人はなぜ働くのか?その答えが明確になれば「人生の目的」が見えてくる!

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人は人生の大半において働くことになりますが、あなたはその理由を明確にすることができていますか?

自分の中で日々働くことの意味をはっきりとさせることができれば、それは人生の目的をも明らかにすることにつながっていくのではないでしょうか。

この記事では、生きていく上での根本的な問いともいえる働くことの意味について述べていきたいと思います。

この記事を書いた人
しまもと

法政大学スポーツ健康学部准教授 / 専門は自分づくりを支援するライフスキルコーチング / 20年以上、自分づくりのプログラムと研究に没頭する変わり者 / 大学では毎年300名以上の学生とスポーツ心理学をベースに自分づくりの授業を行う / 大修館書店による月刊「体育科教育」の巻末エッセイを奇数月に担当中

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「なぜ働くのか」は根本的な問い

繰り返しますが、「なぜ働くのか?」というのは人生における根本的な問いであるといえます。

なぜ勉強するのか?」「なぜコミュニケーションを取る必要があるのか?」も、同様の問いとして挙げることができますね。

これら根本的な問いに向き合いつづけ、その答えを探ることはとても大切だと思います。なぜなら、その答えは当該活動へのモチベーションを大きく左右することになるからです

自分の中で働くことの意味を明確にすることができれば、大学生の場合であれば就職活動への意欲を喚起したり、それを維持することにもつながっていくと思います。

またこの先、定年が70歳に延長された場合は、人は約半世紀にもわたって働くことになります。

長きに渡り必要となる勤労・労働への原動力を獲得していくためにも、働くことの意味を明らかにする意義は大いにあるといえます。

 

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キャリア教育でも重視される働くことの意味

現在、学校教育や大学教育ではキャリア教育というものが展開されています。

この教育では一人ひとりの社会的・職業的自立に向け、必要な基盤となる能力や態度を育むことを通して、キャリアの発達を促すことを目的としています。

その際、必要な基盤となる能力は基礎的・汎用的能力とも呼ばれ、以下の4つから構成されるとのことです。

  1.  人間関係形成・社会形成能力
  2.  自己理解・自己管理能力
  3.  課題対応能力
  4.  キャリアプランニング能力

そして、4番目の能力を高めていくプロセスの1つとして、「働くことの意味の理解」があります。

人生100年時代を見据え、働く期間がより長くなることが予測される中、特に新社会人が自らのキャリアを長期的に展望していくことはそう簡単ではないでしょう。

であるならば、優先的に取り組むべきは働くことの意味を自分なりにしっかりと理解することともいえそうです。

 

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働くことの意味とは

ここでは働くことの意味を4つの視点から述べていきます。

その1: お金のため

欲しいものを手に入れたり、やりたいことを実現するためには何かとお金が必要になるものです。

私の授業を履修する学生たち(100名以上)に、卒業後に働くことの意味を複数の選択肢から選んでもらったところ、半数以上の学生はこの「お金のため」を挙げていました。

そのことを自体を否定する必要もないですし、事実、新社会人にはお金が必要です。その理由の1つには、在学中に借りた奨学金の返済があるのではないでしょうか。

奨学金といいつつも、実態は学生ローン・借金です。毎月返済もしつつ、マイカー等の欲しいものを購入し、結婚もし、子どものことを考えたりすると、お金を稼ぐことはかなり重要になります。

実際、私も学部と大学院を通じて奨学金のお世話になってきました。借りた額はトータルで○百万円以上!

社会人になってからは、『これは絶対に稼ぐしかない!!』と自らを鼓舞しつづけてきましたね(笑)

その2: 自己実現のため

「○○を成し遂げている自分」等というように、誰もが理想とする自分の姿があると思います。そして、その姿に一歩一歩近づいていく上で、働くということは確実に貢献していくことができます。

例えば、ヒトは何らかの対価を会社に提供することで、そこからお金をもらうことができます。その対価を生み出す過程において、ヒトは新しい知識を得たり、技術を身につけたり、数々の困難を乗り越えたりします。

それら自分自身を磨く経験はすべて、自らを理想の姿へと押し上げることにつながっていくはずです。

自己実現に向けて、『理想の自分に近づくことができている』という実感は、時にお金以上の価値を持つのではないでしょうか。

 

その3: 社会に欠かせない歯車の1つになるため

私たちの社会には17,000以上もの職業があるといわれていますが、それらは一つひとつが独立して存在しているのでしょうか。

バラバラのようで実は互いに密接に関連し合っていると見るのが現実的であり、かつ妥当ではないかと思います。

社会全体で見るとそれはまるで1つの大きな構造体であり、個々の職業は社会全体が円滑に機能するための歯車であるともいえます。

一つひとつの職業は「社会を回す」という役割りを平等で担っており、特定の職業が底辺職であるといったことは決してないと思います!

 

また、この日本社会を1つのチームに例えて見てみると、個々の職業はチームを構成するメンバーです。

そして、個々の職業が互いを尊重し、相互にアシストやサポートを行うことができれば、それらは間違いなくチームワークの発揮につながるとともに、社会全体としての一体感やまとまりを高めることにもつなっていくはずです。

あと必要なのは、社会全体を力強く引っ張るリーダーの存在ですね。それを担うのは政治家の方々になると思いますが…。

 

カテゴリー:コミュニケーション

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その4: 次の世代にこの社会を引き継いでいくため

現在、この日本という国は先進国の1つに位置づけられ、そこに住むわたしたちは安全で便利で、そして豊かな生活を日々享受することができています。

そのような社会は突然実現できたのではなく、先人たちが懸命に働きながら技術や経済を発展させ、徐々に築き上げてきてくれたものです。

そして私たちは、同様にこの社会を次の世代へと引き継いでいく役割を担っています。

この国の現状だけを見て、その先の未来を悲観し、簡単にそこに見切りをつけるようなことをしてもいいのでしょうか。

この星に生きるすべての生物たちは、その命を次の世代へとつなげるために懸命に生きています。その形は人間においても基本的には変わらないはずです。

働くことの意味を突き詰めていくと、このかけがえのない社会をいまの子どもたちへと引き継いでいくためという答えにたどり着くのではと思います。

 

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まとめ

最後に改めて、この記事で紹介した「働くことの意味」を一覧で示します。

  1.  お金のため
  2.  自己実現のため
  3.  社会に欠かせない歯車の1つになるため
  4.  次の世代にこの社会を引き継いでいくため

 

私自身はいま、特に4番目の内容を働くことの意味として強く意識しています。

そんなこともあってか、現在、私は大学で多くの学生たちに自分づくりの授業を行っていますが、そこでの仕事のスタンスは以下のようなものです。

これからの日本社会(日本国)を担い、それを牽引していく若者たちに、エールを送る形で授業を行っている

「ただ大学生に授業をしている」というスタンスに比べれば、授業実施へのモチベーションは遥かに高いものになっているはずですね!

あなたにとっての働くことの意味を探る上で、この記事で紹介した内容が少しでもお役に立てば幸いです。

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