ミスや失敗で落ち込む人と落ち込まない人|心理の違いをわかりやすく解説

メンタル
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ミスや失敗をしたら落ち込む、これが人としての自然な反応のように思えますが、中には落ち込まない人も見られます。落ち込む人とそうでない人の違いとは一体なんでしょうか?

この記事では、両者の心理の違いをわかりやすく解説していきます。これを知ればあなたも、より積極的な態度でこれからの日々を送ることができるようになるはずです!

この記事を書いた人
しまもと

法政大学スポーツ健康学部准教授 / 専門は自分づくりを支援するライフスキルコーチング / 20年以上、自分づくりのプログラムと研究に没頭する変わり者 / 大学では毎年300名以上の学生とスポーツ心理学をベースに自分づくりの授業を行う / 大修館書店による月刊「体育科教育」の巻末エッセイを奇数月に担当中

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ミスや失敗で落ち込む人の心理

結論からいえば、ミスや失敗のとらえ方に主な原因が見られます。つまり、落ち込む人はミスや失敗をネガティブなものとしてとらえているということです。

例えば以下のような感じです。

 絶対に失敗してはいけない

 ミスや失敗は許されないことだ

 ミスや失敗は情けないことだ

 ミスや失敗は周りから責められることだ

 失敗は避けるべきものだ

 失敗は人生の汚点だ

 

そして、このようなとらえ方が強いと、ミスや失敗によって落ち込む程度も大きくなってしまうという構図です。

確かにそうです。「ミスや失敗=悪いもの」の考え方をしていると、極端な話、『失敗をしてしまった自分は悪い人間だ…』という思いが自然とわいてきそうです。

そして、これは人がミスや失敗から落ち込む根本的原因であり、これが改善されない限り、たとえ落ち込みから立ち直ったとしても、ミスや失敗から再び落ち込んでしまう可能性が高くなります。

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ミスや失敗で落ち込まない人の心理

要は先ほどとの逆です。落ち込まない人は「ミスや失敗=悪いもの」というとらえ方をしていません。

また、悪いものではなく、「失敗は誰もがするもの」「避けられないもの」「して当たり前のもの」という中立的なとらえ方をしていると思います。

そこからさらに進んで、以下のように失敗をポジティブなものとしてとらえている人も見られるでしょう。

 失敗を乗り越えることで成長することができる

 失敗することで一皮むけることができる

 失敗とは新しいことにチャレンジした証である

 失敗を通してこれまでの価値観を変えていくことができる

 失敗は前に進んでいくための原動力になるものだ

 

このようなポジティブで生産的なとらえ方をしている人は、ミスや失敗の経験をスムーズに受け入れることができるはずです。

また、失敗を恐れることもないので、どんどん新しいことにも挑戦していくことができるでしょう。

事実、サッカーの本田圭佑氏をはじめ、第一線で活躍されている(されていた)方々は、失敗のとらえ方が非常にポジティブであるといえます。

以下、一例ですが参考にしてみてください。

 挫折は過程。最後に成功すれば挫折は過程に変わる。だから最後まで諦めない。(本田圭佑氏)

 失敗したところでやめてしまうから失敗になる。成功するところまで続ければ、それは成功になる。(松下幸之助氏)

 チャレンジして失敗することを恐れるよりも、何もしないことを恐れろ。(本田宗一郎氏)

 

また、上のような哲学的な解釈ではありませんが、以下の関連記事では失敗のポジティブな言い換え例を多数紹介していますのでよかったら参考にしてみてくださいね。

 

カテゴリー : ストレス

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ミスや失敗へのとらえ方の形成過程

ここまで紹介したミスや失敗のとらえ方は、生まれ持った先天的なものではなく、後天的に身についてきたものといえます。

具体的にいえば、親や学校の先生をはじめとする周囲の身近な大人たちがミスや失敗に対してどのような考え方をしているか、その影響を大いに受けてきているということです。

社会が失敗に対して「許されないこと」「恥ずかしいこと」等というネガティブな見方をしていれば、その中で生活する個人も同様の見方が身についてしまいますし、その逆もまた然りです。

もっといえば、あなたがいま持っているミスや失敗へのとらえ方は、あなたがこころから望んでいたものではなく、身近な社会から与えられたもの、授けられたものということです。

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落ち込まない自分になっていくための気づき

では、自分に与えられた環境に沿ったとらえ方が、この先も一生つづいてしまうのかというと、実はそうではありません。

繰り返しになりますが、それ自体は後天的に形成されたもの可変的なものなので、あなた自身が望む形に徐々に変化させていくことはできます。

これまでお話したとおり、落ち込んでしまう人は「ミスや失敗は悪いもの」という考え方が強くなってしまっている可能性があります。

この考え方はあなたがこころから望んでいたものではなく、周囲の環境の影響を受けて徐々に身につけてきたものです。まずはそのことへの気づきを持っていただきたいと思います。

 

そもそも、「ミスや失敗は悪いもの」という考え方は、失敗の言葉の意味を確認すると必ずしも正しくはありません。

辞書によると「失敗」は以下のように解説されています。

 物事をやりそこなうこと。方法や目的を誤って良い結果が得られないこと。しくじること。

関連情報 失敗 / weblio辞書

 

失敗はネガティブな事象ではあるわけですが、それが「悪いこと」とは一言も記されていません。要は解釈の問題であり、失敗は「良いこと」とも解釈することは可能ということになります。

ミスや失敗で落ち込みつづけてしまう人は、自分が望んで身につけたものではない、「失敗は悪いこと」という解釈に偏ってしまっているという見方ができます。

そして、ミスや失敗で落ち込まない自分になっていくためには、失敗に対するとらえ方をまずは柔軟にし、それをポジティブ寄りに徐々にシフトさせていく必要があるということです。

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ミスや失敗へのとらえ方を変える試み

変えるといっても、いきなりポジティブ側に大きく変えようとする必要はありませんし、急激な変化はストレスの原因にもなってしまいます。

焦らずじっくり、少しずつ変化させていく感じでOKです!まずは以下のようにミスや失敗を中立的なものとして解釈できるようにしてはいかがでしょう。

 子どもから大人まで、失敗は誰もがするもの

 失敗はゼロにすることはできない

 AIでない限り、ヒューマンエラーは必ず起こるもの

 

「人間に失敗はつきもの」、「あって当たり前」という意識が持てるようになってきたら、次はそれを以下のようにポジティブなものとしてインプットしていきます。

 失敗を乗り越えることで成長することができる

 失敗とは新しいことにチャレンジした証である

 失敗は前に進んでいくための原動力になるものだ

  挫折は過程。最後に成功すれば挫折は過程に変わる。だから最後まで諦めない。(本田圭佑氏)

 失敗したところでやめてしまうから失敗になる。成功するところまで続ければ、それは成功になる。(松下幸之助氏)

 チャレンジして失敗することを恐れるよりも、何もしないことを恐れろ。(本田宗一郎氏)

 

これらは既に紹介した内容ですが、ミスや失敗へのとらえ方を変えるためには、それを上書きする内容を繰り返し何度も自分にインプットする必要があります。

なぜなら、「ミスや失敗は悪いもの」という考え方も、それを形作るための情報や刺激が、周囲から何度もインプットされつづけてきたからです。

 

また、失敗をネガティブにとらえている人は、「失敗は成功の元」というような失敗をポジティブにとらえるアイディアがスムーズにわいてこない可能性があります。

そのため、最初のうちは第一線で活躍されている方々が持つアイディアを収集し、その中から自分の価値観に合ったものをセレクトして、繰り返しインプットしていくという流れが良いのではと思います。

ネガティブな事象へのポジティブなアイディアが欲しい方は、ぜひ以下の関連記事も参考にしてみてくださいね。

 

カテゴリー : ストレス

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まとめ

ミスや失敗はどのようにでも解釈できますし、それを「悪いもの」と決めつけているのは私たち自身です。

また、その考え方は知らず知らずのうちに、この日本社会の中で受け継がれてしまっているものともいえます。

ミスや失敗で落ち込まない人は、それを自分がさらに良くなるための経験や過程としてとらえているということです。

ただ、失敗をポジティブにとらえつつも、同じ失敗を何度も繰り返してしまう場合は、「同じ失敗=良くないもの」という見方も必要かもしれませんね。

この記事があなたの失敗との向き合い方の変化に少しでもつながるものとなれば幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました!

 

最後に、この記事の参考文献を以下に記します。特にp372を参照しています。

池田 浩・三沢 良(2012)失敗に対する価値観の構造―失敗観尺度の開発―.教育心理学研究,60,367-379.

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