否定的な思い込みをなくす方法|それ、あなたの成長阻害してるかも!?

自己理解
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人が大きく成長できるタイミングってどんなときだと思いますか?私は『自分には○○はできない』といった否定的な思い込みから解放される瞬間だと思います。

そこでこの記事では、あなたの成長をストップしている可能性がある、ネガティブな思い込みをなくしていく方法について述べていきます。

この記事を書いた人
しまもと

法政大学スポーツ健康学部准教授 / 専門は自分づくりを支援するライフスキルコーチング / 20年以上にわたり自分づくりの教育・研究を専門的に行う / 大学では毎年300名以上の学生にスポーツ心理学をベースに自分づくりの授業を行う / 大修館書店による月刊「体育科教育」の巻末エッセイを奇数月に担当中

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思い込みとは

辞書によると「思い込み」は以下のように解説されています。

 深く信じこむこと。また、固く心に決めること。

関連情報 思い込み / Weblio辞書

つまり、これまでの経験等から『○○はこうだ』とあなたの中で強く信じ込まれている考えが思い込みであるといえます。

ポイントは、その実際の正否や真偽にかかわらず、あなた自身が『そうだ』と強く決めつけているところです。

『きっとそうだろう』のレベルではなく『そうだ!』と断定するほどのものなので、改めてその内容を疑うようなことはありません

また、このような思い込みはその人の言動に強く影響を及ぼしているので、この先の成長を促すものもあれば、阻害するものもあります。

特に『自分には○○はできない』といったネガティブな思い込みが増えてしまうと、知らず知らずのうちに自分自身で自らの成長をストップしてしまうことになります。これってかなり残念なことですよね。

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否定的な思い込みをチェックする方法

あなたが持つ否定的な思い込みをチェックする簡単な方法があります。

それは何か課題を提示された時に、ほぼ無意識レベルで反射的に以下の言葉がでてきたら、それに関したネガティブな思い込みを持っているということです。

 わかりませんできません無理です

 

例えば、私は大学で器械運動の授業を担当していますが、学生たちは運動課題に取り組む前から、『できない!』『無理!』と反射的に発しています。

また、4年生で取り組む卒業研究では、分析結果に対する考察を考えてもらうときに、これまた光速よりも早いスピードで『わかりません!』と発します。

でも、これらはすべて『自分には器械運動はできない/考える力はない』といった思い込みなんですね。なぜなら、彼・彼女らはその後、見事に課題をクリアしていくからです。

こうして改めて思うと思い込みの力はすごいです!人は全く疑いもなく、自らの思い込みに沿って行動しようとします。

自分が持つ可能性を閉ざさないためにも、いつの間にか形成されてしまったネガティブな思い込みに気づき、そこからの解放を目指していきたいところですね。

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否定的な思い込みをなくす方法

これは原則的なことですが、『○○はできない』といった否定的な思い込みはいきなりスパッとは無くなりません。変化は少しずつ起こってくると思ってください。

また、そのためには根拠が必要です。『できるかも』と思わせる客観的な根拠を得ていく必要があります。

そのことを踏まえた上で、以下からの内容を確認してみてください。

 

日本一の山、富士山への登山を例に思い込みからの解放を考えてみます。この場合の否定的な思い込みとは、『あんな高いところに登ることはできない』ですね。

 

この強い想いから解放されるためには、とにかく一歩一歩山を登り、山頂へ近づいているとの明確な根拠を作る必要があります。

この時、山頂のことは意識せず、目の前の一歩一歩に集中するようにします。この段階で山頂を見てしまうと、まだまだ全然遠くなので『できない』の想いが再燃してしまいます。

そして、ある程度登った段階でその達成度をチェックします。すると、山頂まではまだまだですが、自分の力でその何十分の1までは来れたことを実感してください。

繰り返しますが、少しでも自分の力で達成できたことを実感したり、評価することが大切です。これは明確な根拠になります。

そして、同様の作業をあと何回繰り返せば山頂へ到達できるのかを考えてみます。そうすると、富士山の頂に立つために必要な労力を、自分の力をもとに具体的にイメージできるようになります。

できないと思っていたことを実現する力が、実は自分にはあることへの気づきを促していく形です。

このような作業を繰り返していくと、『自分にはできない/無理』の気持ちに徐々に変化が生じ、『もしかしたらできるかも』『自分にはできるかも』になっていきます。

そして、『できない』『できる』の割合が感覚的に50%ぐらいになってくると、人は『できるようになりたい』の気持ちが強くなってきます。

ここまでくれば、否定的な思い込みの影響はほぼなくなっているといえますね。

 

『あれ、もしかしたら自分にもできるかも!?』という可能性を少しでも感じられたとき、人は成長に向けて一気に動き出していくと思います。

それはこれまで、否定的な思い込みにより自らを抑え込んできたことへの反動のようなものです。私もあなたも、そのような思い込みがまだまだあるかもしれませんね。

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否定的な思い込みを作るもの

それはズバリ

目標を達成することができなかった経験

でしょう。

同様の経験が増えれば増えるほど、否定的な思い込みが出来上がっていきます。

目標を達成できない理由はいろいろと考えられますが、その主な理由は「目標を達成するためのスキル・技能を学校教育の中で教わってきていない」というものです。

つまり、目標を達成するとは1つの芸事のようなものなんですね。そのために必要なスキル・技能がなければ、当然目標を達成することはできません。

そういうことから、この日本社会には否定的な思い込みを抱えている人が相当数見られるのではと感じています。

 

カテゴリー:目標設定

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否定的な思い込みから解放されるために

否定的な思い込みは「目標達成できない」という経験から作られるとすると、その思い込みを打破するためには、「目標が達成できた」という経験が必要といえます。

ですが、先の「思い込みを無くす方法」でも述べたとおり、最も必要なのは目標達成の経験ではなく、『あれ、自分にもできるかも』という感覚を得ることです。

それを得ることができれば、あなたは自分を縛っていた思い込みの手錠を自ら壊し、目標達成に向けて一気に動き出していくはずです。

私は授業の中で見てきたこれまでの学生たちの様子からも、そこに人間のものすごい可能性を感じています。そしてその可能性は、子どもから大人までみんなに共通しているはずです。もちろん、あなたにも!

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まとめ

『あれ、自分にもできるかも!?』の感覚を得るためには明確な根拠が必要です。それは自分の力で達成できたという結果であり、たとえ小さな成果でも十分です。

特に小さな子どもたちは、そんな小さな成果をもとに『自分はやればできる!』という感覚を持ち、途中で諦めることなく成長しつづけているのだと思います。

スモールステップでいいので、一歩ずつでも前進することが必要です。その場で立ち止まっていては、否定的な思い込みの思うつぼです。

否定的な思い込みを解くことができるのは、あなたしかいません。あなたなら必ず解くことができるはずです。

今回もまた、最後までお読みいただきありがとうございました!

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