生き方がわからない…。あなたが最も大切にしていることは何ですか?

自分づくりと自己理解
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人生100年時代』といわれる現代。

現役の頃はもちろんのこと、定年退職後も充実した人生を送るためには、健康的な心身に加え、自らがやりたいことを明確にしておく必要があると思われます。

そのようなことからも、本当にやりたいことや適職を探すことに多くの時間を費やしている人もいるのではないでしょうか。

確かに、私たちは幼稚園や小学生の頃から、『将来の夢は?』、『大きくなったら何になりたい?』と先生や親から問いかけられてきました。

一方で、大人になってからもやりたいことを探している人が多く存在するということは、『大きくなったら何になりたい?』という質問が、実はかなり難しい問いであることを意味していると思われます。

この記事では、『何になりたい?』という質問とともに考えたい、『どのように生きていきたいのか?』という生き方の部分について述べていきたいと思います。

 

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これからの生き方を考える上で求められること

これからの人生をどのように生きていきたのか。この一文は『どのような職に就くのか』よりも深い意味を持っています。

つまり、どのような職に就き、そこでの働きを通してどのようなことを目指していきたいのか、ということになります。

 

目指していくことの対象としては、家族との時間の確保、人脈づくり、社会貢献、自分自身の成長、お金を稼ぐ、自分らしい生き方、誰にも縛られない自由な生活等が挙げられるでしょう。

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その大切にすることの対象には、あなた自身の価値観が反映されることになります。

すなわち、『どのように生きていきたいのか』を明らかにするためには、自分自身が持つ価値観を明確にしておく必要があるということができます。

 

物事の判断基準ともいえる私たちの価値観。これが明確になっている時、人はさまざまな判断や決断を比較的スムーズに行うことができていきます。

また、このような明確な判断基準は、あらゆる物事を自ら考えていく力(考える力)の基盤ともいえるものではないでしょうか。

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あなたが持つ価値観とはどのようなものでしょうか?

 

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価値観を明確にするとは自己理解を深めること

自分自身の価値観を明確にするという作業はすなわち、自己理解を深めるということであるといえます。

多くの方が認識されている通り、自己理解を深める作業はそう簡単ではありません。

ですが、これまでの人生の軌跡を慎重に振り返ったり、性格検査を受けたりすることによって、確実に自己に対する理解を深めていくことはできるはずです。

また、日々の生活における個々の物事への自らの考えを明確にしていく、そのような作業を繰り返していくことによっても、自身の価値観を徐々に明確にしていくことができると思われます。

身近な例の一つを挙げてみると、外食時のメニューを決める場面があります。

周囲と同じメニューを選んでしまう傾向がある人は、時にはいま自分が本当に食べたいものを慎重に選んでみてはいかがでしょうか。

 

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アクティブラーニングを通して自らの価値観を明確にする

いま、日本の学校や大学では、アクティブラーニングという生徒・学生が能動的に学修を行う教育の形が推進されています。

そこではグループワークの形式が取られることが多く、グループディスカッションやブレインストーミング等が展開されることになります。

そして、それらの活動を通しては、一人ひとりが自らの考えをメンバーに発信したり、自分とは異なる多様な価値観や考えに触れることができるでしょう。

自分自身の考えをまとめ発表してみる、また、その考えの独自性を他者との比較を通して認識する、これらのことを通しても、自らの価値観を明確にしていくことができると思われます。

その際、アクティブラーニングを展開するファシリテーターに求められるのは、一人ひとりが自らの価値観や考えをスムーズに自己開示することができる、雰囲気づくりであり、場づくりになってくるのではないでしょうか。

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価値観・生き方を明確にし、それを実践できる職種を探す

やりたいこと、やりたい職業を探すのが難しいとされる理由は、第一にその職種の数に起因しているかもしれません。2011年の時点で、日本には17,000以上にも上る職があるといわれています。

その膨大な数に加え、自分の性格に合った、自分の強みを十分に活かすことができる職をピンポイントで探し出すのは、確かに容易ではないと思われます。

 

関連情報
第4回改訂厚生労働省編職業分類 職業名索引――労働政策研究・研修機構

 

なお、ここで述べた形は、職探しから始めたケースとなります。

 

一方で、職探しの形として、この記事のタイトルにある生き方から入ることもできるのではと思います。

すなわち、自身が追い求める生き方をまず明確にし、その生き方をどのような職種を通して実現していくことができるかを考えていくというケースです。

つまり、自分の生き方に合った職を重視する形となります。

 

職探しから入ると、その膨大な数に圧倒され、当然目移りもしてしまうことでしょう。ですが、自らが目指す生き方、価値観の部分が明確であれば、候補をだいぶ絞ることができるのではでしょうか。

そこに、一般的な自己分析の結果である自身の性格や強みが加味されることで、職探しをさらに前進させることができるのではと思われます。

 

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価値観・生き方の様相 : 教育学部生のケース

私は10年間、大学教員として教育学部に所属していましたので、学生たちのメインの進路である学校の先生を例に説明をしていきます。

これまで学生たちの様子を見てきた経験として、教職を目指すケースには以下の2つが主に挙げられると思います。

  • 両親(またはどちらか)が学校の先生
  • 自分も教えてもらった学校の先生のようになりたい

 

そして、学生たちはとにかく学校の先生になることを第一の目標に、日々勉学に励み、教員採用試験の合格を目指すことになります。

そこでは、とにかく日々の課題に取り組むことに懸命になり、将来、どのような先生になっていきたいのか、教職に就き、どのようなことを目指していきたいかという生き方の部分までを考える余裕はないのではと思われます。

事実、大学の授業の中で確認するのですが、将来、どのような教師になっていきたいか、自らの考えを明確に述べることができる学生はほとんど見られません。

 

どのような教師になっていきたいかという生き方の部分は、採用後に検討していくことになるのですが、教師の毎日は非常に多忙です。その限られた自分の時間の中で、自らの生き方の部分までを明確にしていくことは容易ではないと思います。

 

一方で、何十年にもおよぶ教職に意欲的に取り組みつづけるためには、教職を通してどのように生きていきたいのかへの想いを、自身の中で明確にしておくことが望ましいと思います。

 

このことは教職に限らず、どのような職種においても同様ではないでしょうか。日々の業務、日々のやるべきことのみを見つづけていては、当然、やりたくないとの気持ちが出てくることもあるでしょう。

 

大学生の時期は、人生の中で最も自分の時間を確保することができる期間であると思います。その中で自らの価値観とともに理想とする生き方を明確にしていくことは、長期的視点が求められるキャリア教育の一つのあり方といえるのではないでしょうか。

 

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これからの時代を生き抜くキャリア教育のあり方

人工知能・AIの台頭により、いま現在ある多くの職種はAIに取って代わられるといわれています。

 

また、終身雇用制度の崩壊により、ある特定の企業で働きつづけるという姿は、今後、ますます現実的ではなくなっていく可能性があります。

したがって、個人によっては、生涯を通じて複数の企業への就業を繰り返しながら、自らのキャリアを発達させていくことになると思われます。

私自身も大学教員として、現在は3つ目の大学に勤務しています。

 

その際、自身の価値観が色濃く反映された生き方が明確にされていれば、連続性のある一貫したキャリアを形成していくことができるのではないでしょうか。

繰り返しになりますが、職探しから入るのではなく、自身の価値観・生き方に合った職を求めていくという形です。

そのためには、資格を取得する等スキルアップを図る必要がある時もあると思います。ですが、目的意識が明確であるため、そのスキルは自身のキャリアの中で確実に活かされることになります。

とりあえず資格を取得する、流行りの資格を取得する等とは動機が全く異なります。

 

自らの価値観や生き方を明確にしていくためには、ある程度の時間が必要となり、見方によっては非常に難しい作業となるでしょう。

そのため、特に大学生においては、期限が明確である就職活動を優先させてしまうことになると思われます。

ですが、長期的に見れば、じっくりと自分と向き合い、価値観・生き方を明確にすることで、納得がいく企業選択ができるでしょう。

また、生き方が明確であり、迷いがない分、職場でのパフォーマンスもいかんなく発揮していくことができ、結果としてキャリアアップにつながっていくことが期待されます。

 

変化の激しいこれからの時代を逞しく生きていくための鍵は、人生の指針ともいえる自らの生き方を明確にすること、といえるのではないでしょうか。

 

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まとめ

記事の中では、特に大学生を焦点を当てて自らの価値観や生き方を明確にする必要性について述べました。

ですが、自分の人生をどのように生きていきたいかという哲学的な部分は、小学校からの学校教育を通して長期的に取り組むべき課題ではないかと思います。

幸いにも、現在は子どもたちの能動的な学修を促すアクティブラーニングが推進されています。

そのような学修の一つの視点として、自己理解の部分にも子どもたちの興味・関心が向いていってもらえればと思います。

この記事を書いた人
しまもと

法政大学スポーツ健康学部准教授 / 工学部出身の心理学者 / 専門は自分づくりを支援するライフスキルコーチング / 20年にわたる活動の成果をもとに 「理想の自分を実現したい!」と願うすべての日本人へ届ける気概と熱意で執筆中

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