こんにちは。あなたの自分づくりをちょこっとサポート「しまらぼ」のしまもとです。
私たちはなぜ失敗を恐れてしまうのか。。
それはその言葉そのものに、自分自身、または他の誰かが上手くいかないことで恥をかいたり、笑われたり、責められたりといった、非常にネガティブなイメージが強く関連づけられているためではないでしょうか。
そのため、この失敗という言葉は、ほぼ無意識に近いレベルで私たちの行動を抑制する形で負の影響を及ぼしている可能性があります。
そこでこの記事では、失敗という言葉そのものをポジティブワードに言い換え、それを日常の中で積極的に代用することを提案していきたいと思います!
『失敗』という言葉が私たちに及ぼす影響
繰り返しますが、私たちは失敗という言葉に非常にマイナスのイメージを関連付けて持っています。
そのため、『失敗』という言葉を聴覚を通して認識することで、そのイメージが私たちの行動を抑制する方向で負の影響を及ぼしている可能性があります。
仮にそうであるならば、『失敗は成功のもと』といったポジティブな諺も、厳密には行動面へのネガティブな影響が全くないとは言い切れないのではないでしょうか。
長い目で見れば、失敗は必要なもの、無駄にはならないものということですが、その言葉が持つ負のイメージそのものを変えることは容易ではないかもしれません。
『失敗』をポジティブワードに言い換える意義
上手くいなかった行為そのものをどのように評価するかは、短期的、長期的視点で異なってきます。
例えば、長期的視点の場合、一連のチャレンジが最終的に望む結果に結びついたならば、その過程での個々の負の事象は後にプラスに評価され、『失敗』とは呼ばれなくなります。
つまり、短期的に個々の負の事象を失敗と呼んでしまうことは、チャレンジしつづける姿勢に負の影響を及ぼしてしまう可能性があるため、あまり得策ではないと思われます。
であるならば、『失敗』という言葉をポジティブなワードに置き換え、それを積極的に使用していくことには一定の意義があるといえるのではないでしょうか。
『失敗』のポジティブワードへの言い換え例8選
以下より、失敗の言い換え例を順に紹介していきます。
その1 : 部分的成長
これはホリエモンこと、実業家の堀江貴文氏が『失敗』の代わりに使用されていた『部分的成功』という言葉をもとにしたものです。
例えば、チャレンジが結果につながらなかったという事象は、長い目で見れば決して無駄になるものではなく、そこから貴重な教訓が得られる等、何かしら成長といえる部分が必ずあるはずです。
そのことから、ここでは失敗と呼ばれる事象を部分的成長と言い換えています。
イメージとしては、部分的成長を数多く獲得することで、最終的に大きく成長していくことができるといった形です。
積極的にチャレンジして、『部分的成長』を手にしていこう!
その2 : 一歩前進
新しい技能や能力を身につけていく際、一般的にその成長の過程は以下のような赤の曲線を辿るといわれています。
これは「成長曲線」と呼ばれ、ブレークスルーを経て目に見えて成長の様子が顕在化してくるためには、ある程度の期間はほとんど上達が見られない状態が続くことになります。
この苦しい期間を乗り越えていくためには、上手くいかなくとも決して諦めず練習を継続していく必要があるといえます。
また、それら個々の練習やチャレンジは決して無駄になるものではなく、ステータスの変化としては、成長曲線上をブレークスルーに向けて一歩一歩前進させるものとなるでしょう。
そのことから、ここでは失敗と呼ばれる事象を一歩前進として言い換えています。
歩みを止めないために、『一歩前進』を積み重ねていこう!
山頂(目標達成)に向けた登山の場合も、結果を出すためには一歩一歩、歩みを進めていくことになります。
それ以下でもそれ以上でもなく、一歩一歩が基本で、とにかくそれを山頂到着まで地道に繰り返していく必要があります。
◆ カテゴリー:行動する・成長
その3 : チャレンジ精神
運動技能をはじめ、どのようなことでも自分のとって何か新しい課題は、最初は誰しも上手くできないことが多くなると思います。
そのため、チャレンジの段階において多くの人が臆病になってしまい、最初の一歩をなかなか踏み出せないということになるのではないでしょうか。
そのように考えると、例え上手くいかなくとも、その経験は未だ慣れていないことに勇気を出して挑戦したというチャレンジ精神の証ということができると思います。
チャレンジそのものは、誰でも簡単に、スムーズにできることではないので、堂々と胸を張っていいということではないでしょうか。
上手くできなくても自らの『チャレンジ精神』を示すことができた!
◆ カテゴリー:行動する・成長
その4 : 必要試技
何か新しいことを始めたり、望む結果を出していくためには、試しに行ってみるという試技を繰り返していく必要があると思います。
それらはあくまで試技であるので、上手くいかないことが当然であり、あらゆる事態を事前に想定しておくためには、むしろ上手くいかない方が望ましいかもしれません。
このように考えると、失敗と呼ばれる事象の多くは、確かな成功や成長を手にするために必要な試技、つまり必要試技であるということができます。
失敗を必要試技と言い換えることで、それは恥ずべきものではなく、むしろ必要なもの、価値あるものとしてとらえることができるのではないでしょうか。
確かな成功・成長のために、『必要試技』を繰り返していこう!
その5 : 共有財産
失敗そのものは、これから同じようなことにチャレンジする人にとって、意識すべきポイントを事前に提示する貴重な情報となります。
つまり、失敗の経験は本人だけではなく、多くの人と共有することによって、その価値をより高めていくことができるということです。
それはまさに共有財産と呼べるものではないでしょうか。
多数の共有財産を持つ人は、周りから頼りにされ、意見を求められることが多くなるものと思われます。
上手くいかなかったが、それを『共有財産』として活かしていこう!
その6 : 経験値
突然ですが、私は過去に主要なロールプレイングゲームである『ドラクエ』にはまりまくった人間です。
そこではゲームを進行させていくために、モンスターとの戦いを通じてさまざまな経験を積み、レベルアップを図っていく必要があります。
それと同様に、失敗そのものも、自身のレベルアップにつながる経験値として位置づけていくことができるのではないでしょうか。
数多くの失敗を経ていくことで、人として強くなっていける(レベルアップしていける)という理解になります。
自身のレベルアップに向けて『経験値』を積み重ねていこう!
その7 : 名場面
何か物事がこちら側の期待どおりに上手くできなかった場面は、後々まで鮮明に覚えているものです。
それらは、ある成功までの過程を振り返ろうとした時に、印象的な名場面として蘇ってくるはずです。
そのようなことから、ここでは失敗の経験を人生における名場面として言い換えています。
上手くいかなかったが、人生における『名場面』を一つ作ることができた!
その8 : 笑談
自分が失敗をした経験は、その後、失敗談として話のネタになっていきます。
その失敗談はネガティブなものではなく、相手に親近感を与えたり、時に笑いを誘う効果を発揮するといえます。
また、自分の失敗談であれば、相手に不快な思いをさせることなく、笑いを誘うことができるといえます。
笑いがあることでその場の雰囲気も和やかなものとなり、特にビジネスにおいては、重要な商談もまとまりやすくなっていくかもしれません。
つまり、多様な人物とのコミュニケーションを円滑に進めていく上で、あなたの失敗談は大きな大きな武器になる可能性があるということです。
であるならば、失敗が許される年代や立場のうちに、できるだけ多くの失敗を経験しておくことには、長期的に見ると多大なメリットがあるといえるのではないでしょうか。
以上のことから、最後の言い換え例では、失敗を笑談として表現することを提案したいと思います。
失敗してしまったが、貴重な話のネタである『笑談』を獲得することができた!
『失敗』をポジティブワードに言い換えるメリット
失敗を前向きに言い換えるメリットについて述べておきたいと思います。ここでは4つのことに言及していきます。
その1 : 後悔することが少なくなる
後悔の念というのは、基本的に何かミスをしたり、失敗をしてしまった時に生じるものです。
後悔ばかりだとストレス反応が高くなってしまいますし、変えられない過去に意識が強く向いているので、後悔だけだとその時間は非生産的なものになってしまいます。
ですが、失敗へのイメージがプラスに変わることで、その失敗をなかったことにする必要がなくなり、後悔の念も徐々に減っていくことが期待されます。
◆ カテゴリー:ストレス
その2 : 失敗を恐れなくなる
失敗へのイメージが徐々にポジティブなものになっていくことで、ゆくゆくは、失敗を恐れずに行動していけるようになると思われます。
言い換えれば、新しいことにも積極的にチャレンジしていける、チャレンジへのハードルが低くなるということになります
『失敗を恐れない』というのは、後悔のない人生を歩んでいく上での重要な検討課題の一つであるといえます。
そのような課題の解決に、言葉の言い換えが貢献することができるのなら、それは大きなメリットであるということができるのではないでしょうか。
その3 : 他人の失敗に寛容になることができる
言い換えによって、失敗へのイメージがポジティブなものへと変わっていくことにより、自分だけではなく、他者の失敗に対しても寛容に振る舞うことができるようになっていくはずです。
なぜなら、人の失敗に対して厳しく対応する側は、『失敗は悪いこと』というネガティブなイメージを強く持っている可能性があるからです。
もちろん、同じ失敗を繰り返してしまうことにはまた別の問題がありますが…
寛容に振る舞うことによって、あなたはその人物から『(精神的に)余裕がある人だ』という評価を得ることができるかもしれません。
その4 : リフレーミングの技能が身につく
まず、「リフレーミング」とはある物事に対して、従来とは異なるポジティブな見方や解釈を導入し、心理的な負担感を軽減していこうとする認知的技能のことです。
例えば、過去の話ですがコロナ禍に自宅で自粛生活が続いていた状況を…
外出の機会が減ったが、その分、出費も減り貯金ができる
リモートワークにより、通勤時間を自宅での自由時間に充てることができる
オンラインでは臭い(口臭や体臭等)を気にせず相手と交流することができる
等というようにポジティブにとらえ、気持ちの落ち込みを防いでいくという形です。
その際、多様な物事にこれまでとは異なる見方や解釈をスムーズに導入していくためには、豊富な語彙力と表現力が必要になってきます。
そのような力を育んでいく上で、失敗のポジティブワードへの言い換えは確かに貢献していくことができるはずです。
以下の「関連記事」では、リフレーミングの実践例を全11ケース(例:失敗を恐れたとき)から紹介していますので、興味・関心がある方はぜひチェックしてみてくださいね。
『失敗』をポジティブワードに言い換えるタイミング
『失敗を恐れない』という強いメンタルを作っていくのであれば、失敗とは無縁の平時のタイミングからポジティブワードへの言い換えを意識すべきです。
なぜなら、言い換えに慣れていない人の場合、失敗した直後は言い換えどころではなくなってしまうことが予測されるからです。
失敗直後は、事態の収拾が優先事項となったり、周囲への恥ずかしや自責の念、気持ちの落ち込みといったネガティブな部分が、どうしても言い換えよりも勝ってしまう可能性があります。
そのため、平時の状態から意識的に言い換えを行い、無意識に近いレベルで自動的にポジティブワードを口にできたり、心の中で唱えることができる段階までもっていけるのが理想的ではないでしょうか。
言い換えを行うタイミングの優先順位としては、以下のような形になると思います。
- 失敗とは無縁の平時のタイミング
- 失敗後のネガティブの気持ちを引きずっているタイミング
- 失敗直後のタイミング
ポジティブな言い換えを普段から独り言のように口にする場合、それは専門的には「セルフトーク」と呼ばれるものになります。
このようなセルフトークは繰り返し実施し口癖にすることで、あなたのセルフイメージの形成にプラスの影響を及ぼします。
そのイメージがよりポジティブなものになってくれば、あなた自身が取る行動も前向きになってくることが期待されます。ポジティブな連鎖がつづいていきますね。
◆ カテゴリー:行動する・習慣
まとめ
日常的に使われる『言葉』は、知らず知らずのうちに私たちに大きな影響を及ぼしています。
ポジティブな言葉であればプラスの影響を、ネガティブな言葉であればマイナスの影響を受けることになります。
そして、『失敗』は後者の部類に入ります。『失敗は成功のもと』等と、私たちは『失敗』のその先にはポジティブな結果が待っていることを知っています。
ですが、多くの人が失敗を恐れてしまうのは、その言葉から受ける負の影響が悪さをしているからではないでしょうか。
この記事ではその言い換えとして、『部分的成長』、『一歩前進』、『チャレンジ精神』、『必要試技』、『共有財産』、『経験値』、『名場面』、そして『笑談』といったワードを提案させていただきました。
上手くいかなかったがこれは『部分的成長』である!
最終的なゴールに向けてとにかく『一歩前進』することができた!
上手くできなくとも、自分の『チャレンジ精神』を感じることができた!
求められるレベルに向けて『必要試技』を重ねていこう!
みんなの役に立つ『共有財産』を獲得することができた!
レベルアップにつながる『経験値』を手に入れることができた!
成功までのプロセスを彩る『名場面』を演出することができた!
コミュニケーションを円滑に進められる『笑談』を獲得することができた!
言葉が前向きになれば、不思議と気持ちも前向きになってくるはずです。それでは今日もよい一日を!
◆ カテゴリー:メンタル
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