜まってしまっていました。

どうにかこの状況を打開できないかと思い悩んでいたある時、あるネット広告が目に付き、何気なくクリックしていました。

それはインターネットビジネスに関する広告で、ブログを通して稼ぐことができると謳っているものでした。

その時、自分は稼ぐことよりもブログからの情報発信にとても魅力を感じ、ほぼ迷うことなく広告主の企画に参加し、アドバイスを受けながらブログ「しまらぼ」を開設しました。

つまり、当時の私の脳は、情報発信に関する情報をキャッチできるよう機能しており、これまでなら完全にスルーするようなネット広告をしっかりと認識させてくれていたというわけです。

現在は対面での研修会・講習会は実施できる状況になってきてはいますが、ブログを開設したことに一切の後悔はありません。むしろ開設できて本当に良かったと感じています。

新しいことへの挑戦を後押ししてくれたのは、まさにカラーバス効果であったというわけですね。

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カラーバス効果で効率的に情報収集

脳の情報収集能力を発揮するためには、とにかく何かを強く意識することが必要です。それは色でも、人でも、モノでも、そして、自分が実現したいイメージでも構いません。

そのあることを明確に意識することができれば、それに関連した情報を時と場所を選ばず認識することができるはずです。

 

ここで、私自身が感じるのは、このカラーバス効果は目標を確実に達成するための手段として、誰もが積極的に活用していくべきではないかという点です。

例えば、『資格を取りたい!』という願望を強く持つことで、その達成に関連した情報をキャッチできるよう、あなたの脳は機能し始めるでしょう。

また、『○○の資格を◇◇までに取りたい』とその願望が具体的になれば、脳がキャッチする情報もより具体的になってくることが期待されます。

つまり、目標を確実に達成するための鍵は、目標の内容を可能な限り具体的にしつつ、その達成に向けた思いを強く持つということだといえるのではないでしょうか。

その強い思いは脳に届き、目標の達成をサポートする情報をあなたに届けてくれるはずです。

目標の達成に向けて懸命に努力する中で出会う、価値ある情報の一つひとつを偶然だと思う必要はありません。それよりも、その情報に気づかせてくれた自分の脳を褒めてあげるのが一番いいと思いますね。

 

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カラーバス効果は人間関係にも影響を及ぼす

もしあなたがどうしても気になってしまう人がいるとしたら、あなたの脳はその人に関する情報を積極的に収集しようとしているといえます。

それは気になる異性であったり、ちょっと苦手な人であったり、スポーツ等での対戦相手であったり、ライバルであったりするのではないでしょうか。

また、自分と他人とをよく比べてしまう人の場合は、その原因となる意識を強く持っている可能性があります。

例えば、『身長をもっと伸ばしたい!』という願望を強く持っている場合、周囲の人間関係や街中では背の高い人に関する情報が頻繁に認識され、その都度自分との比較が行われるといった感じですね。

このように、カラーバス効果は日常の人間関係にも大きな影響を及ぼしています。

 

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カラーバス効果は多くの人が実感できる

私は100名以上が履修する授業の中でこのカラーバス効果について紹介し、学生たちに通学途中でその効果の有無を確認してもらいました。

その結果を、後日学生たちから提出された感想から確認してみると、約9割の学生が自分が意識した色や物に関する情報が、いつも以上に目から入ってきたと答えていました。

こんなにも多く、自分が意識した色が街中で使われているとは思いませんでした』という感想にも見られるように、まだまだきちんと認識できていない情報が街中には溢れている可能性があります。

それをキャッチできるか否かは、日々を意識的に過ごしているか否かにかかっているのではないでしょうか。

 

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カラーバス効果で自己分析・自己理解

私たちは節目のタイミングで自己分析を行い、自己理解を深めようとします。例えば、高校や大学、専門学校入学後の抱負を考える時や就活等のタイミングです。

その自己分析・自己理解を効率良く進めていく際にも、このカラーバス効果は活用していくことができます。

つまり、街中にいるときや通学時に目に入ってくる情報をもとに分析を行うというものです。繰り返しますが、目から入ってくる情報はあなたの脳が必要と判断したものです。

脳が勝手に判断したのではなく、知らず知らずのうちにあなたが普段から意識しているもの、興味・関心を抱いてるものということです。

自己理解を深めていく上で、こんなにも確かな情報源は他にはないと思います。視覚から認識される情報から浮かび上がってくるあなたの興味・関心には、あなたの本心が表れているはずです!

それらを素直に受け取ることができれば、あなたの自己理解は飛躍的に深まっていくのではないでしょうか。

 

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まとめ

書店にいくとかねてから欲しかった本が偶然見つかる。テレビを見ていると、欲しかった商品のCMを偶然見かける。これって本当に偶然なのでしょうか?

カラーバス効果を踏まえていえば、これらは決して偶然ではない可能性があります。

あなたが意識していることを、脳は『○○に関する情報をキャッチせよ!』という命令として受け取り、その情報を確実にキャッチするために懸命に機能してくれます。

このような素晴らしい力を脳が発揮していくために必要なことは、あなた自身が日々を意識的に過ごしていくことです

そして、その意識を活性化させる鍵は、どんなに小さなことでもいいので、何か目標を持つことといえますね。

 

カテゴリー:自分づくりと思考

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