『ガクチカが本当にない』という状況は、継続をキーワードにすれば脱していくことができます。むしろそれ以上に、ガクチカとしての最強のキーワードであるといっても過言ではありません。
この記事では、「継続すること」がガクチカのネタとしてベストである点について述べていきます。
ガクチカとは
ガクチカとは「学生時代に力を入れて取り組んだこと」。就活の面接時に高い確率で質問されるものです。ガクチカの代表的なネタとしては以下のものが挙げられます。
- 部活動
- アルバイト
- ボランティア活動
- インターン
- 資格取得 など
一方で、特にアピールできるガクチカが本当にないと悩む就活生も一定数いるようです。私も自分のゼミ生から、『ガクチカは何にしたらいいと思いますか?』と質問を受けます。
面接官受けするガクチカを探しているのでしょうか?あなたも同じような感じですか?であるなら、ある1つのことをとことん継続すればそれは立派なガクチカになると私自身は考えています。
「継続する」はシンプルなのに非常に困難
「ある1つのことを継続する」は、活動としてはとてもシンプルですが難易度は非常に高いです。このことは「三日坊主」という言葉が全国民に当てはまることからも明らかです。
たった三日つづけるのさえ難しいわけですから、半年、1年、2年と継続することは相当ハードルの高い作業になります。
また、継続しようとすることは別に小さなことでも全然構いません。ラジオ体操、筋トレ、ランニング、読書、自炊など。継続すること自体に大きな価値があるわけですから。
例えば、大学近辺に下宿せずに片道2時間以上の通学をほぼ毎日継続している学生が見られますが、これってかなりのガクチカだと思いませんか?ホントによく頑張っていると思います。
冷静に自分のことを見てみると、実はかなりのアピールポイントをあなたも持っているかもしれませんよ。
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部活動、アルバイト、資格取得も継続からなっている
ガクチカの主なネタである部活動やアルバイト、資格取得は、それに関する活動を長期にわたり継続したからこそ、その成果をアピールできるわけなんですね。
『短期間だけ行いました』ではもちろん成果はでませんし、少しの勉強で取得できるような資格はそもそも大したものではない可能性があります。
つまり、「ある1つのことを継続する」は、ガクチカ全体の本質の部分を成しているといっても過言ではありません。
繰り返しますが、面接官受けする何か特別な活動が必要というわけではないと思います。ある1つのことを、誰も行わない水準まで継続することが大きな価値を持ってきます。
イチロー元選手も継続することで偉業を達成した
みなさんご存知のイチロー元選手も、小さなことをコツコツと長期にわたり継続したことで、あのような世界トップレベルの偉業を達成することができました。まさに「継続は力なり」を体現された方ですね。
次の有名なイチロー元選手の言葉からは、非常に説得力のある形で、継続することの価値を感じ取ることができます。
いま小さなことを多く積み重ねることが、どんでもないところにいくただ一つの道なんだというふうに感じています
「継続する」をガクチカとしてアピールする際のポイント
ここからは、継続するを実践してきた自分を面接時により魅力的に伝えるポイントを紹介します。
メリット1: 継続によって成長した部分をアピール
まずはコレ。1つのことを長期にわたり継続したことで、具体的にどのような成果を挙げたのか(成長できたのか)を伝えます。
読書であれば大学入学後から何冊読破してきたのか。筋トレであれば、バーベルを何キロ持ち上げられるのか。懸垂を何回できるのか。その際、成果そのものは数字を絡めて伝えると分かりやすいですね。
最近であれば、インスタグラムやツイッターへの投稿を日々継続し、どのくらいのフォロワー数がいるのか。ブログであれば、日々継続して記事を投稿し、月間どれほどのPV数(ページ閲覧数)を達成できているのかといった具合です。
社会のトレンドに注目し、話題性のある活動に取り組むのも一案ですが、自分が何か興味・関心のあることにとことん継続して取り組み、注目に値するレベルにまで到達することも十分話題になりますね。
ポイント2: 継続するためのノウハウを紹介する
物事を継続するには何か工夫が必要です。「継続する」を体現してきたあなたは、そのノウハウを知らず知らずのうちに習得してきているはずで、それは一生モノの財産にもなります。
またこの先、そのノウハウを発揮することで新たなことを継続していけることが期待されます。そのような貴重なノウハウは十分傾聴に値するはずです。
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ポイント3: 入社後に会社勤務を継続できる点をアピール
面接側の関心事としては、『入社後に会社勤務をきちんと継続できるのか』というのがあると思いますが、その点も問題がないことをアピールしていきましょう。
1つのことをとことん継続してきたあなたからの言葉は、信頼のできる言葉として採用側へ響いていくはずです。
ポイント4: 自分と向き合いつづけ、自己理解を深めた点をアピール
「継続する」を体現してきたあなたは、三日坊主をはじめ、継続を断念させようとする困難な壁を幾度となく乗り越えたきたはずです。
そのような時ほど、普段の生活では感じることの少ない本当の自分の姿を目の当たりにすることができます。
- どのくらい面倒くさがりやなのか
- どのくらい孤独に耐えられるのか
- 集中力はどのくらいつづくのか
- いろいろと目移りしやすいのか
- 単純作業に地道に取り組めるのか
- 早く結果を求めようとするのか
- 結果が出たらすぐに自慢してしまうのか など
つまり、1つのことにとことん取り組むことは、自己分析の機会にもなるということですね。実際に取り組んで感じ取った自分の姿なので、性格検査等を通じて手軽に得られる結果よりも信頼できるものと思いませんか?
また、面接ではガクチカを聞くことで就活生の人柄も確認されているようです。なので、1つのことを継続する中でどのような自分と対峙・対話し、それを乗り越えてきたかも包み隠さず紹介してください。
それらのエピソードは、あなたの人間味あふれる魅力を伝えることにもなっていくはずです。
まとめ
『ガクチカが本当にない…』と悩む場合は、継続をキーワードにこれまでの自分の様子を注意深く分析してみてください。「毎日2時間以上の通学」も、伝え方次第で十分ガクチカになるはずです。
また、これからガクチカを作ろうとする人も、日々の小さなことでいいので、とことん継続してみてください。中途半端な継続ではダメです。とにかく長期にわたりつづけることが大切です。
ただし、継続することはそう簡単ではありません。その簡単ではないことをコツコツと実現していくことが、内定獲得をはじめ、さらなるキャリアアップを実現する大きな力をあなたに与えてくれるはずです。
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