多くの社会人にとってストレスを生む原因の1つは『時間がない…』です。といっても、やるべきことが多岐にわたる中、物理的に新たな時間を生み出していくことはそう簡単ではありません。
そこでこの記事では、状況を悲観する『時間がない』という気持ちを上手くコントロールする方法について述べていきたいと思います。
気持ちが前向きになれば作業効率も上がり、結果として新たな時間を確保することができるかもしれませんよ!
「時間がない」の気持ちの裏にあるもの
『時間がない』という気持ちは、正確には自分の時間が持てないということに起因している可能性が高いです。
なぜ、自分の時間を持ちたいのか?それは誰にも拘束されず、自由に自分の好きなことができるから、つまり自分を満たしてあげたいからです。
この「自分一人で好きなことをする」という姿は、実はストレスを解消する役割を果たしています。
私も毎年授業中、学生たちに『自分なりのストレス解消法を教えてください』と質問していますが、この「自分一人で好きなことをする」が主要なものとして必ず出てきます。
このことから、あなたの『時間がない』という気持ちの裏には、『ストレスが溜まって大変だから自分を満たしてあげたい。ストレスを解消したい』という気持ちが生じている可能性が高いといえます。
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「時間がない」の気持ちをコントロールする方法
端的にいえば、それはほんの少しでもいいので自分の時間を確保することです。10分、15分といった細切れの時間でも全然OKです。どうしても難しい場合は5分という瞬間的な時間でもいいでしょう。
短時間でもいいので自分の時間を確保し、そこで自分のやりたいことを行うことで『自分の時間がない』の気持ちは和らげていくことができます。
さらに欲をいえば、その短い時間のうちに達成感・満足感(以下、達成感と表記)を得ることができるといいですね。もちろん、それらは大きなものでなく、ほんの少しの達成感で十分です。
繰り返しますが、ここでは小さな達成感が重要になります。
小さな達成感が得られる工夫を
では、どうすれば小さな達成感を得ることができるのか。そのことを実現するためには、自分のやりたいことを細切れの状態に分解するが鍵になってきます。
つまり、1つのまとまった「やりたいこと」の状態から、それを多数の小さい作業に分解するということです。そして、10分、15分といった細切れの時間に、その小さな1つの作業に全力で取り組みます。
その結果、『ちょっとだけどやりたいことができた』『やりたいことを少しでも進められた』という小さな達成感を得ることができるというわけです。
「やりたいことを細切れ状態に分解する」を、私のやりたいことであるブログ記事の執筆を例にもう少し説明させてください。
私の場合、2500~3000字ほどの記事をいっぺんに執筆しようとすると、3~4時間程度は必要となります。
もちろん、平日にそのようなまとまった時間を確保することは、貴重な睡眠時間を犠牲にしないかぎり無理です。そこで、記事執筆という作業を以下のように細かく分解します。
- 冒頭のリード文を書く
- 記事の顔でもあるアイキャッチ画像を決める
- 記事の構成として複数の見出しを作る
- 1つの見出しの文章を書く
- 最後のまとめを書く
- 関連する画像を追加する
- (内部)リンクを追加する など
これら個々の作業は、取り組みやすいところから行っていくようにします。作業時間は限られていますが、どれか1つに取り組めばいいだけなので、心理的なハードルはかなり低くなります。
細切れ時間に1つ作業をやり終える度に、確実に達成感を得ることができます。それは蒸気機関車に燃料の石炭が投入されつづけている様子に似ていますね。
ここまでの話で肝となるのは、あなたのやりたいことをいかに細かく分解することができるかです。『やりたいことだからたくさんやりたーい!』だと、どうしてもまとまった時間が必要になりますし、結果として『時間が足りない』という心境になってしまいます。
ポイントは「欲張らず、やりたいことを細切れ時間に少しずつ堪能できるようにする」です!
小さな達成感に向けてモチベーションはさらに高まる
人間は何か達成できたり満足できたりすると、『もっと達成したい!』『もっと満足したい!』という欲求が湧いてきます。
つまり、細切れ時間に小さな作業を1つやり終えて達成感を得ると、『もっと達成したい!』という意欲やモチベーションが湧いてくるということです。
何に対するモチベーション??それは次の細切れ時間の確保に向けて、目の前のやるべきことを早く終わらせようとする意欲です。
日々多くのやるべきことに追われている中で、物理的に新たな時間を確保することは至難の業です。現実的には、モチベーションを高めて作業効率を上げていくしかないと思います。
そのためには、『時間がない…』の気持ちを上手くコントロールしていく必要があります。その鍵となるのは細切れ自分時間の確保と、そこでの小さな達成感のゲットです!
まとめ
1つのやりたいことを細かな作業に分解していく様子は、数多くの小さな目標を作成していく作業でもあります。
小さな目標が長期的な大きな目標よりも重視される理由は、目標の内容が「具体的である」という点です。具体的なので、やるべきことが明確です。
明確なので、10分、15分といった細切れ時間でも集中して遂行することができます。
やりたいことを細かな作業にスムーズに分解していくためには、ある程度の慣れや作業の切れ目を見出す力を鍛えていく必要があります。
ですが、この力はあなたの目標達成力を間違いなく向上させるものだと、私自身は強く感じています。
今回もまた最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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