やる気が出ないとき|報酬を想像し行動できればそれは後から湧いてくる!

メンタル
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いきなりですが、あなたはすべての行動において『よーしやるぞー!』とやる気を出してから動き出していますか?おそらく答えは『ノー』です。

私たちはその都度やる気を出さなくても行動に移せる時があります。さらにいえば、『いまはやる気が出ない』を行動を起こさない言い訳にしてる場合もあるわけです。

そのことを踏まえた上で、この記事では上手くやる気を出していくためのコツについて述べていきたいと思います。

この記事を書いた人
しまもと

法政大学スポーツ健康学部准教授 / 専門は自分づくりを支援するライフスキルコーチング / 20年以上にわたり自分づくりの教育・研究を専門的に行う / 大学では毎年300名以上の学生にスポーツ心理学をベースに自分づくりの授業を行う / 大修館書店による月刊「体育科教育」の巻末エッセイを奇数月に担当中

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行動の前にやる気が出るとき

『やるぞー!』というやる気を出せるのは、例えば『○○の資格を取得する』といった何か目標を設定した時です。

設定した当初は確かにやる気がみなぎっていますし、そこから何日かは達成に向けた行動をスムーズに取っていくことができます。ですが、そのやる気は徐々に低下していってしまう運命にあります。

やる気を鮮度に例えれば、冷蔵庫でも用意しない限り、その鮮度を高く保つことは至難の業です。この場合の冷蔵庫とは、やる気を回復させるための手立てを意味します。

つまり、あなたが行動の前にやる気を出せるのは、自分にとって何か新しい刺激的なことがある時といえます。

○○の資格を取得した自分の姿を想像し、その刺激的な未来の実現に向けてやる気が急激に高まるといった感じです。

 

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やる気に頼る生活はしんどい

一度、目標を設定して急激にやる気を出し、それに行動が伴うということを経験すると、人は行動を起こす際に再びやる気を出そうとします。

ですが、そうたくさん自分にとって刺激的な目標が見つかるわけではありません。そのため、行動するにはやる気が必要という意識を強く持ってしまうと、なかなかやる気を出せないことがしんどくなってしまいます。

そのため、いやいや行動に移すという様子になり、消極的な姿勢なのでその行動がよい結果をもたらす可能性は低く、結果として行動することがさらに嫌になるという悪循環に陥ってしまいます。

そうなると、やる気なしに自分から行動を起こすハードルはますます高くなり、やる気に依存する程度はさらに高くなってしまうでしょう。

 

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やる気を出すためのコツ

ここでいうやる気を出すタイミングは、行動の前ではなく行動の最中です。やる気を出すタイミングはちょっと遅くなりますが、一度、やる気が出てしまえばどんどん行動していくことができます。

そして、そのやる気を出すために必要なのは達成感です。決して大きな達成感である必要はなく小さな達成感で十分です。

人は何か達成感を感じると、『もっと達成したい』という欲求が出始め、その後は達成感を得るための行動を継続します。

話をまとめると、人は何か行動を起こし、小さな達成感を感じると『もっと達成したい』『もっと満足したい』というやる気が湧いてきて、どんどん行動しようとします。

つまり、最初の行動をいかに起こすかが極めて重要になってきます。そして、その行動を起こす方法の1つは、その行動からどのような報酬が得られるかを想像することです。

 

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報酬の有無が行動を起こす

例えば、小さな子どもは『お小遣いがもらえる』と思えば、家庭内で積極的に手伝いをしようとします。また、その報酬は『お母さん・お父さんに褒めてもらえる』という非物質的なものでもいいわけです。

つまり、本人にとって魅力的な報酬か否かということが大切です。そのような報酬を行動を起こすことで得られると想像できれば、人は『やるぞー!』というやる気なしでも行動に移すことができます。

ここで重要なのは、自分にとっての報酬を見出す力です。例えば、主な家事の1つである食器洗いをスムーズに行うために、どのような報酬を見出すことができるでしょうか。

私の場合、以下のような報酬を挙げることができます。

  •  仕事のことについて考える時間を確保できる
  •  食器がどんどんキレイになっていく(小さな達成感)
  •  奥さんに感謝される(かも)

また、重い腰を上げて運動する場合は以下のような感じです。

  •  運動不足を解消できる
  •  汗をかくことができる
  •  日光を浴びることができる(晴れの場合)
  •  足腰を丈夫にしていくことができる
  •  景色を見ながら気分転換ができる など

これらを魅力的に感じるか否かは人それぞれですが、デスクワーク中心の40代半ばの私にとっては魅力的な報酬なわけですね。

 

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自分にとっての報酬を見出す上で大切なこと

それは報酬として感じる価値のハードルを下げることです。もちろん、自分にとって魅力的な報酬であることが望ましいですが、ハードルが高いままでは報酬として感じることが難しくなってしまいます。

ハードルが高い報酬というのは、『○○の資格が取得できる』『お給料が上がる』『昇進できる』等といった明確な結果が伴うものとなります。

ですが見方によっては、○○に取り組むことで『1つ経験値が増える』『1つ知識が増える』といった小さなことも立派な報酬です。

ハードルを下げていくことでちょっとした小さなことがどんどん自分にとっての報酬になっていきます。そのような柔軟な見方ができれば、毎回やる気を出さなくてもスムーズに行動できる自分になっていけるはずですね。

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ハードルを下げる際に意識したいこと

ハードルを下げるとは「要求水準を下げる」とも言い換えることができます。行動の結果としての報酬のハードルが高い人は、自分自身へのハードルも高い可能性があります。

そんな自分へのハードルが高い人は、見方によっては完璧主義に近い状態になっているかもしれません。

ストレスマネジメントの文脈では、日本人の多くにはこの完璧主義の傾向が見られるといわれています。

完璧主義をいきなりやめることはそれこそハードルが高いですが、とりあえずそのハードルを一段だけ下げることはそれほど困難ではないと思います。

報酬へのハードルを下げるのが難しいという人は、仕事等において完璧主義なところが強くなっていないかもチェックしてみてください。

 

 

カテゴリー:ストレス

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どうしても行動できない時もある

行動の結果から得られる報酬が明確であったとしても、行動に移せない時があります。それは身体が疲れ切っている時です。

また、心身相関の考え方を踏まえて言えば、それは心身ともに疲弊している状態といえます。そんな時はこちらの意思とは関係なしに、身体の方からシャットダウンしようとしてきますよね。

私たちが1日に使える(心身の)エネルギー量は有限です。その中でジワジワとやる気を出し、やるべきことを日々こなしていく必要があります。

エネルギー要充電のサインが身体から点灯した時は、素直にそれに従った方が得策ですね。

 

カテゴリー:ストレス

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まとめ

2023年1月現在、私はブログをはじめて3年目に入りました。一連の作業の中で一番大変なのはやはり記事を書くことです。

その際、『書くぞー!』というやる気が出るのを待っていてはなかなか行動に移せません。その際、以下のような報酬を想像します。

  •  新しい知識が1つ増える
  •  アウトプットを通して考えを整理できる
  •  ライティングスキルをトレーニングできる
  •  記事になる喜び
  •  あなたに読んでもらえる喜び など

これらはいまの自分にとって魅力的な報酬の数々です。

もちろん、書き進めていくことで、『1000字、2000字、3000字書いた』という達成感も、やる気を出すことにつながっていきますね(やる気は行動が生み出せる)。

以上、最後まで読んでいただき(私に報酬を与えていただき)、ありがとうございました!

 

カテゴリー:ストレス

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